作品一覧

  • 学習まんが はじめての日本の歴史1 日本のはじまり 旧石器・弥生・縄文時代

    学習まんが はじめての日本の歴史

    ビジネス・実用

    -
    1~15巻858円 (税込)
    はじめてでも大丈夫!新・学習まんが登場! 全15巻の新・学習まんがシリーズの第1巻は、人類の誕生から旧石器時代、縄文時代、弥生時代、そしてヤマタイ国を統治したという女王・ヒミコがいた時代を描いています。 私たちの先祖は、どこから日本列島に渡ってきたのか? どんなものを食べて、どんなものを着て、どんなところに住んでいたのか? おとなりの韓国や中国とはどんな関係だったのか……等、遠く昔の日本人の生活や文化を、読み解いていきます。 この巻の監修は、旧石器・縄文時代のスペシャリスト・松木武彦先生(国立歴史民俗博物館教授)。正確な監修を受けた上で、登場人物をまんがとして生き生きと描いているので、ドキドキワクワク楽しみながら、いつのまにが正しい日本の歴史が学べます。 また、総監修は、テレビ等でもおなじみの、東京大学史料編纂所教授・山本博文先生。「こんなに変わった歴史教科書」他多数の著書を持つ先生の、最新の教科書に準拠した監修を受け、全く新しい学習まんがが生まれました.。 7巻「激突する戦国大名」(戦国時代)も同時発売。 フィックス型EPUB87.8MB(校正データ時の数値)。 【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
  • 縄文とケルト ──辺境の比較考古学

    縄文とケルト ──辺境の比較考古学

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻880円 (税込)
    ユーラシア大陸の正反対に位置にある日本とイギリス。新石器時代、大陸では四大文明の地域のような「文明型」の社会が広まっていくなか、その果てにあった両地域では、「非文明型」の社会へと発展していった。直接的な交流がないこの二つの地域になぜ共通性が生まれたのか? また、同じホモ・サピエンスなのに、なぜ大陸とは異なる方向へ進んだのか? ストーンサークルや巨大な墓など、それぞれの遺跡を訪れることで、いままで見えてこなかった知られざる歴史に迫る。
  • はじめての考古学

    はじめての考古学

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻946円 (税込)
    ヒトは縄文土器の文様にどんな思いを込めたのか? 人類はなぜ戦争をはじめてしまったのか? 古代、男女の関係はどのようなものだったのか? 考古学は新たな知を取り入れ、俄然面白くなっている。
  • 古墳とはなにか 認知考古学からみる古代

    古墳とはなにか 認知考古学からみる古代

    ビジネス・実用

    3.7
    1巻1,144円 (税込)
    なぜ、日本列島に前方後円墳のような巨大古墳が生まれたのか。長をまつる巨大な墳丘を「見上げる」行為や、石室の位置や様式、埴輪、また鏡・刀などの副葬品から、古代の人びとは何を感じとっていたのか。竪穴式石室から横穴式石室への大転換はどのように起きたのか。人の心の動きの分析を通じて解明。神格化の装置から単なる墓へ。3世紀から7世紀の日本列島に16万基も築かれた古墳とは何であったかを問う、認知考古学の最前線。
  • 古墳時代の歴史

    古墳時代の歴史

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻1,210円 (税込)
    古墳時代の歴史は日本列島とその周辺だけで完結するものではなく、世界史ないしは人類史の一部であることを強く意識したい。古墳時代が始まって終わる紀元後一千年紀は、古墳時代の地球規模の気候環境の変動にも影響され、(中略)人びとを束ねる枠組みとシステムとが大きく組み替えられた段階である。ユーラシア大陸の東の端の沖合に浮かぶ日本の島々に巨大な古墳が現れて、王や有力者の政治組織が台頭したのは、この世界史的組み換えの一環とみなされる。歴史の動きをグローバルにとらえるこのような視点は、近年、国際的に盛んになってきた。また、グローバルな歴史の動きを導いた一因とみられる気候変動が、ここ十年来の高精度古気候復元の研究の進展により、一年ごとの乾湿や寒暖の変化として、具体的に把握されつつある。こうした視点や成果を取り込んで、世界史の一部としての古墳時代史を叙述することを、この本の第三の目標にかかげる。社会全体や世界の動きを視野に入れ、文献史学の成果も取り込んだ、考古学による古墳時代の編年史の総合的叙述。この本でしたいことは、それである。
  • シリーズ 地域の古代日本 出雲・吉備・伊予
    値引きあり

