作品一覧

  • 革命か反抗か―カミュ=サルトル論争―(新潮文庫)

    革命か反抗か―カミュ=サルトル論争―(新潮文庫)

    小説・文芸

    4.3
    1巻605円 (税込)
    歴史を絶対視するマルクス主義を批判し、暴力革命を否定し、人間性を侵すすべてのものに“ノン”と言い続けることを説いたカミュ。彼の長編評論『反抗的人間』の発表をきっかけにして起きたサルトルとの激しい論争を全文収録。カミュ、サルトル二人の思想の相違点を知るとともに、現代における人間の尊厳、自由について考えさせる必読の書。ほかにF・ジャンソンの二論文を収める。
  • 異邦人(新潮文庫)

    異邦人(新潮文庫)

    小説・文芸

    3.8
    1巻649円 (税込)
    母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、理性や人間性の不合理を追求したカミュの代表作。(解説・白井浩司)
  • 最初の人間(新潮文庫)

    最初の人間(新潮文庫)

    小説・文芸

    3.9
    1巻737円 (税込)
    戦後最年少でノーベル文学賞を受賞したカミュは1960年、突然の交通事故により46歳で世を去った。友人の運転していた車が引き起こした不可解な事故の現場には愛用の革鞄が残されていた。中からは筆跡も生々しい大学ノート。そこに記されていたのは50年代半ばから構想され、ついに未完に終わった自伝的小説だった――。綿密な原稿の精査によって甦った天才の遺作。補遺、注を付す。
  • シーシュポスの神話(新潮文庫)

    シーシュポスの神話(新潮文庫)

    小説・文芸

    3.9
    1巻737円 (税込)
    神々がシーシュポスに科した刑罰は大岩を山頂に押しあげる仕事だった。だが、やっと難所を越したと思うと大岩は突然はね返り、まっさかさまに転がり落ちてしまう。――本書はこのギリシア神話に寓してその根本思想である“不条理の哲学”を理論的に展開追究したもので、カミュの他の作品ならびに彼の自由の証人としてのさまざまな発言を根底的に支えている立場が明らかにされている。
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

    転落・追放と王国(新潮文庫)

    小説・文芸

    4.3
    1巻781円 (税込)
    パリでの弁護士生活を捨て、暗い運河の町・アムステルダムに堕ちてきた男、クラマンス。彼の告白を通して、現代における「裁き」の是非を問う、『異邦人』『ペスト』に続くカミュ第三の小説『転落』。不条理な現実、孤独と連帯といったテーマを扱った六篇の物語からなる、最初で最後の短篇集『追放と王国』。なおも鋭利な現代性を孕む、カミュ晩年の二作を併録。
  • ペスト 1巻
    完結

    ペスト

    少年・青年マンガ

    4.3
    全4巻792円 (税込)
    194X年4月、アルジェリア北西部の港町オラン。短い春を謳歌していた町は、前触れなく閉ざされた。恐ろしい流行病によって――。鼠の氾濫、謎のリンパ疾患、錯綜する情報、そして……。 凡庸な町が突如として熱病に侵される“不条理”を描き、圧倒的共感を呼んでいるノーベル賞受賞作家・カミュの代表作(宮崎嶺雄訳・新潮文庫刊)を、車戸亮太が激情のコミカライズ!!
  • ペスト

    ペスト

    小説・文芸

    4.0
    1巻935円 (税込)
    アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、人間性を蝕む「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や、過ぎ去ったばかりの対ナチス闘争での体験を寓意的に描き込み圧倒的共感を呼んだ長編。
  • 転落

    転落

    小説・文芸

    4.2
    1巻990円 (税込)
    アムステルダムの場末のバーでなれなれしく話しかけてきた男。彼はクラマンスという名のフランス人で、元は順風満帆な人生を送る弁護士だったが、いまでは「告解者にして裁判官」として働いているという。五日にわたる自分語りの末に明かされる、彼がこちらに話しかけてきた目的とは? 『異邦人』『ペスト』に並ぶ第3の小説、待望の新訳。
  • ペスト

    ペスト

    小説・文芸

    3.6
    1巻1,166円 (税込)
    194*年4月、アルジェリアのオラン市に突如発生した死の伝染病ペスト。病床や埋葬地は不足、市境は封鎖され、人々は恋人や家族と離れた生活を強いられる。一方、リュー医師ら有志の市民は保健隊を結成し、事態の収拾に奔走するが……。不条理下の人間の心理や行動を恐るべき洞察力で描いた、ノーベル賞作家カミュの代表作。
  • マンガ ペストとコロナ 東京の女子高生が、ペストの世界に迷い込んだら

