作品一覧

  • 1918⇌20XX 歴史は繰り返す【WOP】

    1918⇌20XX 歴史は繰り返す【WOP】

    ビジネス・実用

    -
    1巻968円 (税込)
    【WedgeONLINE PREMIUM】 1918⇌20XX 歴史は繰り返す ナチ党の台頭、世界恐慌、満州事変など、さまざまな出来事が世界を揺さぶった、第一次世界大戦と第二次世界大戦の狭間の「戦間期」。この短くも波乱の歴史は、米中対立やウクライナ戦争など、再び動乱の時代へと突入しつつある現代を生きる私たちに、重要な気付きを与えてくれる。日本史から世界史まで、23人の気鋭の専門家たちが「戦間期」を読み解いた。 この記事は、月刊誌『Wedge』で、2021年9月号(8月20日発売)から23年8月号(7月20日発売)にかけて掲載された連載『1918⇌20XX 歴史は繰り返す』を電子書籍化したものです。 Vol.1 神話化される「ナチ宣伝」21世紀の危機を見抜くには/佐藤卓己(京都大学大学院教育学研究科教授) Vol.2 危機の米国を導いたローズヴェルトのリーダーシップ/佐藤千登勢(筑波大学人文社会系教授) Vol.3 単なる「失敗」ではない 理想を示し規範を作った国際連盟/篠原初枝(早稲田大学国際学術院大学院アジア太平洋研究科教授) Vol.4 日英同盟廃棄から学ぶ「強固な日米同盟」実現の鍵/中谷直司(帝京大学文学部社会学科准教授) Vol.5 ユダヤ人虐殺を容易にしたナチ体制の「上下間の責任転嫁」/田野大輔(甲南大学文学部教授) Vol.6 「排日移民法」抗議運動が示す 太平洋戦争へと続く道/渡邉公太(帝京大学文学部日本文化学科専任講師) Vol.7 なぜ日本は軍縮から脱退したのか「艦隊派悪玉論」を再検討/畑野 勇(根津育英会武蔵学園 学園記念室室長) Vol.8 現代米国外交の起源 ウィルソン主義は何を目指したのか/高原秀介(京都産業大学国際関係学部国際関係学科 教授) Vol.9 失敗した英国の宥和政策現代と重なる第二次大戦前夜/細谷雄一(慶應義塾大学法学部 教授) Vol.10 テロと戦争への道を拓いた大正日本経済のグローバル化/牧野邦昭(慶應義塾大学経済学部 教授) Vol.11 ナチ台頭許した「ヴァイマル共和国」 社会の分断が招く破滅/板橋拓己(東京大学大学院法学政治学研究科 教授) Vol.12 破壊された国際秩序 戦間期の欧州はいかに再建したのか/藤山一樹(大阪大学大学院人文学研究科 講師) Vol.13 ヒトラーに屈したオーストリア 独立守るのに必要なこと/髙橋義彦(北海学園大学法学部政治学科 准教授) Vol.14 戦前から続く日本人の「軍隊嫌い」深い溝の根源は何か/髙杉洋平(帝京大学文学部史学科 専任講師) Vol.15 今も米国に残る「黄禍論」人種主義なる〝病〟と向き合うには/廣部 泉(明治大学政治経済学部 教授) Vol.16 山県有朋の死から100年 明治日本は何を目指したのか/小山俊樹(帝京大学文学部 教授) Vol.17 揺れ続けるスペイン内戦への評価 歴史とは何なのか/細田晴子(日本大学商学部 教授) Vol.18 日本を惹きつけるサハリンの資源「政経分離」は可能なのか/麻田雅文(岩手大学人文社会科学部 准教授) Vol.19 諜報の本分を見失った戦間期日本 稚拙な対ソ連秘密工作/増永真悟(慶應義塾大学SFC研究所 上席所員) Vol.20 対米開戦に至った「南部仏印進駐」なぜ、日本は「決めた」のか/森山 優(静岡県立大学国際関係学部国際関係学科 教授) Vol.21 日中対立の原点「山東問題」外交の大失敗はなぜ起きたのか/奈良岡聰智(京都大学大学院法学研究科 教授) Vol.22 「外交こそが戦争」と考えた中国大国化の立役者・蔣介石/家近亮子(敬愛大学国際学部 教授、放送大学 客員教授) Vol.23 日ソの「宣戦布告なき戦争」ノモンハン事件が示す教訓/花田智之(防衛研究所戦史研究センター 主任研究官) Vol.24 満州事変から日中戦争へ日本を破滅に導いた楽観主義/髙杉洋平(帝京大学文学部史学科 専任講師)
  • 終わらなかった戦争 サハリン、日ソ戦争が 戦後の日本に残したこと