    シリーズ 地域の古代日本 出雲・吉備・伊予

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻1,265円 (税込)
    古代より中国・四国地方は、大陸への窓口である九州と近畿とをつなぐ、人や文物、情報が往来する回廊であった。山陰、瀬戸内海の南北岸、太平洋岸の回廊が3本並び、気候や地形も違う。この多様さが、密に込み入った歴史を形成したのである。特定の地域名を象徴的に意識しつつ、古墳や国府のような列島共通のテーマと、弥生墳丘墓、鉄生産、古代山城、出雲大社など地域に顕著なテーマとを往復しながら、日本列島古代の歴史像を多面的に浮き彫りにする。 1章 山陰・瀬戸内・土佐 松本武彦 2章 製鉄技術の開発と普及を担った中国地方──古墳~奈良時代を中心に 村上恭通 3章 弥生墳丘墓と巨大古墳 新納 泉 4章 国府と鋳銭司 加藤友康 5章 古代の出雲──出雲大社、風土記、そして境界への認識 大日方克己 6章 瀬戸内の古代山城 亀田修一 ESSAY 「出雲大社」の古代的断想 千家和比古
  • シリーズ 地域の古代日本 東国と信越
    値引きあり

    シリーズ 地域の古代日本 東国と信越

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻1,265円 (税込)
    ヤマト王権にとって異国に匹敵するほどの重要地域であった東国。勇猛果敢な性格で知られ、8世紀中頃以降の「坂東」は、征夷のための兵員・軍糧の兵站基地であった。しかし王権との平衡関係が崩れたとき、東国は王権への敵対地域として立ち現れてくる――。国造とミヤケ、渡来系移住民、古墳と埴輪の特質、国府・郡家(郡衙)などの官衙、村落寺院と地方寺院、ヤマトタケル伝承、「東国」観の変遷など、斬新な切り口で古代東国地域の実像に迫る。
  • 全集 日本の歴史 第1巻 列島創世記

    全集 日本の歴史

    ビジネス・実用

    4.2
    1~17巻1,320~1,430円 (税込)
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 4万年の歩みを一気に描く新しい列島史。 古代から現代まで全16巻で知る日本の歴史。 一般読者を対象とした古代から現代までの日本通史の企画。混迷の時代の21世紀を生き抜くためのさまざまな知恵を先人に学ぶ。つまり、文字通り「歴史に学」んで、明日を生きる知恵とすることができる歴史全集とする。
  • 古墳

    古墳

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻1,650円 (税込)
    古墳は前方後円墳だけじゃない。円墳、帆立貝形、双方中円墳……、横穴・洞窟など、墳丘以外も。東北から九州まで、驚きの個性派をフルカラーでたっぷり紹介。日本列島各地の古墳探訪を始めよう。 第1部 いろいろな形の古墳 第2部 古墳の歴史をたどる 第3部 古墳はどう変わったか 第4部 古墳が終わる道筋 第5部 古墳とは何か 第6部 古墳、ここが一番
  • 考古学から学ぶ古墳入門

