作品一覧

  • 革命か反抗か―カミュ=サルトル論争―(新潮文庫)
    4.4
    1巻506円 (税込)
    歴史を絶対視するマルクス主義を批判し、暴力革命を否定し、人間性を侵すすべてのものに“ノン”と言い続けることを説いたカミュ。彼の長編評論『反抗的人間』の発表をきっかけにして起きたサルトルとの激しい論争を全文収録。カミュ、サルトル二人の思想の相違点を知るとともに、現代における人間の尊厳、自由について考えさせる必読の書。ほかにF・ジャンソンの二論文を収める。
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)
    4.3
    1巻737円 (税込)
    パリでの弁護士生活を捨て、暗い運河の町・アムステルダムに堕ちてきた男、クラマンス。彼の告白を通して、現代における「裁き」の是非を問う、『異邦人』『ペスト』に続くカミュ第三の小説『転落』。不条理な現実、孤独と連帯といったテーマを扱った六篇の物語からなる、最初で最後の短篇集『追放と王国』。なおも鋭利な現代性を孕む、カミュ晩年の二作を併録。
  • ペスト 1巻
    完結
    4.3
    全4巻792円 (税込)
    194X年4月、アルジェリア北西部の港町オラン。短い春を謳歌していた町は、前触れなく閉ざされた。恐ろしい流行病によって――。鼠の氾濫、謎のリンパ疾患、錯綜する情報、そして……。 凡庸な町が突如として熱病に侵される“不条理”を描き、圧倒的共感を呼んでいるノーベル賞受賞作家・カミュの代表作(宮崎嶺雄訳・新潮文庫刊)を、車戸亮太が激情のコミカライズ!!
  • 転落
    4.0
    1巻990円 (税込)
    アムステルダムの場末のバーでなれなれしく話しかけてきた男。彼はクラマンスという名のフランス人で、元は順風満帆な人生を送る弁護士だったが、いまでは「告解者にして裁判官」として働いているという。五日にわたる自分語りの末に明かされる、彼がこちらに話しかけてきた目的とは? 『異邦人』『ペスト』に並ぶ第3の小説、待望の新訳。
  • 異邦人(新潮文庫)
    4.0
    1巻649円 (税込)
    母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、理性や人間性の不合理を追求したカミュの代表作。(解説・白井浩司)
  • ペスト
    4.0
    1巻935円 (税込)
    アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、人間性を蝕む「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や、過ぎ去ったばかりの対ナチス闘争での体験を寓意的に描き込み圧倒的共感を呼んだ長編。
  • シーシュポスの神話(新潮文庫)
    3.9
    1巻737円 (税込)
    神々がシーシュポスに科した刑罰は大岩を山頂に押しあげる仕事だった。だが、やっと難所を越したと思うと大岩は突然はね返り、まっさかさまに転がり落ちてしまう。――本書はこのギリシア神話に寓してその根本思想である“不条理の哲学”を理論的に展開追究したもので、カミュの他の作品ならびに彼の自由の証人としてのさまざまな発言を根底的に支えている立場が明らかにされている。
  • 最初の人間(新潮文庫)
    3.8
    1巻737円 (税込)
    戦後最年少でノーベル文学賞を受賞したカミュは1960年、突然の交通事故により46歳で世を去った。友人の運転していた車が引き起こした不可解な事故の現場には愛用の革鞄が残されていた。中からは筆跡も生々しい大学ノート。そこに記されていたのは50年代半ばから構想され、ついに未完に終わった自伝的小説だった――。綿密な原稿の精査によって甦った天才の遺作。補遺、注を付す。
  • ペスト
    3.8
    1巻1,166円 (税込)
    194*年4月、アルジェリアのオラン市に突如発生した死の伝染病ペスト。病床や埋葬地は不足、市境は封鎖され、人々は恋人や家族と離れた生活を強いられる。一方、リュー医師ら有志の市民は保健隊を結成し、事態の収拾に奔走するが……。不条理下の人間の心理や行動を恐るべき洞察力で描いた、ノーベル賞作家カミュの代表作。
  • マンガ ペストとコロナ 東京の女子高生が、ペストの世界に迷い込んだら
    3.0
    1巻1,650円 (税込)
    ノーベル文学賞を受賞したアルベール・カミュの傑作小説 『ペスト』が生まれたのは、1947年のこと。 それなのになぜ、コロナ禍の現代は、これほどまでに、 『ペスト』の世界を彷彿とさせるのか?  天災か? 人災か?  〈ペスト〉と〈コロナ〉の不思議な「重なり」に、 今後、社会がどうなっていくのか、どう生きていけばいいのか、 大きなヒントが隠されている。  絶望とは、闘うべき理由を知らずに、  しかも、まさに闘わねばならないということだ  ―――アルベール・カミュ  本書は、アルベール・カミュの傑作小説『ペスト』の世界に、  もしも、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下を生きる  東京の女子高生がタイムスリップしたら……  という設定から始まるオリジナル漫画作品である。  新型コロナウイルスが蔓延しはじめた2020年春。  渋谷で友達と待ち合わせをしていた女子高生・香は、  カラスのような仮面をつけた「オランの使者」と名乗る不気味な男に、  突然、1940年代のアルジェリア・オランという街に誘われた。  オランの市民から信頼されている町医者・リウーは、ここ数日、  やたらと血まみれのネズミの死骸を見かけることを不審に思っていた。  それと同時に、今までに見たことがない症状で  苦しみ亡くなる人が増えていく。  やがてリウー医師は、それが何年も前に世界から消滅したはずの  ペストであることを確信する。  しかしリウーが「これはペストだ!感染症だ!」と訴えても、  お偉いさんたちはそれを認めようとはしない。  そうした中、あれよあれよと死者は増え続け混乱状態へと陥り、  ようやく街はペストの流行を認めた。  しかしその時にはもう、市民の間では差別や分断が溢れかえり、  個人の自由は奪われ、全体主義が蔓延っていく。  あっという間に変わり果てた世界――  すべてを目撃した香は、行動し続けるリウーの姿を見て何を思うのか?  本書の監修は、 新刊『ひとりも、死なせへん    ――コロナ禍と闘う尼崎の町医者、551日の壮絶日記』が 話題の著者・長尾和宏医師。 この物語を教訓に、withコロナ時代を我々がどう生きていけばいいのかを、 医療的・社会的の両面から考えていく。