    終わらなかった戦争 サハリン、日ソ戦争が 戦後の日本に残したこと

    小説・文芸

    -
    1巻660円 (税込)
    【WedgeONLINE PREMIUM】 終わらなかった戦争 サハリン、日ソ戦争が 戦後の日本に残したこと“ 1945年8月15日。終戦記念日として知られるこの日に、終わらなかった戦争があった――。樺太(現ロシア・サハリン)での地上戦、日ソ戦争である。 「沖縄が〝唯一〟の地上戦」と言われるが、北海道のさらに北、日本領「南樺太」でも地上戦があったことは広く知られていない。 8月9日以降、ソ連軍は、日ソ中立条約を一方的に破棄し、侵攻。8月15日を経てもなお、戦闘は終わらなかった。この間、多くの人が亡くなり、沖縄戦同様、死の逃避行や集団自決もあった。長らくサハリンに残留を余儀なくされ、ソ連崩壊後にようやく日本に帰ることができた人もいた。 終わらなかった戦争は戦後の日本に何を残したのか。また、現代においても、様々な困難が立ちはだかる日本とロシアの関係はどうなっていくのか。 未来を切り拓くために過去の悲劇を学ぶとともに、歴史の忘却に抗いたい。 この記事は月刊誌『Wedge』2025年8月号「終わらなかった戦争 サハリン、日ソ戦争が 戦後の日本に残したこと」の電子版です。 REPORTAGE サハリンと向き合う街・稚内 平和を希求する人々の想い(編集部) MAP 樺太・千島列島の国境変遷の歴史(編集部) PART 1 南樺太、千島列島での戦闘から現代日本が得られる教訓(麻田雅文 成城大学法学部 教授) INTERVIEW 「戦争」は人ではなく国の戦い 南樺太からの引き揚げ体験(重延 浩 テレビマンユニオン 会長) Part 2 異国で生きた日本人 シベリア民間人抑留者の声なき声(石村博子 ノンフィクションライター) Part 3 帰国支援は私の〝責務〟 人生を変えたサハリンとの出会い(斎藤弘美 日本サハリン協会 会長) COLUMN 1 家族が離れていても海を越えつなぐ交流 COLUMN 2 「なぜロシア出身?」次の世代でも交流を 現代編 1 国境 BORDER 国境を越える人々の「匂い」と「記憶」 それぞれの〝命がけの旅路〟(村山祐介 ジャーナリスト) 現代編 2 教育 EDUCATION ドイツが続ける「歴史との対決」と極右政党躍進という試練(熊谷 徹 ジャーナリスト) 現代編 3 対話 DIALOGUE 「残留孤児」を育てた中国 未来の日中関係に必要な視点(富坂 聰 ジャーナリスト) Part 4 安保戦略のアップグレードで「オホーツク核要塞」に対峙を(小泉 悠 東京大学先端科学技術研究センター 准教授) Part 5 日本に必要な「多元的視点」 ロシアとどう向き合うべきか(加藤 学 国際協力銀行 エネルギー・ソリューション部長)
  • シベリア出兵 近代日本の忘れられた七年戦争

    シベリア出兵 近代日本の忘れられた七年戦争

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻946円 (税込)
    1917年11月に勃発したロシア革命。共産主義勢力の拡大に対して翌年8月、反革命軍救出を名目に、日本は極東ロシアへ派兵、シベリア中部のバイカル湖畔まで占領する。だがロシア人の傀儡政権は機能せず、パルチザンや赤軍に敗退を重ねる。日本人虐殺事件の代償を求め、北サハリンを占領するなど、単独で出兵を続行するが……。本書は、増派と撤兵に揺れる内政、酷寒の地での7年間にわたる戦争の全貌を描く。
  • 昭和の戦争、指導者の失敗

