都筑卓司の作品一覧
「都筑卓司」の「新装版 タイムマシンの話 : 超光速粒子とメタ相対論」「新装版 パズル・物理入門 : 楽しみながら学ぶために」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
「都筑卓司」の「新装版 タイムマシンの話 : 超光速粒子とメタ相対論」「新装版 パズル・物理入門 : 楽しみながら学ぶために」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
四次元を単に言葉だけで定義するのではなく、もしも四次元の世界というものが本当にあるならそれはどんなものなのか、というダイレクトな好奇心に応えてくれる良書。本書は主に数学的四次元と物理学的四次元の2つの話を展開している。
前半の数学的四次元の話では数学、幾何学の上で次元というものをどう考えるのか、四次元というものが論理と数式でどう成り立つのかという話になる。ここまででも一次元から四次元までの整理、非ユークリッド幾何学まで話の広げ方が巧み。もちろん数学的な四次元空間というのは二次元人に三次元が根本的に想像できないように、三次元人には具体的なイメージというのは掴みにくいのだけどそれでも相当わかりやすくしていると思う。さらにそこから、読者が知りたいのはそういうことじゃないでしょう、現実世界の四次元というのが気になるのでしょう、ということで出てくるのが物理学的なよじで後半からは優れた特殊相対性理論の入門書になる。
現実の四次元ということで著者は時間という次元を持ち出すが、しかし空間と時間は完全に同じではない。なのにそれを足して四次元と言えるのか?空間と時間が同じということになればできるんですというわけで出てくるのが特殊相対性理論。光速度不変の原則を飲む限り時間というのは伸び縮みするものになり、かくして摩訶不思議でしかも日常的な四次元の世界に誘ってくれる。
本書はブルーバックスの中でもロングセラーとして名高いが、四次元を題材に数学の考え方から物理学の考え方まで話の広げ方と深掘りの仕方が滑らかで達者なことが長年読み継がれる所以だと思う。面白かった。
Posted by ブクログ
むすこは、アイスがとけるスプーンがお気に入りで、アイスを食べるときにはかならず使う。でもこのスプーン、なぜすぐアイスをとかすんだろう? 手のぬくもりが、どのように伝わっているのだろうか? なぜ多くのアイスキャンデーの軸には、木が使われているのだろうか?
むすこは、さいきんポケモンが好きだ。氷タイプのポケモンが使うわざの一つに、「ぜったいれいど」というものがある。この「ぜったいれいど」ってなんだろう? どういう状態のことをそうよぶのだろう?
この本を読むと、生活や遊びの中でなんとなく親しんでいるもののなぞがかいめいされていく。きっとこの本を読んだ後には、全てのものにふくまれているけれども見えない分子や原子の動きを、物体の中にイメージすることができるはずだ。
熱があるってどういう状態のことなのか。熱はどのように伝わるのか。人類は熱をどのように利用してきたのか…。熱のしくみを、分かりやすい言葉と楽しい絵で伝えてくれる本だった。大人が読んでも発見が多いはず。
Posted by ブクログ
相対論、素粒子論、量子力学、統計力学、これは物理学…なのか?と、高校の物理化学の時間を居眠りで過ごしてしまった私にはまったくピンとこない理論と数式が各所に登場し、完全に理解できたとは言えないものの、これまで考えたことのない視点の一部を垣間見ることができた。
何より印象的だったのは、理詰めで導かれた正確なものだと思い込んでいた物理分野の理論が、あくまでも今現在人類が証明できうる現象を仮定的に説明したに過ぎないということ。光よりも速い物質があるかもしれない、時は対称的に反転しうるかもしれない、そんな想像力から生まれる仮説が今も世界中の研究者たちによって明らかにされようと実験を重ねられているのだという。
人は過去から未来へと一直線に流れる"時間"と、原因から結果が導き出される"因果"を当然のものとして日常を送っている。しかし超光速粒子タキオンが存在するとなると、時間と因果の関わりに矛盾が生まれるという。
ここで生じる、我々の知覚する時間や、我々が当然あるべきとする時間に紐付く因果関係が、単なる想像の産物に過ぎないかもしれない、という発想は、なんと恐ろしく、同時に魅力的だろうか。
退屈で仕方なかった物理の授業とは裏腹に、物理学は我々の世界観や価値観を根底から覆す可能性をはらんでいるということをひしひしと感じた。
筆者はマクロレベルでのタイムマシンの可能性について否定しているが、時間旅行で得るよりももっと大きな価値転換が、我々の未来に起こりうるかもしれないのである。
Times goes, you say? Ah no!
Alas, time stays we go.
オースチン・ドブソン
2018/06/06
Posted by ブクログ
『現実世界と統計力学がリンクする!』「分子などの粒子の集団としての振る舞いをその確率から統計的に記述する物理」と説明されて「なにそれ面白そう!」と興味が持てる人間は間違いなく少数派だが、本書はもうこれ一冊で存分に統計力学を楽しむことができる。「コーヒーとミルクってなんで混ざるの?」「お茶はなんで冷めるの?」という小学生にされたら困るような日常の疑問を統計力学的に説明し、そこから一般人がわかるようでわかってない理論上位に位置する熱力学第二法則とエントロピーの話に綺麗につながっていく。そして極めつけにオチのエントロピー社会論。エントロピーが増大し、もはや誰にも全容を把握することができない社会で、個々の負のエントロピーは今後も同じようにエネルギーを正しく消費できるのだろうか。統計力学の教科書を開く前に読むべき一冊。