    考古学から学ぶ古墳入門

    ビジネス・実用

    4.4
    1巻1,650円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【百舌鳥・古市古墳群、世界文化遺産登録へ!】 日本が世界に誇る遺産、古墳。巨大な前方後円墳、大山古墳(仁徳天皇陵)を含む百舌鳥・古市古墳群が、世界文化遺産に登録される見込みとなりました。今、古墳への注目が一気に集まっています。 物質資料を基に研究をする考古学の見地から、古墳の魅力と当時の日本の姿を紐解いたのが本書です。前方後円墳の前はどんな形だったのか、地域による違い、石室、棺の特徴や変化、被葬者の謎、副葬品に込められた意味など、これまで積み重ねられてきた知見から、さまざまな角度で古墳にスポットを当てていきます。古墳の見つけ方、発掘の仕方、調査研究の方法など、古墳をより詳しく知るための専門的知識もわかりやすく解説。多くの古墳を研究してきた考古学者の著者が案内する、古墳の本当の面白さに出会える1冊です。 【本書の内容】 ◆巻頭グラビア 古墳の魅力 大山古墳(大阪府)/五色塚古墳(兵庫県)/保渡田八幡塚古墳(群馬県)/石舞台古墳(奈良県)/王塚古墳(福岡県)/黒塚古墳(奈良県)/島の山古墳(奈良県)/野中古墳(大阪府)/金鈴塚古墳(千葉県)/八幡観音塚古墳(群馬県) ◆古墳を世界へ 百舌鳥・古市古墳群 ◆古墳の誕生から衰退まで ◆歴史の中の古墳――古墳と日本人―― ◆古墳の構造――墳丘編―― ◆古墳の構造――埋葬施設編―― ◆話題の古墳へ行ってみよう 大安場1号墳(福島県郡山市)/埼玉古墳群(埼玉県行田市)/今城塚古墳(大阪府高槻市)/造山古墳(岡山県岡山市)/西谷墳墓群(島根県出雲市)/竹原古墳群(福岡県宮若市) ◆まだある!全国のおすすめ古墳 総社古墳群(群馬県前橋市)/龍角寺古墳群(千葉県成田市・印旛郡栄町)/蛭子山古墳群・作山古墳群(京都府与謝野町)/岩橋千塚古墳群(和歌山県和歌山市)/向山古墳群(鳥取県米子市)/岩清尾山古墳群(香川県高松市)/チブサン古墳(熊本県山鹿市)/西都原古墳群(宮崎県西都市) ◆コラム 研究最前線 古墳の南北/被葬者を推定する/未完成の古墳/相対年代と絶対年代 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 美の考古学―古代人は何に魅せられてきたか―

    美の考古学―古代人は何に魅せられてきたか―

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻1,760円 (税込)
    60万年前のホモ・ハイデルベルゲンシスの石斧に始まり、縄文・弥生土器、古墳に至るまで、考古学は物の機能や技術面しか見てこなかった。だが、じつは「美」こそが、いにしえの人びとの在りかたを方向づけてきたのだ。物に託された数と図形、色や質感などを切り口に、人の心の動きと社会の変遷とを重ね合わせる画期的論考。 ※新潮選書に掲載の図版の一部は、電子版には収録しておりません。
  • シリーズ 地域の古代日本 筑紫と南島

    シリーズ 地域の古代日本 筑紫と南島

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻2,420円 (税込)
    海外の文物がもたらされる最初の場所であった筑紫は、日本列島の先進地域と呼ばれた。稲作農耕の到来を機に朝鮮・中国と交流が始まり、西日本一帯に及ぶ交流圏が作られた。その後、近畿が中心地となり、九州は対外交流の窓口となって行く。筑紫諸国を管轄し、外交使節の接待を担った大宰府と鴻臚館。宗像大社の祭祀の中心として信仰されてきた沖ノ島。独自の文化を持つ「南島」など、豊かな九州地域の古代の全貌を明らかにする。
  • シリーズ 地域の古代日本 東アジアと日本

    シリーズ 地域の古代日本 東アジアと日本

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻2,420円 (税込)
    中国の東辺に位置した倭国・日本は、大陸・半島の政治や思想・文化の影響を強く受けながら、漢字文化圏のなかで国づくりを実施した。シリーズの総論として本巻では、古墳造り、都城の建設、仏教の伝来、日本語表記など、古代の基本的テーマを選び、最新の研究を収録する。現在の文化・宗教事情にも影響する日本史の「青春時代」の足跡である。また今日の課題とも関わる、災害とジェンダーの2つのテーマを歴史的に解き明かす。
  • シリーズ 地域の古代日本 畿内と近国