    昭和の戦争、指導者の失敗

    ビジネス・実用

    -
    1巻330円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●満洲事変、三国同盟、対米開戦…… 破局は避けられなかったのか 波多野澄雄×牧野邦昭×佐々木雄一 ●東條英機と陸軍 既存制度に縛られた「軍事官僚」の限界 戸部良一 ●五つの局面で読み解く 大局的視座を持たなかった海軍 手嶋泰伸 ●日中戦争はなぜ泥沼化したか 意思不統一の果てに覚悟なく決まった長期戦 岩谷 將 ●東條、近衛は指導者ではない 山本五十六が演出した対米開戦 相澤 淳 ●玉音放送後も続いた戦い 日ソ戦争と認知バイアス 麻田雅文 ●中野正剛、石橋湛山、三木武吉…… 評伝で知る言論人の翼賛と抵抗 小宮一夫 ●チャーチルに学ぶ 政治指導と軍事指導は車の両輪 細谷雄一
  • 知略の本質 戦史に学ぶ逆転と勝利

    知略の本質 戦史に学ぶ逆転と勝利

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻2,420円 (税込)
    ●本質シリーズの最終巻 圧倒的に不利な条件から勝利を導き出した独ソ戦のスターリン、英独戦のチャーチル、ベトナム戦争のホー・チ・ミン、対イラク戦圧勝もつかの間、非正規戦という泥沼の打破を迫られた米国――。 本書は、日本陸軍の敗北のメカニズムを組織論の切り口から解明した『失敗の本質』(中公文庫)、海外の戦史を題材に成功の本質を解明した『戦略の本質』、国家指導者に焦点を当てた『国家経営の本質』につづく本質シリーズの最終巻。勝利を実現するメカニズムの解明は、『失敗の本質』とは裏表の関係となります。また『戦略の本質』は逆転を生み出した要因を現場の指揮官レベルで解明しましたが、本書は国家の指導者レベルとリンクさせて、機動戦と消耗戦を臨機応変に使い分ける知略戦略こそが勝利を生み出したというストーリーで解説します。 知略戦略とは、「知略=知的機動力」で賢く戦う哲学であり、過去-現在-未来の時間軸で、組織メンバーの共感を得、一丸とさせる共通善のために「何を守り、何を変革するか」の動的平衡を追い求めながら、行動し続ける戦い方を指す。これを実現できたリーダーが、本書で取り上げる、スターリン、チャーチル、ホー・チ・ミンです。
  • 日露近代史 戦争と平和の百年

    日露近代史 戦争と平和の百年

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻1,320円 (税込)
    幕末期以来、米英協調を基軸とする主流派に対し、ロシアに眼を向ける一つの潮流があった。ロシア王室との信頼関係を樹立しようとした伊藤博文。満洲経営のため日ソ国交樹立に腐心する後藤新平。満洲国建国後、孤立を深めるなか独ソとの提携に望みを託す松岡洋右……。日露戦争、シベリア出兵、ノモンハン事件、そして1945年の日ソ戦。幕末から敗戦までの遠い隣国との知られざる関係史。
  • 日ソ戦争 帝国日本最後の戦い

    日ソ戦争 帝国日本最後の戦い

    ビジネス・実用

    4.4
    1巻1,078円 (税込)
    日ソ戦争とは、1945年8月8日から9月上旬まで満洲・朝鮮半島・南樺太・千島列島で行われた第2次世界大戦最後の全面戦争である。短期間ながら両軍の参加兵力は200万人を超え、玉音放送後に戦闘が始まる地域もあり、戦後を見据えた戦争だった。これまでソ連の中立条約破棄、非人道的な戦闘など断片的には知られてきたが、本書は新史料を駆使し、米国のソ連への参戦要請から各地での戦闘の実態、終戦までの全貌を描く。
  • 満蒙 日露中の「最前線」

    満蒙 日露中の「最前線」

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻2,035円 (税込)
    二〇世紀前半、日本、ロシア、中国のそれぞれの「辺境」地域は、なぜ「生命線」となったのか。義和団戦争から満鉄解体まで、満蒙でくりかえされる軍事衝突には、「鉄道」をめぐる利権が絡んでいた。ロシアが「北満洲」に設立した中東鉄道とライバル会社満鉄との権益競争、ロシア革命後の「革命派」と「反革命派」の内戦、張作霖など軍閥とスターリンの対決……。鉄道をめぐるドラマを辿り、新しい国際政治史を描く。(講談社選書メチエ)

