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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 マックスウェルの悪魔なら火にかけたヤカンの水を凍らせる。タイムマシンを実現させて過去をよみがえらせ、永久機関を動かして、世間をアッといわせてみせる。人類が滅び、宇宙に終焉が訪れるとすれば、マックスウェルの悪魔こそ、救世主か? (ブルーバックス・2002年9月刊)
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Posted by ブクログ
『現実世界と統計力学がリンクする!』「分子などの粒子の集団としての振る舞いをその確率から統計的に記述する物理」と説明されて「なにそれ面白そう!」と興味が持てる人間は間違いなく少数派だが、本書はもうこれ一冊で存分に統計力学を楽しむことができる。「コーヒーとミルクってなんで混ざるの?」「お茶はなんで冷め...続きを読むるの?」という小学生にされたら困るような日常の疑問を統計力学的に説明し、そこから一般人がわかるようでわかってない理論上位に位置する熱力学第二法則とエントロピーの話に綺麗につながっていく。そして極めつけにオチのエントロピー社会論。エントロピーが増大し、もはや誰にも全容を把握することができない社会で、個々の負のエントロピーは今後も同じようにエネルギーを正しく消費できるのだろうか。統計力学の教科書を開く前に読むべき一冊。
今まで読んだエントロピー関連の本では群を抜いてわかりやすく、おもしろかった。薄い割には内容が濃い。とはいっても入門書。何を勉強すればよいのかわかってきたので、本書を足がかりにこれから深く勉強していきたいと思う。
非常に面白かった。本書の初版が出版されてから、今日に至るまで人類全体のエントロピーは増大し続けている現状を鑑みると、本書の結びにある人類自身がマックスウェルの悪魔となり、自らの救世主となる未来は遠い。
熱力学の第1法則・第2法則、エントロピーの性質を分かりやすく説明しています。最終章で、エントロピーを世の中一般に広げて話をしているのもすごい。確かに今の仕事は、反エントロピーを生産することですね。
最高に面白かった! 熱力学を中心に全ての自然現象についての知識が深まります。 ミクロの世界に浸りたい方は是非!
これはすごい。 こんなに読みやすいのに、エントロピーを軸とした「自分が今考えてみたいこと」にどんどん踏み込んでいってくれた。いかんせん熱力学・統計力学は学問的にもうHOTではないと考えがちであったが、昨年田崎先生の熱力学を読んで以降考えを改め、本書によりさらに興味を刺激された。 都筑先生の著作は学生...続きを読む時代にいくつかお世話になったが、教科書的ではない本書にこの著者の魅力が詰まっている。 なるほど、長年支持されるだけの理由がある本だ。
[ 内容 ] タイムマシンを実現させて過去をよみがえらせ、永久機関を動かして、世間をアッといわせてみせる。 人類が滅び、宇宙に終焉が訪れるとすれば、マックスウェルの悪魔こそ、救世主か?この不可思議な悪魔に目をつけながら、時間の向きを決めているという「エントロピー」を、他に類を見ない面白さとわかりやす...続きを読むさで解説する。 [ 目次 ] 1 永久機関のはなし 2 エルゴード仮説より 3 確率から物理法則へ 4 秩序崩壊 5 なぜ空気はつもらないか 6 でたらめの世界 7 救世主としての悪魔 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
夕もやにかすむ街はずれの空地、くさりかかった丸太や、土管が乱雑に並び、掘り返しの穴には水がたまって、垣根の竹が汚水の中に落ち込んでいる。 …… と、ある傾きかけた家の台所で、坊やが泣いていた。 …… あかりもない台所はすでに薄暗い。まもなく坊やの父親も、一日の仕事から帰ってくるだろう。 ...続きを読む…… さきほどまで物干し竿の洗濯ものを動かしていた風も凪いで、あたりは気味の悪いほど静まりかえっている。 …… このような文章が出だしから数ページ続く。物理学の本だというのに! そうだった。久しぶりの感覚だ。これが、都築卓司さんの BLUE BACKS だ。 今回は、どんな世界に連れて行ってくれるのか、とワクワクして読んでいた昔の自分に戻ったような気分になった。 熱は熱いものから冷たい方向へとしか流れない。 この熱の一方通行性という確固たる真理を打ち破るべく、マックスウェルの悪魔は登場する。 分離から混合の方向へ移行するのを、エントロピーの法則とよぶ。 100℃と0℃の水を混ぜると50℃で安定化する。50℃の水が100℃と0℃の水に分離することはない。 エントロピーは時々刻々に増大していく。 熱の一方通行性、つまり現象の進行があるうちは時間が存在する。 今は太陽や地球が分離した状態にあるが、やがて混合する。 宇宙の全てが混合し均一化すると何も起こらなくなり、時間の存在や向きという概念も怪しくなり、エントロピーに変化がなくなる。 エントロピーとは、でたらめさかげん、複雑化、多様性、平均的なものへの推移。 生物の遺伝のからくりや人間が作り出す様々な物は、混沌から秩序を生み出しており、エントロピー増大の法則に反している。 マックスウェルの悪魔は人間の中に宿っているように思える。 地球温暖化は山火事や巨大台風などを起こし、人間を含む生物が作り出した秩序あるものをぶち壊している。 エントロピー増大の法則に反していると考えられる人間は、地球という単位で考えるとエントロピー増大の速度を速めることに貢献している。 池谷裕二さんの「生きているのはなぜだろう。 (ほぼにちの絵本)」を読んだ時と同じような気持ちになった。
上手くたとえ話を交えながら書かれているのでわかりやすい。自由エネルギーとエントロピーの関係のイメージを掴むのに良い。(ただ平和鳥の原理は結局よくわからなかった。) 最終章は物理だけの話ではなく人間社会へと話が及ぶ。情報の爆発により人間が滅亡する話は2021年に読んでも説得力があり、本当にそうなりそ...続きを読むうに感じる。把握・判断すべきことに溢れすぎている現状を打開するにはやはり判断を機会に委ねるしか無いのか。 久保亮五先生の人類滅亡時期の予言に関するエピソードはボルツマンを彷彿とさせた。
マックスウェルの悪魔 身近な科学本レーベル ブルーバックス の真骨頂。 宇宙の熱的消滅や人類滅亡は フィクションが過ぎる気もするが、自然の脅威 エントロピーと 救世主 マックスウェルの悪魔 という見方は面白い イメージしか捉えられないが エントロピーは *混合、一方通行性、全体主義化 *情報...続きを読む量が増えていく様子、わからなさの度合い *エントロピーは増え続ける〜集団の中では 人間はエントロピーを増大させる マックスウェルの悪魔は *分離したり個別化したり *自然の流れを変える *エネルギーは持たないが、分子や原子の動きをコントロールできる エントロピーの法則 *分離から混合の方向へ移行する *熱の一方通行性(熱いものから冷たい方向にしか流れない)〜温度差のあるニ気体が接触すれば 平均化する エネルギーを持っているとは *位置エネルギー(高い位置、引いた弓、伸ばしたバネ) *運動エネルギー(物体が走る) *熱エネルギー *電気エネルギー エネルギー保存則(熱力学の第一法則) *エネルギーは形を変えることはあっても、全体としての量は一定〜不変性を主張 熱力学の第二法則 *分離の状態はやがて混合の状態に追い込まれる〜移動の方向を示す *第二法則に対抗するのがマックスウェルの悪魔 科学にマクロとミクロの学問区分があるとは知らなかった。「同一のものであっても、全体(マクロ)と個々(マクロ)では違う表情を見せる」という言葉は示唆的
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