    シリーズ 地域の古代日本 畿内と近国

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻2,530円 (税込)
    ヤマト王権以来、歴代遷宮を行いながら、ほとんどの都が畿内に置かれた。世界遺産の古市古墳群・百舌烏古墳群をはじめ、日本最大規模の前方後円墳が集中して造られ、飛鳥寺・東大寺など多くの寺院が建立された仏教の中心地でもあった。製塩・玉作り・紡織ほか専業的拠点で営まれた手工業生産、律令制国家の情報伝達を担った駅伝制、平城京跡出土木簡が示す文字文化など、畿内の多彩な側面を発掘成果や文献史料を駆使して明らかにする。 【目次】 1章 王宮・都と京・畿内制  吉村武彦 2章 王権と手工業生産  中久保辰夫 3章 大和・河内の前方後円墳群  下垣仁志 4章 畿内の駅家と駅路   市大樹  5章 東大寺と国分寺  吉川真司 6章 文字文化の拡がり  寺崎保広 ESSAY 宮滝で笠金村の歌に思いを馳せる  上野 誠 ◆シリーズ地域の古代日本 (全6巻) 東アジアと日本 陸奥と渡島 東国と信越 畿内と近国 出雲・吉備・伊予 筑紫と南島
  • シリーズ 地域の古代日本 陸奥と渡島

    シリーズ 地域の古代日本 陸奥と渡島

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻2,530円 (税込)
    有史以前より東北北部と北海道の交流は盛んであった。縄文文化が発達し、規模が大きくユニークな遺跡が数多く造られ、三内丸山など17遺跡が世界遺産に登録されている。東北地方には、古代の最後まで国郡制に組み込まれない地域が残り、「蝦夷」と呼ばれる独自の文化を持つ人々が存在していた。前方後円墳と「蝦夷」の墓、多賀城・城柵、陸奥の仏教、続縄文文化・古代アイヌ文化論……、豊かな蝦夷の世界を、多方面から解明する。 ◆シリーズ地域の古代日本 刊行予定(全6巻) 東アジアと日本 陸奥と渡島 東国と信越 畿内と近国 出雲・吉備・伊予 筑紫と南島
  • 【6冊 合本版】シリーズ 地域の古代日本

    【6冊 合本版】シリーズ 地域の古代日本

    ビジネス・実用

    -
    1巻14,960円 (税込)
    ●『東アジアと日本』『陸奥と渡島』『東国と信越』『畿内と近国』『出雲・吉備・伊予』『筑紫と南島』の全6巻。 『東アジアと日本』:現在の文化・宗教事情にも影響する日本史の「青春時代」の足跡をたどる。 『陸奥と渡島』:蝦夷の墳墓はどんな形か。古代のアイヌ文化とは? 豊かな蝦夷の世界を、多方面から解明する。 『東国と信越』:ヤマト王権にとって異国に匹敵する重要地域。斬新な切り口で古代東国地域の実像に迫る。 『畿内と近国』:巨大な前方後円墳が集まる政治・文化の発信地。畿内の多彩な側面を発掘成果や文献史料を駆使して明らかにする。 『出雲・吉備・伊予』:大陸への窓口・九州と近畿とをつなぐ、人や文物、情報が往来する回廊の姿を浮き彫りにする。 『筑紫と南島』:海外の文物がもたらされる最初の場所で日本列島の先進地域。豊かな地域の全貌を明らかにする。

ユーザーレビュー

  • 古墳時代の歴史

    Posted by ブクログ

    私の尊敬する考古学者三大巨頭の最後の1人だった松木武彦さんの「絶筆」である。今まで、何冊も古墳時代解説本を書いていて、読まなくても良いかな、と去年は思っていたけど、とんでもない間違いだった。audibleで聴き始め、聴き終わった今、必ず本書を購入し、大切に何度も熟読することを誓いたい(audible登録が何故か出来ないので仕方なくこの本で登録。恨めしい)。

    古墳時代がどの様に始まったのか。文献史学者とは一味違う編年体著述の古墳時代史ではあるが、それのみが本書の真価ではない。古墳時代と言いながら、弥生時代後期の解説が多いのが松木古墳解説の特徴である。しかもその割には「卑弥呼」という言葉はあまり出てこない。

