プロフィール

  • 作者名:鹿島田真希(カシマダマキ)
  • 性別:女性
  • 生年月日:1976年10月26日
  • 出身地:日本 / 東京都
  • 職業:作家

白百合女子大学文学部卒。1998年『二匹』で第35回文藝賞を受賞しデビュー。『六〇〇〇度の愛』で三島由紀夫賞。『ピカルディーの三度』で第29回野間文芸新人賞を受賞。『冥土めぐり』で第147回芥川賞を受賞し、笙野頼子以来の純文学新人賞三冠作家となる。

作品一覧

  • 選ばれし壊れ屋たち
    4.3
    1巻1,425円 (税込)
    壊れても生き続けろ 新人作家の三崎小夜は、次回作が書けずに悩んでいた。 担当編集者からの宿題は、なぜかBL小説を読むことだった。 自称クリエイターの元彼。自意識過少な恋に熱き先輩。自我崩壊気味な人気漫画家。 ちょと壊れた周囲の人たちに翻弄されながら、戦う快楽に目覚めるまでの成長物語。
  • 黄金の猿
    4.0
    1巻586円 (税込)
    森の中にある瀟洒なホテルのバー「黄金の猿」に集う男と女。新婚の夫婦、兄と妹、愛人たちに囲まれる退廃的な女、物欲しげな男たち。裏の林を夜毎に若い女が歌い、徘徊する。激しくぶつかり、やがて溶け合う思弁と肉体の蠢き。繰り広げられる愛と性についての妖しい対話──。男女の心の襞を磨き抜かれた言葉で描く「黄金の猿」3部作をはじめ、珠玉の全4編を収録。いま最もスリリングな日本語の使い手による、日本文学の最前線。
  • 女の庭
    3.7
    1巻1,232円 (税込)
    息苦しいなんて、きっと気のせい。だって私は、普通の主婦なのだから。――子供を持たず、マンションに住む主婦。居心地の悪さを感じながらも井戸端会議に参加する日々。隣に外国人が引っ越してきて……。ありふれた女に不意に訪れた、静かな奇蹟とは?芥川賞作家の原点を示す、圧倒的傑作。

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  • 来たれ、野球部
    値引きあり
    3.0
    1巻300円 (税込)
    頭脳、運動神経、容姿、全て完璧な喜多義孝。学園のエースが恋したのは、幼馴染の「可もなく不可もない」女子高生・宮村奈緒。喜多の激しい告白を拒んでいた奈緒だが、彼がずっと抱えていた孤独を知り、想いを受け入れる。二人が付き合い始めた矢先、喜多は自殺した少女の日記を読み、精神を侵されていき――。芥川賞作家・鹿島田真希が描く、純粋ゆえに危うい青春文学。
  • 少女のための秘密の聖書
    値引きあり
    3.9
    1巻985円 (税込)
    楽園を追放されたアダムとエヴァ、兄弟殺しのカインとアベル、ノアの箱舟、神に滅ぼされた悪徳の町・ソドムとゴモラ、父と娘が子をなすロトとその娘――少女がお兄さんに誘われて扉を開いたのは近親相姦、殺人、男色、何でもありの世にも奇妙な聖なる書物。鬼才の芥川賞作家が描く、残酷でみだらで魅惑的な旧約聖書の世界。
  • ゼロの王国(上)
    値引きあり
    3.3
    1~2巻300円 (税込)
    宛名書きのアルバイトで生計を立てる吉田青年は、滑稽なまでに心が清く純粋だ。ある日彼は、人々から軽蔑されたいと願う美少女・佐藤ユキに出会う。ユキは不幸になるため、美しく穏やかな青年医師・小森谷からのプロポーズを受けるのだと吉田青年に話す。ひとつの恋のすれ違いが生む、めくるめく会話劇。芥川賞・三島賞・野間文芸新人賞受賞作家の最高傑作。(講談社文庫)
  • 二匹
    3.5
    1巻550円 (税込)
    「青春。青く未熟な春と書く。しかし現実は冬そのものだ」――明と純一は幼なじみの落ちこぼれ男子高校生。何もできないがゆえに人気者の純一に明はやがて、聖痕を見出すようになるが…。22歳の女子大生ファイターが、クズな日本語を駆使して贈る学園ハードボイルド。“聖なる愚か者”を描き衝撃を与えた抱腹絶倒の作品。『冥土めぐり』で第147回芥川賞を受賞した著者のデビュ-作。