ユーザーレビュー

  • 日ソ戦争 帝国日本最後の戦い

    Posted by ブクログ

    『日ソ戦争 帝国日本最後の戦い』麻田雅文さんの本を読みました。

    日本はポツダム宣言受諾し終戦との整理ですが、実は終戦後も陸軍が仲介を希望していたソ連に侵略され、国土と軍人、50万人以上の民間人の命を奪われる日本は防衛戦争をしていた事実を知りました。

    日本の敗戦は原爆では無くソ連の宣戦布告とのことです。アメリカは早期のソ連の参戦を依頼していましたが、ドイツが手強く遅れたので、ドイツ向けに開発していた原爆実験が成功してから日本に投下したので、ソ連の参戦を恐れて原爆を投下したと言うのは嘘で、アメリカが原爆の妥当性を捏造したようです。

    驚きはアメリカの3個目の原爆は8月24日以降に投下可能で、その目標は東京だったようです。そうであればソ連の宣戦布告は早くて良かったのかもしれません。

    日本は陸軍海軍はバラバラなのに広大な満州、太平洋を戦場に勝ち目の戦争を初めてしまった。
    サイパン島陥落で終戦出来れば良かった。これは結果論ですが。

    ソ連は日米英の終戦後に日本に侵略、スターリンは宣戦布告からわずかに2日で、満州、千島列島のみならず、北海道の半分をアメリカに要求、東京もベルリン同様に分割を希望していたようです。

    満州侵略にはソ連の戦車の性能が非常に高かったので日本は防戦に苦労した。ソ連はドイツの戦車の威力に劣勢で、多くの改良設計して日本に対峙したようです。

    北方領土については千島列島をバーンズ国務長官が相談もせずに千島列島をソ連に与えたことにアメリカ内でも大きなチョンボがあって北方領土問題にはアメリカは積極的で無いようです。

    ソ連は鳶に油揚げを取った。日ソ戦争はポツダム宣言受諾後も9月7日の武装解除まで続いたようです。
    歯舞島、色丹島等はほとんどソ連の侵略も無かったようです。

    終戦記念日は日本中が原爆の話ばかりに集中します。

    但し、始めた戦争は止めようとしても簡単には止まらないこと。また、幹部がバカだと凶悪なソ連に終戦を仲介を希望する間抜けた軍により、日本軍だけで無く民間人が多くの命を奪ったこと、多くの軍幹部はシベリア勾留された事実は私達は知る必要があります。

    歴史にイフはありませんが、千島列島はアメリカが統治すべきでした。

    ソ連と違ってアメリカは海軍が死闘を繰り広げた南方諸島含めて日本に返してくれました。

    この本は『日ソ戦争アーカイブズ構築に関する日露共同研究』に基づく新事実満載です。民家人の赤塚不二夫、五木寛之等満州からの帰還の資料も載せてくれ多面的な当時の理解を促している素晴らしい成果です。

    極悪スターリンは日露戦争のメンツを取り返したかったようです。

    勉強させてもらいました。
    ありがとうございます。

    0
    2026年08月23日
  • 日ソ戦争 帝国日本最後の戦い

    Posted by ブクログ

    本書の「はじめに」には、「日ソ戦争は半月足らずの戦争だったが、残した爪痕は大きい。日本にとっては敗戦を決定づける最後の一押しとなっただけではない。シベリア抑留・中国残留孤児・北方領土問題などはこの戦争を起点とする」とある。
    シベリア抑留や中国残留孤児といえば、山崎豊子の小説『不毛地帯』や『大地の子』の冒頭で重厚に描かれていたことが思い起こされる。わずか一ヶ月余りの戦争が、今なお続く北方領土問題に至るまで、いかに深い爪痕を残したかを改めて実感させられた。

