配信予定・最新刊
作品一覧
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4.3
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3.51巻836円 (税込)「和を以て貴しとなす憲法を作ろう」「アメリカに占領されて、まだよかった」「「反日」の虚構は日本の美点で崩すべし」…外国に媚びず、日本至上主義もまたとらない。グローバル化する世界で生きざるを得ない今、日本人はいかに振る舞うべきか。国際的に活躍する比較文化史の大家が縦横に語る、刺激的な知見に満ちた時事評論。
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
最近『源氏物語』(KADOKAWAビギナーズクラシックス版)を読んだ時にも思ったのだが、当時の人々がどれだけその作品を熱中して読み込んだかを想像するのも楽しい。
「長い」とか、「登場人物が多くて覚えられない」とか言う人の気持ちも十分わかるのだが、TVもない、インターネットもない、ゲームもない、ましてやSF小説とか推理小説みたいな他ジャンルもまだ確立されていない時代に、時間を忘れられるようなフィクションに対して、「話が長いなぁ」なんて思うだろうか?むしろ何度も読み返したに違いない。何度も読み返すのだから登場人物が覚えられないなんてこともありえない。言語も時代も価値観も違う物語を、時を超えて自分 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「天国篇」第三歌・第四歌についての記述。
生前、神への誓願を破った為に、天国で一番低い天球「月光天」に割り当てられた魂の一人、ピッカルダ・ドナーティ。
彼女を通して「足るを知る」事の幸福が、美しく描かれています。
ダンテから、より上天を望むかと問われて、ピッカルダはしばし微笑むと、初恋の火に燃える人のように嬉々として答えます。
「わたくしどもの意志は愛の力で静まるのでございます。
おかげでわたくしどもはいまが持つものしか所望せず、
ほかのものに渇きを覚えることはございません。」
(「天国篇」第三歌70行~72行)
しかしダンテは、天国の住人にも階級があることに疑問を感じます。
それに -
Posted by ブクログ
ルネサンス初期に掲げられた、ヨーロッパにおける物語文学の最高傑作の一つ。下巻は8日目~10日目の30話。
第八日以降は話の様相がガラリと変わり、西洋文学史上の重要な位置を占める『デカメロン』が、単なる艶笑談の寄せ集めではないということを実感した。
第八日はイタズラや悪だくみがテーマとなり、笑えない悲惨な話や壮絶な復讐譚などが続く。ここで数話に渡って同じ三人組が登場するが、どれも気持ちのよくない話で読んでいる方も凹む。しかしその分、学びのある話ではある。第四話や第十話のように痛快な話もある。
第九日はテーマなしとなり、教訓のある話や笑い話などで十人の若者たちの空気は少しなごむ。そこで第十日