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  • ハルモニア
    値引きあり
    3.8
    1巻862円 (税込)
    きみはぼんやりしているぼくを押し倒して唇を寄せてくる。このセックスはスケルツォみたいだな、とぼくは思う──スラブ系の血をひく天才美少女、その才能を誰よりも理解し、自由を受け入れる優しい青年。作曲家志望の二人と個性豊かな友人たちの恋と友情。音楽の秘密を探し、新しい音楽を作るのに必要なものは何かを問う表題作に最新短編を併録。
  • 一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する
    3.4
    1巻660円 (税込)
    「天・地・チョコレート」「聖メリーゴーラウンド」「この世の果てでのキャンプ」「エデンの娼婦」「一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する」――“楽園”を追われた子供たちが辿る魂の放浪とは?連載時より各紙誌で絶賛された、芥川賞作家による連作小説。「子供たちの姿が羽虫のようにはかなく、もの悲しい」と、津島佑子氏が絶賛した、奇蹟をめぐる5つの“聖なる愚者の物語”。

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  • 冥土めぐり
    3.8
    1巻539円 (税込)
    子供の頃、家族で行った海に臨むホテル。そこは母親にとって、一族の栄華を象徴する特別な場所だった。今も過去を忘れようとしない残酷な母と弟から逃れ、太一と結婚した奈津子は、久々に思い出の地を訪ねてみる…。車椅子の夫とめぐる“失われた時”への旅を通して、家族の歴史を生き直す奈津子を描く、感動の芥川賞受賞作。
  • 冥土めぐり

    Posted by ブクログ

    プライドとお金に執着する母たち、善意が自身に向けられていることを疑わないような振る舞いを続ける夫。
    ひどい、辛い、面の皮が厚い、など様々な思いを読んでる中で抱いたものの、読み進めると、果たしてどういう感情でいればよいかわからなくなる。圧倒的な筆力。感情がもっていかれます。

    0
    2023年02月26日
  • 冥土めぐり

    Posted by ブクログ

    「冥土めぐり」は本当に素晴らしい。不条理や理不尽の中で思うようにいかないまま「生きていく」ということが、それぞれの登場人物を通じて、とても生々しく、リアルに描かれている気がします。

    0
    2021年09月02日
  • 冥土めぐり

    Posted by ブクログ

    亡霊のようにずっと自分の人生にまとわりついた過去。そういったものは誰でも1つは持っていると思う。
    色鮮やかに、何度も繰り返し語られた過去の素晴らしい出来事。例えばそれが軽井沢の別荘でバーベキューをした優雅な休日だったとする。それを50年経ってから、もう一度同じ場所に行って、風化した別荘の床を踏んで、みてみる勇気はあるだろうか。
    もし見てみたいと思ったら、読んでみることをお勧めする本。

    素晴らしい本でした。

    0
    2020年04月04日
  • 選ばれし壊れ屋たち

    Posted by ブクログ

    超面白かった、個人的に。
    近著だと来たれ、野球部や、少女のための秘密の聖書が好きだった人は間違いなく好きでしょう(あまりいないと思いますが苦笑)鹿島田さんファンならぜひぜひ。

    電車や休憩時に会社で読むのはやめておいたほうがいい、笑えて笑えて仕方ないから。ついつい口元が緩んでしまう。
    新人賞受賞し小説家デビューしたものの、二作目はボツばかりでなかなかうだつの上がらない主人公と、その周りのどこか壊れた人たち。クレイジーで自意識が高すぎる自称クリエイターな元恋人、美人なのにネジが何本か外れてる先輩、そしてその恋人。主人公は小説を書くための修行的な一環でBLの新人賞の下読みをする。その作品の数々と、

    0
    2016年07月01日
  • ハルモニア

    Posted by ブクログ

    まるで音楽を聴いてるように読んだ 砂糖菓子の話しも面白かった この人の作品は当たりハズレがかなりある

    0
    2015年02月25日

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