    マンガ ペストとコロナ 東京の女子高生が、ペストの世界に迷い込んだら

    少年・青年マンガ

    3.0
    1巻1,650円 (税込)
    ノーベル文学賞を受賞したアルベール・カミュの傑作小説 『ペスト』が生まれたのは、1947年のこと。 それなのになぜ、コロナ禍の現代は、これほどまでに、 『ペスト』の世界を彷彿とさせるのか?  天災か? 人災か?  〈ペスト〉と〈コロナ〉の不思議な「重なり」に、 今後、社会がどうなっていくのか、どう生きていけばいいのか、 大きなヒントが隠されている。  絶望とは、闘うべき理由を知らずに、  しかも、まさに闘わねばならないということだ  ―――アルベール・カミュ  本書は、アルベール・カミュの傑作小説『ペスト』の世界に、  もしも、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下を生きる  東京の女子高生がタイムスリップしたら……  という設定から始まるオリジナル漫画作品である。  新型コロナウイルスが蔓延しはじめた2020年春。  渋谷で友達と待ち合わせをしていた女子高生・香は、  カラスのような仮面をつけた「オランの使者」と名乗る不気味な男に、  突然、1940年代のアルジェリア・オランという街に誘われた。  オランの市民から信頼されている町医者・リウーは、ここ数日、  やたらと血まみれのネズミの死骸を見かけることを不審に思っていた。  それと同時に、今までに見たことがない症状で  苦しみ亡くなる人が増えていく。  やがてリウー医師は、それが何年も前に世界から消滅したはずの  ペストであることを確信する。  しかしリウーが「これはペストだ!感染症だ!」と訴えても、  お偉いさんたちはそれを認めようとはしない。  そうした中、あれよあれよと死者は増え続け混乱状態へと陥り、  ようやく街はペストの流行を認めた。  しかしその時にはもう、市民の間では差別や分断が溢れかえり、  個人の自由は奪われ、全体主義が蔓延っていく。  あっという間に変わり果てた世界――  すべてを目撃した香は、行動し続けるリウーの姿を見て何を思うのか?  本書の監修は、 新刊『ひとりも、死なせへん    ――コロナ禍と闘う尼崎の町医者、551日の壮絶日記』が 話題の著者・長尾和宏医師。 この物語を教訓に、withコロナ時代を我々がどう生きていけばいいのかを、 医療的・社会的の両面から考えていく。

ユーザーレビュー

  • 異邦人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    素直に生きすぎた結果、死刑になってしまった男の話。ただ過ぎるがままに生活を受け入れ、愛を与えるでも貪るでもなく眺め、戯れることなく生きる。ここまで受け身でいられる理由がわからない。太宰と似た絶望の境地を描いてるけど、この主人公は自分が絶望することにさえ興味がない。

    前半にずっと描かれていた陽気なビーチと太陽の情景が一変し、ラストにはその対称にある刑務所へと場面転換することで、不条理さを炙り出す。あの舞台装置の見せ方が好きです。陽と隂のコントラストがいい味出してますよね。いい小説は、描写が強烈。

    0
    2026年10月20日
  • 異邦人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    芸術作品として1番好き。美しい文体をしている
    海の描写、親を亡くした1人の人間の人生の追体験

    久々に息継ぎなしで読み切った

    0
    2026年10月11日
  • ペスト

    Posted by ブクログ

    リンバスカンパニーというゲームの
    おかげでめぐり逢いました。
    愛、つまり連帯していくこと、共に生きていくこと、そしてペストというか、不条理というか、理不尽なるものは、ペスト以降も襲いかかってくるのは違いないし、そのたびにペストで起こった出来事に似て非なる自体が起こるであろうが、それに対して反抗していくことを語ったのであろうと感じました。

    0
    2026年10月08日
  • 異邦人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    独白こそあれ、根本のムルソーについては理解が難しいというのが正直な感想。
    だからこそ、「異邦人」なのだろうと感じた。

    0
    2026年10月03日
  • ペスト

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    印象深かったのはパヌルー神父の演説の変化。主語が「あなたがた」から「私ども」に変わったことが感動。他人事でなく「我々のこと」なのだと忘れてはならないと思った。

    「すでに大病等に悩まされる人は、他の病気からは免除される」というコタールの考えも印象的。

    リウーさんは囲いの中の人であると同時に、囲いの「外の人」としての役割も兼ねていたように思う。彼の妻が遠くで療養している、という設定は、「オランの町の外の人の気持ち」も読者に味わってほしかったから与えたものなんじゃないのかなと思った。

    てか正体不明の「語り手」、あんたか〜い! 予想がことごとく外れてた。最後のほうで「分かった、この人しかいない!」って思った人がいたのに、普通に違って笑ってしまった。

    後半になるにつれて目が離せなくなっていった。タルーが、自分の過去を訥々と語るシーンから。

    やはりこの話、ペストという災害はあくまで比喩で、作者の訴えたいことは「人が引き起こす悪」についてなんだと思う。記録の最後があの一件で終わることで、なおさらそう思う。ってそんなことは裏表紙のあらすじに書いてあるんだけどね。改めてね。疫病収束、ヨカッタネで終わらないのが世界の理ってやつというか。人は皆ペスト患者、と言った某人物の言葉が重く響くラストだった。

    ところで! ある人物が「死刑」という単語を繰り返す場面がある。それは死刑がこの人物の行動原理に絡むからなのだが。
    死刑というとカミュの『異邦人』の主人公ムルソーが「死刑執行を見て吐ける人」を羨ましがる場面を思い出す。
    『ペスト』のこの人物は、「死刑で吐ける人」何だろうか。そうなる側の人にもそうなる側の苦悩があるのだな……なんてことを思った。

    0
    2026年09月01日

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