    読み進める中で強く感じたのは、旧ソ連、そして現在のロシアに通底する国家としての精神構造である。満州における蛮行や、南樺太・千島での傍若無人な振る舞いは断じて許し難い。戦時下において勝利や領有権の確保が目的となることは理解できるものの、国際的なルールや約束を平然と反故にし、欲望のままに動く姿からは、国家としての本能のようなものすら覚える。人間の本質が容易に変わらないのと同様、現代のロシアのありようもまた、かつてのソ連の延長線上にあるのだと思わざるを得ない。

    こうした歴史の闇を読み解くうえで、元外務省主任分析官である佐藤優氏が本書をどのように深く解釈し、評しているのかという点が、読中ずっと脳裏を離れなかった。専門家の知見を借りながら、本書の提示する視点をさらに多角的に検証してみたい。

    本書の構成も非常に秀逸である。第1章では米ソ首脳を中心とした当時の全体像が俯瞰されており、未だ知らなかった事実を多く学ぶことができた。第2章の満州における戦闘詳細に続き、第3章で語られる南樺太と千島の状況についての記述は圧巻である。ここまで細部にわたり詳細に描いた文献は他に類を見ないのではないかと思わせるほど、資料価値の高いものであった。

    本書を通じて、日ソ戦争やその背景に対する興味はさらに深まった。作中で紹介されていた、なかにし礼『赤い月』、安部公房『けものたちは故郷をめざす』、吉村昭『総員起シ』、長谷川毅『暗闘』といった作品群にも、今後ぜひ触れてみたい。

    0
    2026年08月05日
  • 日ソ戦争 帝国日本最後の戦い

    Posted by ブクログ

    スターリン おいスターリン スターリン(見事な五・七・五)

    なんて言ってる場合じゃない。
    ひまわりめろん師匠の本棚より。私も終戦後に起こった日ソ戦については勉強不足なので拝読。
    まず、師匠が書かれていた事がよぉーく分かりました。

    おいお前ら!いつかやったるからな!!(ひまわりめろん師匠が)

    ソ連軍の非道と言えば『カティンの森』事件が有名ですが、あれも酷いけど、ちょっとあんたら…
    日本の女子供に何をしてくれてるんだ!!
    捕虜にだったら良いって訳じゃ無いけど、民間人です、こちとら武器も持ってないただの民間人です!!
    お子様を振り回して壁に叩き付けるとは、てめえらの血は何色だ?!
    ほら、また銀河英雄伝説を思い出しちゃうんですよ。婦女暴行、略奪行為をした軍人はあそこではどうなりましたか?
    死刑!即死刑!!
    ソ連軍にミッターマイヤーが居てくれれば!!

    危ない、ちょっと落ち着きましょう。
    本書はこういった残虐行為を言及する為の本ではありません。
    降伏した筈の日本に何故ロシアは攻めて来たのか、その政治的背景は何か。未だに関係書類が揃わず研究が難航している日ソ戦について、未来に繋げるため、風化させない為に麻田さんが思い切って書籍化された力作です。

    未だにソ連では日ソ戦の記念日なども設けてあり、重要な戦争と位置付けされているようです。
    ですが私も含め、日本では独ソ戦や日米戦よりは馴染みのないこの侵略戦争。
    北方領土問題にも発展したこの戦争がどういう経緯で行われたのか、なるべく分かりやすく書いてみようと思います。
    どうぞお付き合い下さい。

    【登場人物】
    ユキーリン…ロシアの大統領
    ウルトーラマン…アメリカの大統領
    一休…日本の総理大臣
    (本来はややこしいのですが、まあそれぞれの国の代表だと思って下さい)

    時は大航海時代…じゃなかった、第二次世界大戦中の1941年。
    ソ連と日本はお互い挟み撃ちされるのを恐れ、日ソ中立条約を交わしていた。お互い手は出さず、それぞれドイツとアメリカと頑張ってバトルしていました。
    ところがウルトーラマンはこれが気に食わない。

