女の庭

女の庭

1,232円 (税込)

6pt

3.7

息苦しいなんて、きっと気のせい。だって私は、普通の主婦なのだから。――子供を持たず、マンションに住む主婦。居心地の悪さを感じながらも井戸端会議に参加する日々。隣に外国人が引っ越してきて……。ありふれた女に不意に訪れた、静かな奇蹟とは?芥川賞作家の原点を示す、圧倒的傑作。

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女の庭 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    第140回芥川賞候補作。”主婦”という存在になることに抗いたい気持ちと、守られている安心と安定を手に入れたい気持ちの狭間で揺れる私には非常に共感できる描写が多かった。男性にも是非読んで欲しい作品。

    0
    2011年09月18日

    Posted by ブクログ

    中篇2篇の作品集。表題作「女の庭」では、平穏で平凡な毎日を過ごしている、自称普通の主婦のひとりよがりな妄想記。ゴミ収集所前での井戸端会議やら、隣に引っ越してきた外人ナオミへの意識上の同化やら、わからなくも無いがその姿は、滑稽すぎて哀切。もう一方の多和田葉子「聖女伝説」を連想する、猥雑でぶっ飛んでる「

    0
    2011年03月02日

    Posted by ブクログ

     表題作「女の庭」は、奥様同士のご近所づきあいにやや閉塞している主婦の隣人として現れた「外国人」の女性の自由な雰囲気に惹かれ、空想の中で話しかけるという話。孤独と連帯という題材に惹かれるし、空想や語りかけといった語りの構造もおもしろい。

     もう一つの収録作「嫁入り前」は、思い切った虚構的なホラ話。

    0
    2011年02月02日

    Posted by ブクログ

    表題作である「女の庭」に、封じ込められている、とでも表現したくなるような病的とすら思える内省は、今という時代においては確かにある意味でありふれた現代病のようなところがあるとは思うけれども、多くの人は同じように孤独に苛まれながらも、突き詰めてしまう前に自分が他人との結びつきを頼りとしていることを思い出

    0
    2009年12月27日

    Posted by ブクログ

     スイッと紛れ込むような、切り込むような捻じ込むような。

     こう、常識とか普通とか本来なら という概念に拠り所を求めながら読みすすむ感覚。次第、拠り所にしているものの方がずれているんじゃないか と思えてくる。

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    文藝 2008年 秋号より

    初・鹿島田真希。芥川賞候補。
    なんともいえず、文学的だと思った。
    映像的でない。文字の説得力描写力の羅列。とても濃い。
    今一歩、常識的にとどまっている違和感。
    ラストなんかは、なんて一方通行なんだろうと思った。
    全てが主人公の中で始まり、巡り、終着している。
    ラストがま

    0
    2009年10月04日

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