    改めて、私の弥生時代妄想は、ほぼ妄想ではなくて根拠があることがわかった。というよりも、松木教授の教えをもとに妄想しているので、基本そうなってしまう。

    改めて去年の旅は、我ながらちゃんとピンポイント押さえている。鳥取の青谷上寺地遺跡、北陸の小松市八日市遺跡(埋蔵文化財センターのみ)、濃尾平野の朝日遺跡を訪れたのは、意義のあることだった。また、2週間前に思いついて行った吉備東部の浦間茶臼山古墳についても、字数を割いて松木教授は解説してくれていて嬉しかった。

    松木教授も言っているように、3世紀初めの(卑弥呼による)倭国統一は、戦争で成ったわけではなくて、話し合いだったのである。

    何故奈良盆地が、統一した倭国の中心的な土地として選ばれたのか。
    交通の要所としての「物流センター」としての役割を、各地の氏族たちが認めた(認めさせた)というストーリーを松木さんは持ったようだ。これは物凄く新鮮な視点だった。厳密な材料こそ出してはいないが、(明確に自らの死を意識しながら)明瞭な意識で斬新な視点を提示したのだと思う。氏の遺言だ。私たちがこれを引き継がなくてはならない。同時に、(西国の弥生遺跡ばかり訪ねていたが)大和以東の日本の弥生遺跡の重要性が初めてわかった。今年末、偶然にも愛知以東に行くことが決まった。東海、関東の弥生・古墳時代を見てきたいと思う。

    その他、少し論理の飛躍はあるかもしれないが、空白の4世紀などモロともせず次々と「新説」を提示しながら、2-6世紀の日本を編年体で説明し尽くした。考古学なので、全て物理的に根拠のある新説なのである。

    この前見た岡山市教育委員会の造山古墳時代の「二頭政治」説とは、次元の違う日本列島像であり、あの説を信じかけた自分を恥じた。そもそも、大和王は西日本を統べる王でもなかった。

    また、「四半世紀を岡山で過ごしたから」と言って吉備の古墳時代を詳説してくれたのは、望外の嬉しさだった。これからキチンと検討したい。

    論理の構成上、古墳時代後期は簡単な説明で終わった。この後に読む「継体天皇」が、偶然にもその時代を詳説しているはずで楽しみである。

    0
    2026年08月30日
  • 古墳時代の歴史

    Posted by ブクログ

    考古資料を元に古墳時代の歴史を編年体で叙述した内容。世界史の一部という視点も欠かさず、科学的分析も含めた古墳や出土資料の丹念な検討によって復元される歴史像が非常に興味深かった。

    0
    2026年05月15日
  • 古墳時代の歴史

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    近年の放射性炭素年代法と年輪年代法、及び土器、副葬品等の順番付け、火山灰層、更には年がわかる魏志倭人伝等や鉄剣から10~20年程度で割り出した編年の古墳時代の歴史を描く試み。
    ・3世紀前半 古墳は、古墳群として氏族にシンボルとして東日本で発生。
    ・250年前後 箸墓古墳
    ・3世紀後半 ヤマトに門閥氏族
    ・4世紀前半 ヤマトの門閥氏族が2つに分かれる。ツクシを除く各地の有力氏族とよしみ。金官伽耶と外交関係
    ・370年前後 百済と外交関係
    ・375~400年 武装の革新、騎馬
    ・391~404 高句麗と衝突
    ・400頃 カワチの2つの門閥氏族(古市・百舌鳥)が強大化。
    ・375~425 西日本各地更には東日本でも各地の氏族が男系大氏族に再編。
    ・425頃 半島での敗戦により軍事連合政権の「応神新体制」
    ・450~475 カワチの2大氏族が抗争の末挫滅。
    ・475~500 応神新体制の解体
    ・500~575 「大王」の成立

    0
    2026年10月01日
  • はじめての考古学

    Posted by ブクログ

    考古学の入門書として類書の中でもとりわけ初学者の方によい本だと思います。なぜ日本の古墳は世界の墳墓と比べて巨大なのか、縄文土器はなぜ派手な紋様をしているのか、という個別のトピックで興味を引きながらも、考古学という分野自体の歩みと危うさ、光と影もバランスよく扱っていてスッキリした構成となっています。