ユーザーレビュー

  • 異邦人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    最近、太陽の光が思考を狂わせる国に引っ越したので、「太陽の国で異邦人になった今こそ、カミュの異邦人を読むべきでは?」と思い読み始めた。

    主人公の
    「太陽が暑かったから」。

    わかるぞ。アルジェリアは行ったことはないけど、大学生の時隣のチュニジアに行ってアルジェリアとの国境まで行ってみたことがある。
    暑すぎておかしくなりそうだった。
    海が美しかった。

    不条理文学の主人公の敵はやはり神父さんなんでしょうか。
    このメタ的な展開はもしかしてこの小説が始めたの?

    0
    2026年01月28日
  • 異邦人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    マリイに愛しているかどうか二度聞かれて二度愛してないと正直に答えるのが一貫してて良い。ここでムルソーがどういう人物かある程度掴めた。その変わっている彼をまとめて理解し、結婚を申し出たマリイは素敵な人だと思った。

    死刑が確定する前と後で、泣きたいという気持ちにさせた私への憎しみが孤独を感じさせないための望みになっているのはすごく自然な流れだと思った。

    最後のムルソーの叫びは胸に刺さるものがあった。特に「私はこのように生きたが、また別な風にも生きられるだろう。私はこれをして、あれをしなかった。こんなことはしなかったが、別なことはした。そして、その後は?私はまるで、あの瞬間、自分の正当さを証明さ

    0
    2026年01月21日
  • 異邦人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私とでは時代も国も違うから理解の及ばない事柄もあったけど、ムルソーはあそこまで責められなければならなかったのかは疑問です。ムルソーもムルソーで困ったヤツなのだけど。
    とても人間臭い物語で、短いながらも読みごたえ抜群でした。
    じりじりと容赦なく照り付ける夏の太陽はとても理不尽で、猛暑のたびにこの作品を思い出しそうです。

    0
    2026年01月07日
  • 異邦人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1. 象徴的なキーワード:「理由のなさ」と「界隈」
    • 「理由がない」ことの衝撃: 世の中や裁判所は「原因と結果」のロジックを求めるが、ムルソーの行動にはそれがない。殺人の動機さえ「太陽のせい」という身体的感覚のみ。この「理由のなさ」こそが、世界の不条理そのものを象徴している。
    • 「界隈」というノリへの違和感: 養老院、裁判所、あるいは友人たちのコミュニティ。それぞれの「界隈」が持つ独自のルールや正解に馴染めないムルソーの浮遊感は、現代社会における孤独やシステムへの違和感と重なる。
    2. 死生観:希望を捨てた先にある確信
    • 司祭との対峙: 「希望を持たず、完全に死ぬと考えて生きているのか」

    0
    2026年01月06日
  • 異邦人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ムルソーにかなり深く共感できた。全てを読み取れた気はしないので私の一方的な考えだが、自分の人生が感情に深く入ってこない感覚。
    例えばムルソーは母の葬式で母の顔を見ようともしなかったが、死なない方が良かったと述べている。
    周りのあれこれはこの小説の本質ではないと思う。ムルソー自身も彼の人生に対し執着していなかったし、むしろ彼にとって人生はただそこにあるものでしかなかったから。
    しかし最後にムルソーが自分が正しいと確信し、弁護士や牧師に対し考えを誤魔化さなかった姿勢から、彼の自分自身への忠実さを感じた。

    0
    2026年01月01日

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