『GIANT KILLING』は、東京の東のサッカークラブ、ETUが強豪クラブを相手に大番狂わせ(GIANT KILLING)を起こしていく物語です。
このマンガの魅力は、監督であり主人公である達海猛のプロデュース力とマネージメントスキル。と言いたいところですが、それだけではありません。
『GIANT KILLING』は様々な立場の人が描かれます。監督だけでなく、選手・コーチ・クラブの社長・広報・スカウト・スポンサー・スポーツ記者・サポーター・サポーターの家族。それら全員の注目が集まる場所が、サッカースタジアムであり、それら全員が同時に歓喜する瞬間が、ゴールが生まれる瞬間なのです。
「プロスポーツとしてのサッカー」の本質を捉えた数少ない、いや唯一といってもいいマンガかもしれません。
人々がサッカーに「熱狂」する理由が、きっとこの作品を読めば分かるはずです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
意地とプライドがぶつかり合うアジア杯準決勝、オーストラリア戦の前半終盤と後半頭が描かれた54巻である。
前半終了間際に気を吐いた日本代表は、ハーフタイムにエース・花森の言葉で心を一つにして後半に臨む。
一方、チーム内での意識の違いが明確になったオーストラリア代表は足並みが揃わず、後半の戦いぶりにはちぐはぐさがあった。
と、そんな内容を描きながら、結果的には逆転を許すビハインドの状況(2-3)となっているのは、ごく実際的な試合の風景かもしれない。
今巻の大きな特徴は、今まで以上にETUと直接繋がった代表の姿が見えている点だろう。
特に巻末、負傷交代を余儀なくされたアレックスの代わりにピッチサイドに立った夏木の姿は印象的であるが、花森から名指しで勝利の立役者を任された椿(と窪田)もまた物語的に焦点が当たっている。
これぞ代表というか、チームを応援していればこそ、自チームの選手を思う気持ち、その登場に奮い立つ思いが生まれてくる演出に違いない。
楽しい一巻だった。星五つで評価したい一冊である。
テンション上がる!
コロナウィルスの影響でサッカーの試合自体なかなか見れないなかでの非常に痛快なストーリーでした。
チームの一体感がどれだけ必要かをまじまじと感じました。
日本代表、これからですね。
早く次巻を読みたい気持ちでいっぱいです。
まさに国を背負った試合!
花森の檄がグッときた!
こうなるとこの試合は勿論だけど、椿の今後も気になる!
因みに個人的にはサリバンもメチャクチャ良いプレーヤー且つキャラでカッコいいから好き。
ハーフタイムにエース花森が珍しくというか代表戦で初めてチームメイトを鼓舞する発言をする。これを受けてチームが意思統一できて、日本代表はベストな状態で後半戦に臨むことができた。しかし、たとえ良い状態で臨めたとしても、逆転されてしまうのは、サッカーではよくあること。本当にサッカーってままならない。そこが面白いんだけど。
Posted by ブクログ
クボちゃんの活躍が懐かしくなるくらい内容が厚かった。
どっちに流れが行ってもおかしくない展開と次の巻へのワクワク感への持って行き方が上手いなぁ。
Posted by ブクログ
基本はここまでと変わらず、代表戦になってからは退屈だがサブキャラだけど良い味を出している夏木をここまで大切に出し惜しみしてきたかいがあって面白みが増した。
決勝で最後に決めさせるわけにはいかないし、だからといって早く出し過ぎてもいけない。
準決勝のこの場面で出すのはスラムダンクの木暮くんよろしく逆算して決めていたのだろう。
なので次巻は楽しみ。
次の巻が蝋燭の最後のひと頑張りにならずにそこから面白くなってくれたら嬉しいのだけど。