作品一覧

  • 下山の時代を生きる
    4.5
    1巻814円 (税込)
    経済縮小、人口減少の時代にあって、日本と日本人はいかに生きるべきか。言語学の泰斗と、教育や地方再生の現場でも活躍する劇作家が混迷する今の時代に求められる思想を説く。
  • ことばと文化
    4.1
    文化が違えばことばも異なり、その用法にも微妙な差がある。人称代名詞や親族名称の用例を外国語の場合と比較することにより、日本語と日本文化のユニークさを浮き彫りにし、ことばが文化と社会の構造によって規制されることを具体的に立証して、ことばのもつ諸性質を興味深くえぐり出す。ことばの問題に興味をもつ人のための入門書。

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  • 日本語と外国語
    3.9
    1巻1,100円 (税込)
    辞書を頼りに小説や文献を読んでいるだけでは、他国や他民族の理解は難しいのではないか。六色の虹、黄色い太陽、恥部としての足など、興味深い例をあげながら、国による文化の違いを語るとともに、漢字の知られざる働きに光を当てて日本語の長所をも浮き彫りにする。真の国際理解を進める上で必読の、ことばについてのユニークな考察。

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  • 日本人はなぜ日本を愛せないのか(新潮選書)
    4.2
    一度も異民族に征服された経験がない国、日本。ユダヤ人のような強烈な自己主張を苦手とし、外国文化を要領よく取り込んで“自己改造”をはかる国柄は、なぜ生まれたのか。世界でも珍しい“寛容な”民族の思考パターンを、「部品交換型文明」の視点から丸ごと分析。欧米一辺倒でも大陸追従でもない道を語る画期的日本論。
  • 閉された言語・日本語の世界【増補新版】(新潮選書)
    5.0
    1巻1,815円 (税込)
    日本語が、世界に稀な特徴を持っていることを知っていますか? 日本語を話す人=日本人という事実上の単一言語国家であり、侵略された経験がない日本人は、いかなる言語を育んできたのか。言語社会学の第一人者が、言葉と文化への深い洞察をもとに、日本語観、外国観、そして私たちの自己像を考える。時代を経ても色褪せぬ論考。
  • 日本の感性が世界を変える―言語生態学的文明論―
    4.0
    言葉と文化、自然と人間の営みに深い思索を重ねてきた著者が、世界の危機を見据えて語る《日本人の使命》とは? 外国人が日本語を学ぶとなぜか礼儀正しくなる「タタミゼ効果」の不思議や、漢字に秘められた意外な力、そして日本の共生的自然観を西欧文明と対比させつつ、繊細だが強靱なこの国の感性を文明論として考える。
  • 日本語教のすすめ
    3.8
    1巻660円 (税込)
    「日本語は英語に比べて未熟で非論理的な劣等言語である」――こんな自虐的な意見に耳を傾けてはいけない。われらが母語、日本語は世界に誇る大言語なのだ。「日本語はテレビ型言語」「人称の本質とは何か」「天狗の鼻を“長い”ではなく“高い”と表現する理由」等々、言語社会学の巨匠が半世紀にわたる研究の成果を惜しげもなく披露。読むほどに、その知られざる奥深さ、面白さが伝わってくる究極の日本語講座。

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ユーザーレビュー

  • 日本語と外国語

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。
    言語学と日本語のことがもっと好きになる。

    第五章で、カタカナ語の氾濫に対してバチギレ(誇張)している著者の熱量が好き。
    >いったい日本以外の国で、このように自国民だけしか飲まない(読めない)出版物の名前だけを、しかも国民のすべてが理解するとは限らない外国語で表示し表紙を飾るという、不可思議なことが流行しているだろうか。もしあるとすれば、それはどこかの国の植民地である。

    日本語のロゴが書かれたTシャツは日本人にとってはダサいものだが、英国では英字ロゴのTシャツは普通に売られている。
    当事者たちはどんな気持ちなんだろうと想像することもあったが、そもそも「母国語はダサい

    0
    2025年11月10日
  • ことばと文化

    Posted by ブクログ

    言語学者で慶應義塾大学名誉教授の著者により記された本書は、わたしたちがことばによってどのように世界を捉えているのか、またそれがいかに他言語・他文化と異なっているのかということについて述べられています。

    しばしばわたしたちは、ものというものの存在がまず先にあって、それに対応づけを行うようにことばというレッテルを貼っていくのだというような錯覚を覚えます。
    しかし、実際はその逆で、ことばがあるからものを認識できるのだと述べられます。

    例えば日本語では「湯」「水」「氷」をそれぞれ区別しているのに対して、英語では「water」と「ice」としか区別されません。

    一方、日本語では「ワニ」としか呼ばな

    0
    2025年10月22日
  • 閉された言語・日本語の世界【増補新版】(新潮選書)

    Posted by ブクログ

    日本語は世界で6番目に多く話されている大言語であるって知ってましたか?こんな感じで、日本語に対する認識を改めさせられる一冊です。お勧めです!

    0
    2025年04月16日
  • ことばと文化

    Posted by ブクログ

    言語が違うということは、世界を見るフィルターが違うということ。
    生まれたときから見ている世界を違ったフィルターを通して見ているとすれば、言語の違いが単純に「言葉が通じない」以上の意味をもつことがわかる。文化も考え方も、ものの捉え方も変わってくる。
    とりわけ、日本語における人称代名詞が、日本人の文化や考え方に多大な影響を及ぼしていることがわかった。
    自分のことを「ママ、パパ」「お姉ちゃん」など生得的階級が上のものは、自人称としてその階級を誇示するために使用することができ、ゆえに日本人は年齢、生まれもった資格(性別、階級)を重んじる文化が発達した。
    また、対象と同化することで自分の位置付け(自人称

    0
    2024年06月28日
  • 閉された言語・日本語の世界【増補新版】(新潮選書)

    Posted by ブクログ

    言葉を真剣に考察した結果生まれた本だと思った.日本語が不完全で不便であることを多くの事例を挙げて検証しているが、その中で多くの語句が目についた.例えば、「文字は言葉ではなく、ただ単に目に訴えるしるしによって言葉を記録する一つの方法に過ぎない.」 イギリスのブリタニカの本質を、「客観的な知識の集大成ではなくて、実は世界をイギリス人がイギリス人の目で、彼らの価値基準で解釈したもの」と称していた.日本語に人称代名詞が多いことに関して、「日本人は自分がなんであるかという自己同一性の確認を他者を基準にして行う傾向が強い.」 英語を国際補助語としてとらえて、現在学校で教えている英語の不完全さを指摘していた

    0
    2023年11月26日

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