    プルルル♪(入電)
    ユキ「はいはーい?あ、ウルトーラマンさん、お元気?」
    ウル「うぉーい、ユキーリン!日本のカミカゼ共が思ったより凄いねん!犠牲者めっちゃ出てる!はよ終わらせたいから参戦してよ!」
    ユキ「あー、すいませーん。今ナチの野郎共をボコしてるんで、余裕ないっす。ドイツぶちのめしたら、絶対に僕らも日本やっちゃいますんで、そんじゃ1つよろしくー♪」
    ガチャ(電話切る)
    ウル「しゃーないなあ。ロシア参戦は重要な勝ち筋への道やし、はよドイツに勝てるように力貸したるかー!」
    ユキ「あっぶねえ!マジで今余裕ないわ。でもドイツに勝つためにはアメリカの援助も必須だし、暫くこれでお茶を濁すか。コーラがうまいー!げぷー!!」

    こうしてユキーリンはウルトーラマンの機嫌を損ねぬようにのらりくらりと交わしていたが、1945年2月、米、英、ソのリーダーが集まり、銃後の世界をどうして行くか話し合う会議『ヤルタ会談』が行われる。
    その裏で遂にユキーリンは文書によって約束をする。
    「ドイツが降伏したら2、3ヶ月後にソ連は日本への攻撃を開始する」

    ユキ「いやー、もう勝ち確定だな、勝ち確。ドイツ終わり。勝ったらアジアにも領土広げたいし、日露戦争での借りも返したいし参戦したるわ、やる気出てきたー!」

    その3ヶ月後の1945年5月8日。遂にドイツが降伏。
    ユキーリンは約束通り日本への侵攻の準備を進める。
    ところがそんなタイミングの折に一休はソ連に嘆願書を送っていた。

    一休「もう駄目です…。ユキーリンさん、アメリカとの戦争を終わらせるための仲介をしてくれませんか…」
    向日葵(カメオ出演)「おい一休さん!!ロシアも我が国への攻撃準備を始めていると情報が入ってるねんぞ、ええんか?!」
    一休「えー?だってこのままじゃ本土決戦、待ったなしですよ?ロシアが攻撃してくるとしても、大分先の事でしょ!それに今は中立条約も結んでいますし、少しでも有利にアメリカとの戦争を終わらせないと…」
    向日葵「わいは知らんぞ…」

    プルルル♪(入電)
    一休「ユキーリンさん、この間のお願いなんですが…」
    ユキ「え?(鼻ホジホジ)なんの事だっけ?」
    一休「ですから、アメリカに戦争を終わらせるようにですね…」
    ユキ「あー!それね!うんまあね、考えてるから。うんちゃんとね、うん」
    一休「お願いしますよ…」
    ガチャ
    ユキ「誰が終わらすか!!こっちは戦争終わらせて貰ったら困るんだよ、僕ちんが領土をゲット出来ないじゃないか!ざまあ!日本ざまあ!!」

    腹黒ユキーリンは期待を持たせつつ時間を稼ぐ。
    そんな中1945年7月、米、英、中から日本へ負けを認めて降伏しろという宣言を出されてしまう。これがかの有名な『ポツダム宣言』です。
    一休は1度これを拒否。理由は、かなり不利な条件だったのとそこにユキーリンの署名が無かったからです。
    まだアメリカとの仲を取り持ってくれると希望的観測をしてしまったのですがこの判断が命取りでした。

    1945年8月6日、広島に原爆が投下。
    その2ヶ月後、ロシアと日本の代表者の話し合いが行われます。ようやく仲介をしてくれるのだと思いきや、なんとロシアからの宣戦布告を受けてしまいます。
    更に2ヶ月後、遂にロシアは日本への攻撃を開始。

    ユキ「まずは満州国じゃあー!!殺人も強盗も強姦もやれやれーい!うしゃしゃしゃ!!」

    さて、ここから巻きで行きます。
    日ソ戦でも多大な犠牲者が出ました。何せ日本は物資も戦える人数も圧倒的にソ連に負けていたので、手榴弾を巻き付けてロシアの戦車に体当たりする作戦まで採用されました(実際にはあまり効果も無いし、そもそもできない兵士もいました)
    更に捕虜として捕えられれば極寒の地の収容所に送られて強制労働。このシベリア抑留で5万人ほど命を落としています。
    民間人への被害は冒頭でも書きましたが、戦車で1000人も轢き殺されたり筆舌に尽くし難いです。

