ノンフィクション - 岩波文庫作品一覧

  • 雨夜譚 渋沢栄一自伝
    3.6
    激動の幕末維新を背景に大実業家・渋沢栄一(一八四〇‐一九三一)が疾風怒濤の青春を語る自伝。尊攘倒幕の志士→徳川家家臣→明治政府官僚→在野実業家と転身を重ねる著者の生き方は鋭い現実主義に貫かれた魅力をもち、維新変革をなしとげたエネルギーが生きいきと伝わってくる。実業家時代を概観した「維新以後における経済界の発達」併収。

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  • オウエン自叙伝
    5.0
    ロバート・オウエンは単なるユートピア社会主義者ではなく、若くして自ら経営したニウ・ラナアックの紡績工場を舞台に、新しい労働の原理に基づく新天地を開拓した実践の人であり、産業革命期の風雲児であった。この自伝は彼が徒弟見習から身を起し名を遂げるまでの一生の記録であり、また労働運動史上のもっとも興味深い資料でもある。

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  • 回想 子規・漱石
    3.3
    四国松山の中学生高浜虚子(1874-1959)は、当時帝大生であった正岡子規とその友人夏目漱石に出会う。師との短いが濃密な人間関係-「子規居士と余」。虚子主宰の「ホトトギス」に「吾輩は猫である」を発表し文壇にデビューしてゆく漱石-「漱石氏と私」。2人の希有な巨人との交流を綴る虚子ならではの回想録2篇を収録。

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  • 渋沢栄一伝
    3.5
    「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一の伝記を,文豪が手掛けた.士は士を知る.本書は,類書中,出色独自の評伝. 激動の幕末・近代を一心不乱に生きた一人の青年は,「その人即ち時代その者」であった.枯淡洗練された名文は,含蓄味豊かな解釈を織り込んで,人間・渋沢栄一を活写する.露伴史伝文学の名品(解説=山田俊治).

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  • 釈迦
    3.0
    仏教の開祖・釈迦の生涯を、人間愛を唱えた武者小路実篤(1885─1976)が伝記小説にまとめた。人を超えた人への尊崇の思いと共に、一言一句に同じ人間としての釈迦への篤い共感が、全篇に溢れる。真摯さと共にユーモアも感じさせる名文から、人として記憶に刻んでおきたい人類の至宝の道程が分かり易く丁寧に語られる。(解説=石井公成)

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  • 夏目漱石 上
    3.0
    漱石を敬愛することだれよりも厚かった愛弟子が師の「動的な生活を動的に把握」しようとこころざして書きあげた初の本格評伝。作品はもとより各種の資料を駆使して漱石の出自から死までを細緻にあとづけ、のちの漱石研究にはかり知れぬ影響をあたえた。「系図」から「死」まで全部で七十三章から成る。 (解説 平岡敏夫)

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  • フランクリン自伝
    4.3
    雷雨中にたこを上げて電気と雷は同じものであることを発見したフランクリン(一七〇六‐九〇)は、科学者であると共に、出版業者、哲学者、経済学者、政治家であり、そして何よりもアメリカ資本主義の育ての親であった。本書はすぐれた人生教科書として多くの青年に影響を与えてきたが、アメリカ研究のための注目すべき書物でもある。

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  • まっくら 女坑夫からの聞き書き
    4.3
    「女も男と同じごと仕事しよったですばい」「どんなことにでも堂々とむかってやる,こい」.筑豊の炭鉱で働いた女性たちの声を聞き取り,その生き様を記録した一九六一年のデビュー作.意志と誇りを失わず,真っ暗な地の底で過酷な採炭労働に従事した彼女たちの逞しさが,生き生きと描かれている.(解説=水溜真由美)

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  • ローマ皇帝伝 上
    4.0
    カエサル(シーザー)からドミティアヌス帝まで,帝政ローマに君臨した元首十二人の伝記集.著者(七〇頃―一三〇頃)は皇帝付きの秘書官.公文書のみならず,同時代の世評・諷刺・落書の類まで細大もらさず渉猟し,ふんだんに散りばめられた逸話は皇帝の知られざる個人生活にまで及ぶ.本邦初の完訳版.

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