    入門書としてよいと思ったのはまさに考古学のオーソドックスな解説をしながら考古学自体の意義を胡座をかかずに再考しているところで、ナチスと考古学の悪しき結びつきなどに警鐘を鳴らしつつも、そうした社会との関係を問う考古学を「パブリック考古学」と今は呼ぶとして学問への関心を持続させる書き方になっているのが誠実だったと思います。

    また、縄文土器をめぐり当時の人々の主観的、心理的世界を探求していくアプローチを「認知考古学」と呼び最先端の学際的な領域を紹介しようとしているのも読み物としての娯楽性に富み楽しいものでした。

    総じて入門書としてその学問の楽しさ、美味しい部分をスッと出す娯楽性と、学問的な誠実性が両立していた本と言えます。

    0
    2026年02月01日
  • シリーズ 地域の古代日本 東アジアと日本

    Posted by ブクログ

    日本列島の文明化と国家形成を、中国を中心とする東アジア(漢字、仏教、儒教、律令)の相互作用として捉え直す試み。本書の特色は、前方後円墳や聖徳太子といった「定説」を、東アジア全体の激動のなかで最新データを用いてアップデートする点にある。

    まず刺激的なのは、巨大前方後円墳を直ちに「大王墓」とするテーゼを執筆者自らが「撤回する」と明記している点。前方後円墳は、一義的にはリネージ(出自系統)やクラン(氏族)のランクを表示する葬送舞台であり、王権秩序とは別次元の組織形態を反映していたという整理は、権威の表現が複線的であることを示す。

    都城史では、藤原京から平城京への遷都が、大宝律令への対応だけでなく、疫病による多数の死者の発生が「礼に背く都」とみなされたことや、遣唐使が実見した長安大明宮の情報の反映によるという指摘が興味深い。遷都を「法整備」だけで単線化すると、疫病・礼制・対外情報という同時進行の論点を取り落とす。

    文字文化においては、行政法典や正史には中国式漢文を用いる一方、和歌や宣命には日本語順の和文表記を用い、言語構造の異なる二重の表記体系を保有したことを明示。さらに、百済・新羅の文字表現(誓記体、吏読)が非漢文的な日本語表記の成立に決定的な影響を与えたことを、木簡や刻字土器から実証する。「中国→日本」の直線モデルに回収しない、半島・多方向の媒介を前提にする視点が重要。

    仏教受容は信仰のみならず、測量・金属加工・造瓦・医薬といった先進技術者集団と一体で波及し、地方社会への浸透も評家(郡家)と寺院がセットで整備された。宗教と技術の「セット受容」として描く視点は、単なる信仰導入ではない複合的な国家形成を理解する鍵になる。

    家族史・ジェンダーの観点からは、奈良時代以前は家父長制が未成立であり、キサキは「天皇の妻」ではなく「皇子女の養育者」として自立した経営主体であったという論考が刺激的。婚姻は一夫一婦制が固まらず、対偶婚のように結びつきが弱い形態が想定され、后妃は天皇と同居せず独立した宮で皇子女を育てる、というモデルを提示する。後世の「正妻・家父長」モデルをそのまま遡らせない注意が必要。

    天智期関連では、白村江敗戦後の亡命百済人流入が技術・官制・記録能力を押し上げ、国防と制度整備が同時に進む局面として描ける。斉明追善の川原寺建立、天皇号使用の端緒可能性(野中寺弥勒菩薩像銘「中宮天皇」)など、宗教・称号・建設が政治と結びつく。ただし、近江令は体系的な法典としての実在は疑問視されており、単行法令の集成であった可能性が高い。

    また、古代社会の流動性として、多産多死社会であり、都城への人口集中が病原体との接触機会を増やし、天然痘などの疫病拡散を律令制システムが加速させた点も重要。制度=進歩として描き切ると、疫病・災害という負の帰結が見えなくなる。

    角川選書であり、最新説を平易な言葉で解説している初学者向け。女性の自立した邸宅経営、当時の過酷な災害・飢饉の実態など、リアリティのある描写に不可欠な知識が揃う。文字を持たなかった人々がどのようにして日本語を書き始めたのか、女性たちがどのように家を切り盛りしていたのかといった、生活実感に近い歴史像が得られる一冊。

    0
    2025年12月23日

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