20260902
本の内容からも、学びが多い。+引用文献から発展した思考の拡張が面白かったです。社会人1年目2年目に読むと良い社会人になれそうな
傾聴する際
①ゴールの確認
②考えていることを聞く。(思考過程を聞く)
※相手が考えている内容を全て聞いた後で、話をしないと、相手が「話を聞いてもらっていない」と不満になってしまうから注意が必要。
③話を整理して、相手の意思決定を助ける
面接時の質問、5種類
①過去に行った行動についての質問。そして、困った際の直面した状況にどのように対応したか
②仮に〇〇のような状況に置かれた場合、どのように対応しますか?
上2つの質問に合わせて使う3つの深掘り質問
①その時どのような状況でしたか?
②その時あなたは何をしましたか?
③行動の結果、どのような変化がありましたか?
経営者の条件 ピータードラッカー
「知識あるものは理解されるように努力する責任がある。素人は専門家を理解するために努力すべきである。専門家は専門家と話が通じれば十分であるなどとすることは、野卑な傲慢である」
頭の良さは他人が決める。
無人の山で木が倒れる音はするか?しないか?
しない→音を聞く人がいなければ、音は聞こえない
→コミニケーションにおいて同じ
言葉の定義
問題…煩わしい事象のこと
課題…解決するべき問題のこと
人間は出された質問が難しいと簡単な質問に置き換えてしまう。相手の質問の回答は自分の望んでいる言葉の定義と違う事はあるが、それはこちらの質問の難易度の問題である。
p138
タモリの
「人間の思考、思想は、要約すると、傾斜の思想と、平地の思考に大別することができる。平地の思考のそれはハイデッガーである。」
※傾斜の思考はキルケゴール だそうです。
↓
アナロジカル・リーズニング(類推的思考)+抽象化+概念結合(conceptual combination)
特に中心は類推的思考(analogical reasoning)だと思います。
1. 類推的思考
ある領域の構造を、別の領域へ写して考える方法です。
タモリの場合、
坂という物理的世界
* 高い/低い
* 傾斜
* 落下可能性
* 位置エネルギー
から、
人間・哲学の世界
* 可能性
* 自由
* 不安
* 生き方
へ構造を移している。
単なる「似ているもの探し」ではなく、領域をまたいで構造的な類似性を発見するところがポイントです。
2. 抽象化(abstraction)
坂そのものから具体性を剥いでいきます。
坂道
→ 高低差
→ 位置の差
→ 可能性の差
→ 選択
→ 自由
→ 不安
というように、どんどん上位概念へ移動する。
これが抽象化です。
そして抽象度を上げたから、「坂道」と「キルケゴール」という、一見関係のないものを接続できる。
3. 概念結合(conceptual combination)
本来別々だった概念を組み合わせて、新しい意味を作ることです。
坂 × キルケゴール
→「傾斜の思想」
さらに、
平地 × ハイデッガー
→「平地の思想」
という新しい概念を作っている。
既存知識を検索しているだけではなく、既存知識から新しい概念を生成しているところが重要です。
4. 対比思考(contrastive thinking)
さらにタモリは、
「坂がある」
↓
「じゃあ、その反対は?」
↓
「平地」
と対立概念を作っています。
傾斜 ↔ 平地
キルケゴール ↔ ハイデッガー
という対比を作ることで、最初の「傾斜」という概念そのものも鮮明になる。
これは弁証法そのものとは違いますが、対比によって概念の輪郭を出す思考です。
5. さらに広く言えば「発散的思考」
正解を一つに絞るのではなく、
「こういう見方もできるんじゃないか?」
と可能性を広げる。
これは発散的思考(divergent thinking)の性質も強いです。
だからタモリ自身が「むちゃくちゃ」と言える。
「これは真理である」と主張しているのではなく、仮説を生成して遊んでいるからです。
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まとめると、今回の思考は、
具体物を観察する
→ 抽象化
→ 異分野へ類推する
→ 概念を結合する
→ 反対概念を置く
→ 新しい仮説・世界観を生成する
という流れです。
専門用語で一つ選ぶなら「類推的思考(analogical reasoning)」。
ただ、タモリの面白さまで含めるなら、
「抽象化と類推による概念生成」
と表現するのが一番しっくりきます。
そして、これは以前話していた「深く考える」と少し違って、縦に掘る思考というより、“抽象度を上げて横に遠くつなぐ思考”です。ここがタモリ型の特徴だと思います。