浪川攻の作品一覧
「浪川攻」の「前川春雄 「奴雁」の哲学―世界危機に克った日銀総裁」「銀行員は生き残れるか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「浪川攻」の「前川春雄 「奴雁」の哲学―世界危機に克った日銀総裁」「銀行員は生き残れるか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
登場人物の一人とある仕事で縁があったことをきっかけに購読。元金融機関職員として非常に興味深く読めました。
銀行とは少し立場が違うものの、元金融機関の立場としては、銀行の管理職がみんなこうだったら良いのに、という方々の連続。銀行の管理職全員に本書を読んで欲しい。それぞれどんな感想を得るのだろうか。
計数本位ではなく顧客本位、行動で示すだけでなく自信も成長し続ける、本部の言いなりにならない、困難から逃げない、これらあたりだけでいいはず。というかこの姿勢こそが、バンカーとしての仕事のやりがいに直結するのではなかろうか。
こう書いてみると、自分の元職時代に仕えた支店のトップの半分以上は残念な部類の方々
Posted by ブクログ
良書 官邸・国会で議論となるほど、どうして地銀はだめになったのか。そして、地銀が生まれ変わるヒントとして、特徴のある信金・信組の事例の紹介。
第1章~第5章:どうして地銀はだめになったのか。
・人口減少・企業数の減少による地域経済の縮小に地銀は座して対応をしてこなかった
・アベノミクスの一旦として日銀当座預金の預入金利のマイナスによる収益性の悪化
・有価証券の運用についても、経験のなさから収益につながらず
・規模のメガバンクと、再編で生き残ったコミュニティバンク(信金・信組)の間で差別化ができない地銀
・収益が悪化することによるノルマの増大、行員の退職とさらなるノルマの積み増し
・スルガ銀行
Posted by ブクログ
同じリテールビジネスの営業マンとして、自社の営業スタイルや、短期間での異動やキャリアパスなどの社内体制を考えると、野村や現在の証券業界の状況は対岸の火事ではないと感じた。
改めて顧客本意の商売(利益相反とならない、ゴールベースアプローチ、顧客の儲けに合わせたフィーで運命共同)を本気で追求し、改善していかなければならない。
当社も様々な部分で幾分か良い方向に改善されつつも、顧客との関わり方については旧態依然であり、目先の契約を追うスタイルや評価体制は変化が必要だ。
そういう意味で、クリエイティブデストロイヤーが現れる事を望むと同時に、自らも自身が及ぼせる可能な範囲でそうありたいと願う。
Posted by ブクログ
証券業界の理解に向けた読んだ一冊。野村證券のエースたちが退職して、日本の腐った金融業界を立て直すために動いているという話。米国証券会社のチャールズ・シュワブから始まった手数料無料化が日本の証券業界を飲み込もうとしている。これまで顧客本位と言いつつ証券会社本位の営業が限界に来ており、証券会社はどんどん淘汰されていくのではと。ここで思うのは、最先端の事柄を自分ごとのように受け止め変化し続けていかないと、気づかず腐っていくかもという危機感であった。新しいことすべてに反応するのは得策ではないものの、その背景を理解し危機感を持つべきかどうかの判断はする必要あるなと自戒も込めて感じる。