板谷敏彦の作品一覧
「板谷敏彦」の「金融の世界史―バブルと戦争と株式市場―」「国家の命運は金融にあり 高橋是清の生涯」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「板谷敏彦」の「金融の世界史―バブルと戦争と株式市場―」「国家の命運は金融にあり 高橋是清の生涯」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
日本人からすると第二次世界大戦の方に情報と理解がおかれる。しかし、第一次世界大戦が第二次に続いていることは明らかであり、日本人が好きな坂の上の雲から司馬遼太郎さんが描けなかったその後の破滅に向けた歴史から学ぶにはとても重要な本。
もちろん日本はなぜ負けたか、失敗の本質などの本は多数あるけれども、それはなぜか?と問われたら、第一次世界大戦前後の日本の軍事、外交、内政や、民族自決による帝国主義崩壊の理解をし損ねた日本の舵取りの誤りに思う。また、戦争の変化を輸送技術、国債の発行など、経済金融の観点からも書いていることは本当に素晴らしい。イギリスが開戦早々にドイツとアメリカ間の海底ケーブルを切断する
Posted by ブクログ
波瀾万丈な高橋是清の生き様を描いた下巻。是清の自伝が大体上巻の範囲内なのでここからが自伝後の話となる。普通だと老人の自伝の終わりの後は波風も立たない様なイメージがあるが、この人の場合は下巻から日銀総裁、大蔵大臣、政党党首、総理大臣と寧ろ日本史に関わってくるところが並外れている。大蔵大臣としては歴史に残る人だが政治的駆け引きや人の名前を覚えないとか政治家としてはどうかと思う。「君の事嫌いだから辞めてくれない?」とか直球すぎる。でも裏を返せば正直な人とも言える。勿論能力も本書にあるように「今まで起こった事がない事態があった時は翁に聞け、必ず打開策を出してくれる」様に高い。
年齢を重ねて聖人になった
Posted by ブクログ
思いつくだけでも、寺の小姓、奴隷、お尋ね者(所属藩が賊軍のため)、教師、芸者のヒモ、翻訳家、相場師、仏教研究者、特許局の役人(創業者に等しい)、ペルーとの鉱山合資会社の現地代表、ニート、日本銀行総裁、貴族議員、大蔵大臣、総理大臣と職業の振り幅が大きい偉人の伝記上巻。この巻だけで自伝を網羅しているかなりのページ数。
この人の自伝がめちゃくちゃ面白くて愛読しているのだが著者によると「盛っている」らしい。それでも自伝との差はかなり小さい気がする。奴隷事情や日露戦争の公債の件なども本人でない故か客観的で奥行きがあった。
一見すると周り道だが全部人生経験としてどんな境遇からも必ず頭角を表すのが凄い。偉人
Posted by ブクログ
上下巻合わせて1000ページ超、非常に読み応えのある2冊だった。
是清の後半生を書くこの巻では金融恐慌の収拾と金輸出再禁止という彼の独壇場を除くと日本近代史を詳しく紐解く巻と言っていいかもしれない。是清が主役でないどころか、出てこない話も多い。
是清が原敬の元どのように政治に関わったのか、原遭難後政友会総裁としての立ち居振る舞いはどうだったのか、本来経済観念を共にした井上準之助との確執はいつ起きたのか、これらの背景を細かく描いていくとどうしても時代背景の説明が長くなり、是清本人の登場が少なくなってしまうのだろう。恐れずに書き切った著者を褒めたい。
高橋是清という人物は財政家として決して無辜では
Posted by ブクログ
高橋是清の評伝。上巻だけで500ページ超とかなりの長さだが、その長さに見合うほどの波瀾万丈な人生である。
元々昭和初期の名財政家程度の認識だったが、若い頃ここまで破天荒な人物だったとは…あの財政家としての力は好奇心と生存力に裏打ちされたものなのかもしれない。日露戦争において公債発行を一手に任され、WASPやロスチャイルド(と聞くと陰謀論の香りしかしないがそんなものは一切ない)相手に丁々発止で渡り合う姿は「もう一つの日露戦争」と言って差し支えないものであろう。
…しかしこの本を読み進めれば進めるほど日露戦争は戦闘・財力においてギリギリの戦いであったことを痛感させられる。なぜ日本はこんな(ある意味