    このような悲惨な事態になったのも、日本が降伏した後も攻撃が続いたからです。ここからは時系列で見てみましょう。

    8月9日 ロシアが日本への攻撃開始
    8月14日 日本がポツダム宣言を受諾し降伏
    8月15日 玉音放送で国民に敗戦を公表
    (ここでアメリカは戦闘行為を停止)

    降伏を宣言した後も条件の話し合い等で手続きが色々とあり、その間を狙ってロシアは急いで領土を拡大しようと占領目的で戦闘行為を継続。
    そのため、15日以降も自衛の為に日本は戦闘を継続しなければなりませんでした。
    終戦した筈の15日以降に戦闘が始まったのが、千島列島です。

    それ以降もロシア軍はどんどん南下して行き、最終的には北海道の隣の歯舞諸島まで占領しました。
    これが北方領土問題の始まりです。

    恐ろしすぎる。
    もし北海道まで占領されていたら、北朝鮮と韓国のようになっていたかも知れない…。

    本書にも書かれていましたが、この日ソ戦については歴史家の方々でも様々な見解があり、ソ連側の資料も手に入れ難い為に研究も難航しているそうです。
    中立条約違反も、ソ連側と日本側の主張があるので今でもどちらが違反をしたのか分からず仕舞いです。

    ただ、麻田さんが仰っていた言葉がいつまでも頭に残っています。
    戦争は人間の不治の病。

    いつか特効薬が出来ることを信じて、我々は風化させずこうして知ろうとする事しかできないですが、それが未来に繋がる事だと信じたいです。


    ユキ「何百年先だろうなあ??げっぷー!!」

    0
    2026年03月07日
  • 日ソ戦争 帝国日本最後の戦い

    Posted by ブクログ

    私がこの書籍に興味を持ったきっかけはとあるツイートだった。「親露派は全員読んだ方がいい」という文言とともにこの本の写真が添付されていた。
    私はソビエト連邦が好きだった。政治的な意味は特に考えずにいたが、圧倒的なランドパワーを持つミステリアスなその国家は私を惹き付けるには十分だった。しかしソビエト連邦が帝国主義的な行動を取り続けていたことから無意識に目を背けていたように思う。

    満州・樺太・千島列島への侵攻では、無抵抗の人間の殺害が多数あったという。なかには婦女暴行も数々存在していたと記録もあり、独ソ戦に関する小説「同志少女よ、敵を撃て」が想起された。
    スターリンは、無断での退却や投降には厳罰で望んだが、勇猛果敢に前線で戦ってさえいればその他の蛮行については大目に見ていたという。自国民の人権も保障しないような国家に、占領地の住民を丁重に扱うことできない。戦争の弊害である占領地の住民への乱暴や虐殺や性加害は到底許されてはいけない。

    戦争の禍々しさや恐ろしさをありありと知ることが出来たのは良い経験であった。ソビエトロシアは信用してはいけないと、改めて実感した。

    0
    2026年01月17日
  • 日ソ戦争 帝国日本最後の戦い

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    第二次世界大戦という大きなくくりのなかでの、ポツダム宣言後にも続いていた戦争「日ソ戦争」を初めて詳しく知った。
    その宣言には米英中の連合国であって、ソ連は含まれておらず、彼らの視点での論理(無条件降伏以外は認めない)によって、満州、朝鮮半島、樺太、千島列島を主とした戦場の話である。
    ソ連としては、日本の敗北は見えているなかでの領土占拠戦略が目的であった。
    表向きは、米ソ共有目的(日本の降伏)であったが、降伏後は両国の領土に対する思惑がぶつかった。
    結果的に米国(日本からの連合国統率の呼びかけ)によって、北海道までは守られ、千島列島はソ連に譲ることとなった。ただしこの際の取り決めで、千島列島がどこからどこまでが明瞭ではなく、いまでも日ロの政治課題として残っているのだという。

    またソ連による満州侵入のプロセスにおいて、市民に対して行われてた事実や、現地中国人や朝鮮人からの日本人に対する反発なども起こっていたことを知る。また当時のソ連は物資不足などの観点から、捕虜だけではなく、物資までも奪われていた現実や、日本側の当時の回顧録なども奪われてしまっており、そのような実態は表には久しく出ないであろうことも知る。そういった観点からも含め、あまり公共では知られる機会はなかったのか、とも想像してしまう。

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    2026年01月12日

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