あらすじ
暑い、寒い。あたたかい、つめたい。私たちが日常、様々なところで感じる「温度」には、どれもみな「熱」が関係しています。お皿が熱すぎて持てなかったり、お風呂に入ったらまだ下のほうが冷たかったり、ひなたではポカポカぬくもりを感じたり。陶器や金属は「伝導」、空気や水は「対流」、光であたたまる「放射」と、ものによってそのあたたまりかたには違いがあります。熱が伝わって、ものをあたためていくしくみをさぐります。
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Posted by ブクログ
むすこは、アイスがとけるスプーンがお気に入りで、アイスを食べるときにはかならず使う。でもこのスプーン、なぜすぐアイスをとかすんだろう? 手のぬくもりが、どのように伝わっているのだろうか? なぜ多くのアイスキャンデーの軸には、木が使われているのだろうか?
むすこは、さいきんポケモンが好きだ。氷タイプのポケモンが使うわざの一つに、「ぜったいれいど」というものがある。この「ぜったいれいど」ってなんだろう? どういう状態のことをそうよぶのだろう?
この本を読むと、生活や遊びの中でなんとなく親しんでいるもののなぞがかいめいされていく。きっとこの本を読んだ後には、全てのものにふくまれているけれども見えない分子や原子の動きを、物体の中にイメージすることができるはずだ。
熱があるってどういう状態のことなのか。熱はどのように伝わるのか。人類は熱をどのように利用してきたのか…。熱のしくみを、分かりやすい言葉と楽しい絵で伝えてくれる良書だった。大人が読んでも発見が多いはず。