作品一覧

  • 新釈 小泉八雲『怪談』
    3.5
    1巻2,200円 (税込)
    会社員の森下は、単独登山中に滑落死した同僚・能見香織の慰霊のため、上司と先輩の三人で雪山に赴く。山荘の主人から、「この山には遭遇した人間に〈問いかけ〉をする雪女の伝説がある」と聞かされた翌日……(白い吐息 新釈「ゆきおんな」)。大勢の死者を出したツアーバスの事故から、奇跡的に生還した芳一。後遺症で視力を失うも、一躍脚光を浴びて……(午前零時の講演会 新釈「耳なし芳一」)。その他「ろくろ首」「水飴を買う女」「貉(むじな)(のっぺらぼう)」と、有名作をモチーフにした全五編を収録。小泉八雲の代表作『怪談』刊行から約百二十年、妖しくおぞましい世界が令和に蘇る!/【目次】「白い吐息――新釈「ゆきおんな」」慰霊登山に向かった会社員たち。山荘で「この山には雪女の伝説がある」と聞かされた翌日……/「デラシネの頭骨――新釈「ろくろ首」」不可解な殺人事件と二つの失踪事件を、刑事が追うが……/「マイ・ファミリー――新釈「水飴を買う女」」仲が冷え切った夫婦。妻が夫に、「勤め先に水飴を買う女の幽霊が来る」と言い出し……/「午前零時の講演会――新釈「耳なし芳一」」多くの死者を出したバス事故の生還者が、次々に事故死し……/「『贖罪(しょくざい)』という名の人形――新釈「貉(むじな)(のっぺらぼう)」急逝した人形作家の追悼展に、夜な夜な幽霊が現れて……
  • ホワイトデス
    4.3
    1巻2,200円 (税込)
    原因不明の漁師の失踪が、発端だった。巨大なホホジロザメが目撃されるようになっても、一時的に迷い込んだだけだろうと誰もが考えた。しかし彼らは、いつまでたっても外海に去ることはなかった。事態は悪化の一途を辿る。追い出せないのか。駆除するしか、ないのか。そもそも、そんなことはできるのか!? 平和な海を取り戻すべく、決死の掃討作戦が始まろうとしていた……。圧巻のスケールで放つ海洋パニックエンタテインメント!
  • ブルシャーク
    4.1
    1巻825円 (税込)
    不二宮市職員の矢代は、開催が迫った来常湖トライアスロン大会の準備に奔走していた。そんななか水質異常に気づいた同僚が検体を取りにいくと言い残して失踪し、キャンプにきていたカップルも荷物を残して姿を消す。海洋生物学者の渋川まりは、この湖にオオメジロザメがいるというが、これはサメの仕業なのか……? 映画顔負けの迫力に圧倒される本格サメ小説!!
  • ALIVE 10人の漂流者
    3.2
    1巻1,980円 (税込)
    マダガスカル沖でエンジントラブルをきっかけに始まった、日本人観光客10人を乗せた観光ボートの漂流。はじめは誰もが事態を楽観視していた……しかし。やがて食料は尽き、飲み水はなくなり、10人はパニック寸前の極限状態を迎える。「何もしなければ、ただ死んでしまう。絶対に生きて日本に帰るんだ!」無気力な学生だった乗客の一人である継人は、決死のサバイバルを開始する! 日本ホラー小説大賞受賞作家の新境地。幾多の試練と苦難を乗り越えて、彼らは生還できるのか――!?
  • レスト・イン・ピース 6番目の殺人鬼
    3.5
    1巻748円 (税込)
    神戸の大学に通う友哉は、東京で中学の同窓会に出ることに。お通夜のような雰囲気に違和感を覚えるも、次の瞬間、級友の一人が目の前で怪死を遂げる。調査を始めた友哉たちだが、仲間たちの死が続き……。
  • 黄泉がえりの町で、君と
    3.0
    1巻748円 (税込)
    静かな町で起こった事件。なんと葬儀場で死者がよみがえったのだ。葬儀社の若社長・遼一は、秘密裏に調査を始める。 一方、遼一の妹・佐紀は、幽霊が見えるという不思議な少年と出会い……。 ※本書は二〇一五年十二月に小社より刊行された単行本『黄泉がえり遊戯』を、加筆・修正の上、改題して文庫化したものが底本です。
  • 死と呪いの島で、僕らは
    3.4
    1巻792円 (税込)
    東京都の果ての美しい島。高校生の椰々子は、"呪われた美少女"として島民に疎まれている。そんな彼女に、島の有力者の息子・杜弥は、密かに片想い中。しかし彼女が禍々しい予言を聞いて以来、島に怪異が続発し…。 ※本書は二〇一四年十月に小社より刊行された単行本『死呪の島』を加筆・修正の上、改題し文庫化したものが底本です。

ユーザーレビュー

  • 新釈 小泉八雲『怪談』

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    雪富千晶紀氏の作品は読み易く奇想天外で今回も八雲氏の現代版怪談でそれを八雲氏の夢で終わるという話のもって行き方に引き込まれてしまう。集中して一気読みをしてしまった。

    0
    2025年09月06日
  • ホワイトデス

    Posted by ブクログ

    「ブルシャーク」から1年半後。
    今度は瀬戸内海に巨大ホホジロサメが閉じ込められ、残虐の限りを尽くす。
    怪しげな環境保護団体でボランティアをする大学生、息子を亡くし復讐にもえる漁師、フラグたちまくりなサメ観光船、、、と500ページ弱に渡り読み応え抜群。
    前回大活躍だった渋川まり先生が、今回もすごい活躍をします。他にもあの人もこの人も登場したけど、もうちょっと矢代さんについて知りたかった!
    次は津軽海峡に現れてくれないかぁ、、

    0
    2025年07月31日
  • ブルシャーク

    Posted by ブクログ

    これは面白い。サメ映画はよく聞くがサメ小説である。しかも王道のモンスターホラーにパニックものの要素、さらにはヒューマンドラマにも焦点を当てつつ物語がまるで脱線していない。導入部で「巨大な正体不明の何かがいる」と提示された瞬間から最後、読み終えるまで手を止められなかった。あの出現シーンは「怪獣映画かよ」とワクワクした。たまらない一冊だ。

    0
    2025年03月04日
  • ホワイトデス

    Posted by ブクログ

    「ブルシャーク」から一年半後。瀬戸内海に巨大な三匹のホホジロザメが現れ、暴虐の限りを繰り広げる。しかし彼らは快適とも思えない瀬戸内海から一向に出て行く気配がなく、そのあまりの巨大さに対処する側も二の足を踏む状態。息子を殺された漁師、海洋生物保護を訴える女学生、サメ動画で稼ぎたいユーチューバーなどさまざまな人たちを巻き込んで語られる、「読むサメ映画」第二弾です。
    またしても巨大ザメ、しかも三匹、さらに尋常じゃない身体能力と知性を持つというとんでもない存在です。事態に苦慮した漁師たちが次々対抗しようとするものの、これは勝てない。横たわってこちらを見てくる描写とか、あまりに怖すぎるし。そしてあの状況

    0
    2024年09月15日
  • ホワイトデス

    Posted by ブクログ

    これには参った。死ぬほど面白い!
    ある漁師の失踪に始まり、パニックが静かに広がる様がこれでもかと描かれている。
    海外の動物保護団体や怪しい人物たちが絡んでくる様も娯楽の王道といったところで裏切らないし、凄まじいのはクライマックスの海での死闘である。手に汗握るとはこの事だ。
    力技のエンターテインメントを堪能せよ!

    0
    2024年01月11日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!