網野善彦の作品一覧
「網野善彦」の「米・百姓・天皇 ──日本史の虚像のゆくえ」「異形の王権」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「網野善彦」の「米・百姓・天皇 ──日本史の虚像のゆくえ」「異形の王権」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
日本列島の歴史を「日本国」や「日本人」という固定された枠組みから解放し、列島における人間社会の歩みとして記述する試み。本書の最大の特色は、「日本人は昔から米を食う均質な民族だった」という幻想を、考古学と文献の両面から打ち砕く点にある。著者は「中世史」の大家であり、古代についても中世的な「職能民」「無縁」の視点から光を当てる独自の史観を持つ。
まず強調されるのは、「日本」国号が定められた7世紀末以前には「日本」も「日本人」も存在しないという点。それ以前の住民を最初から「日本人の祖先」とみなすのは現代の思い込みであり、従来の「農本主義的な日本人論」を排し、列島の多様な生業と地域性、東アジアとの交
Posted by ブクログ
私にとって目から鱗の書籍でした。
近年海外からの圧力もありジェンダーレス、多様性、男女差別等の議論が不可避のものとなっていますが
本書では、地道に地道に真摯に積み上げてきた研究者達の灯が霧を晴らすがごとく中世日本のの景色を浮かび上がらせてくれます。時折ルイス・フロイスのなんだこれは?!という叫びのような報告書も交えながら、世界的にも珍しい女性が広く識字する稀有な文化が社会変動によって変遷していく日本の姿を旅します。
特に心に残ったのは以下の部分
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未開の柔らかな特質を強く持つ社会が、それ自体の内発的な発展のなかで、畿内の政治権力を中心として、すでに高度の文明のなかで鍛え上げられてきた