作品一覧

  • 漱石先生と私たち
    3.3
    1巻1,100円 (税込)
    その時分の私たちというのが、なんでも先生の真似をして見ようという、随分馬鹿気きっていた時分なのである。――師・夏目漱石をはじめ、寺田寅彦、鈴木三重吉、森田草平から芥川龍之介まで。漱石山房で、ともに文学談義を交わし、酒を呑み、気焔を上げた人々を、第一の弟子が回想する。文庫オリジナル 〈コミックエッセイ〉香日ゆら 目次より 夏目漱石  休息している漱石/漱石二十三回忌/漱石と恋愛/漱石二題/漱石と読書/漱石と画/漱石と烟草/偽物/注釈/「漱石発狂」の報告者/漱石文庫/漱石半身像/漱石のうちの猫/修善寺日記 寺田寅彦と松根東洋城  『漱石・寅彦・三重吉』序/「寅彦全集」/「破門」/『回想の寺田寅彦』序/漱石と寅彦/寅彦と死相/寅彦と俳諧/寅彦と羽子板/「御髭」/松根東洋城のこと 鈴木三重吉 三重吉の思い出/鈴木三重吉/三重吉のこと/青春記/写真 安倍能成 安倍のこと/眼鏡/アンシュリアム 森田草平と内田百閒 森田草平/『実説草平記』/誤植/誤伝の経路/チョッキのまぼろし/白髪 野上豊一郎 野上の死/野上のこと 芥川龍之介 芥川龍之介の死/一挿話
  • 夏目漱石 上
    3.0
    1~3巻770~836円 (税込)
    漱石を敬愛することだれよりも厚かった愛弟子が師の「動的な生活を動的に把握」しようとこころざして書きあげた初の本格評伝。作品はもとより各種の資料を駆使して漱石の出自から死までを細緻にあとづけ、のちの漱石研究にはかり知れぬ影響をあたえた。「系図」から「死」まで全部で七十三章から成る。 (解説 平岡敏夫)

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ユーザーレビュー

  • 夏目漱石 下

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    私は漱石の亡くなった齢をだいぶん越したのだが、自分の考えの浅はかさに、自分勝手さに情けなくなる。さて、漱石は、修善寺の大患を経て大きな転機が訪れ、晩年の【則天去私】の道に繋がっていくのである。その修善寺の大患の模様は、坂元雪鳥の『修善寺日記』に詳しく示されているが、それは凄惨きわまりないものであった。そして、生き返った漱石は『思い出す事など』で「…余は病に謝した。また余のためにこれほどの手間と時間と親切とを惜まざる人々に謝した。そうして願わくは善良な人間になりたいと考えた。」この漱石の本心が私は好きだ。

    0
    2012年06月08日
  • 夏目漱石 中

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    漱石が神経衰弱になったときの家族は悲惨であったろう。このように漱石が荒れ狂うのは、漱石の生まれてから幼少期までの原体験がそうさせるのではないだろうか。

    0
    2012年06月05日
  • 漱石先生と私たち

    Posted by ブクログ

    夏目漱石の弟子である筆者による、夏目漱石と周りの人々についての話。

    いかに筆者が夏目漱石ラブだったかが伝わってきた。基本全肯定ですから。読んでてこっちも嬉しくなる。夏目漱石の他の弟子についても書かれてて、なんかイメージが具体的になって、ちょっと親しみが湧いてきて、これもよかった。なんか文章も読みやすかった。

    0
    2023年12月02日
  • 夏目漱石 中

    Posted by ブクログ

    愛弟子による評伝、中巻です。

    熊本の第五高等学校で教鞭をとっていた漱石は、二年間の英国留学の辞令が出て、ロンドンへ。そして『文学論』の執筆、一度目の神経衰弱、帰国(出発直前に子規の訃報)、二度目の神経衰弱、『吾輩は猫である』の誕生、『倫敦塔』、『幻影の盾』、『薤露行』など短篇の執筆、『坊ちゃん』、『草枕』、『二百十日』の執筆、朝日新聞へ入社、そこで『虞美人草』を執筆、という流れです。

    私生活では、妻鏡子が一度流産するも、2年後には長女筆子が誕生し、ロンドンへ発った1年後に次女恒子が誕生、帰国後には三女の栄子が生まれています。

    いやはや、漱石が一番大変な思いをした時期だったのではないでしょ

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    2023年07月29日
  • 漱石先生と私たち

    Posted by ブクログ

    修善寺日記とか、奥さんのと比べるとなかなか面白い。さすがは「漱石神社の神主」と言われただけのことはあるって言うくらい、先生絶対、先生ラブ、みたいな感じが伝わって来る。
    昔の人の日記を見るといつも思うのが、昔の人って開けっぴろげにケンカしてるよなーって言うこと。今の人はそんなにしないと思うんだけど。自分の周りだけなのかな。

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    2023年12月03日

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