小説・文芸 - 鳥影社作品一覧
-
-発禁から解禁へ!?ひとりの女人として正直に物を言い、キャンセルされた反米文学者のその後。 発禁から解禁へ!? 2024年、一つの判決が出ると このような本はもう出せなくなるかもしれない 今ならまだ書けるぎりぎりまでを書いた 私、私小説、身体、言論の自由、保守の本分、ジェンダー主義告発 ひとりの女人として正直に物を言い キャンセルされた反米文学者のその後 女たちと保守の一点共闘、最前線報告 【目次】 緊急出版ご挨拶、「座して亡国を待つわけにはいかない(引用)っていうか」 S倉、思考の場所/架空の土地 藤枝静男論 会いに来てくれた 川上亜紀論 知らなかった『チャイナ・カシミア』解説 これ?二○一九年の蒼生の解説です 反逆する永遠の権現魂─⾦毘羅⽂学論序説 続報『女肉男食 ジェンダーの怖い話』 十八歳または二十歳になる猫 後書き リンク集 初出一覧 【著者】 笙野頼子 笙野頼子(しょうの よりこ) 1956年三重県生まれ。立命館大学法学部卒業。元・立教大学大学院特任教授。 81年「極楽」で群像新人文学賞受賞。91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞、94年『二百回忌』で三島由紀夫賞、同年「タイムスリップ・コンビナート」で芥川龍之介賞、2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞、04年『水晶内制度』でセンス・オブ・ジェンダー大賞、05年『金毘羅』で伊藤整文学賞、14年『未闘病記―膠原病、「混合性結合組織病」の』で野間文芸賞をそれぞれ受賞。著書多数。
-
-観光地カマクラの白日の下に、屍の蔵たる鎌倉の、幽玄なる景色がここに現われる。 谷戸、切通し、やぐら、古刹と地蔵。 喧噪の都市の奥深く透視される悠久の中世の時間。 魔術たる作家の筆が、もののふの声を呼びおこす。 観光地カマクラの白日の下に、屍の蔵たる鎌倉の、幽玄なる景色がここに現われる。 (富岡幸一郎) 扇ガ谷、十王岩、袖塚、唐糸、飢渇畠、太刀洗、腹切やぐら、化粧坂……鎌倉の地に現存する「八景」は古の戦いと悲哀の歴史を今日まで伝えている。 付録 文学における土地の力 対談 藤沢 周×佐藤洋二郎 「季刊文科」連載作が待望の単行本化! 【目次】 扇ガ谷 十王岩 袖 塚 唐 糸 飢渇畠 太刀洗 腹切やぐら 化粧坂 付録 文学における土地の力 対談 藤沢 周×佐藤洋二郎 【著者】 藤沢 周 藤沢 周(ふじさわ しゅう) 1959年、新潟県生まれ。法政大学文学部卒業。書評紙「図書新聞」の編集者などを経て、93年「ゾーンを左に曲がれ」(『死亡遊戯』と改題)でデビュー。98年『ブエノスアイレス午前零時』で第119回芥川賞を受賞。著書に『サイゴン・ピックアップ』『オレンジ・アンド・タール』『雨月』『さだめ』『箱崎ジャンクション』『幻夢』『心中抄』『キルリアン』『波羅蜜』『武曲』『武曲Ⅱ』『界』『武蔵無常』『サラバンド・サラバンダ』『世阿弥 最後の花』『憶 藤沢周連作短編集』など多数。
-
-『季刊文科』誌への掲載作を中心に「いのち」をテーマに著された集大成となる作品集。 たとえば「瀞」。娘と妻を川で喪っている主人公は、偶然にもその川で溺れかけている少年を助けたが、彼は音信の絶えていた姪の子であったと分かる。―この一冊には、人間・いのち・人生の、脈々と流れている不思議なつながりが凝縮され、濃密な味わいをもって集約されている。 (文芸評論家 勝又 浩) 【目次】 ごくらく橋を渡って 瀞 桔梗 いのちの話 秋桜 いのちの話 橋 百寿の光 初出一覧 【著者】 各務麗至 各務 麗至(かがみ れいじ) 1948年6月24日、香川県観音寺市生まれ。 1966年詭激時代創刊、2002年より第三次詭激時代「戞戞」編集発行。 日本文藝家協会会員。 著書 『ぼろおん』(鳥影社)『論考思繹』句集『風に献ず』(詭激時代社)他。
-
-幻想文学の鬼才E. T. A.ホフマンの数奇な生涯を描く伝記小説。 幻想文学の鬼才E. T. A.ホフマンの数奇な生涯を描く伝記小説。 約200年前のドイツで、作家、音楽家、画家として多彩な才能を発揮した彼は法律家でもあって、 当時の社会情勢に翻弄されながらも先駆的生き方を貫いた。 「幾分ファンタジー、あるいは怪談めいた感じもしないではありませんが、これは実在した人物をもとに書かれたお話です。」 【目次】 主な登場人物 奇人 ホフマン 幻を視る人 幼馴染み 荒 び 怪 人 もう一人の自分 社交の場 あの曲 トルコの歌姫 転がる目玉 磁気睡眠術 見知らぬ子 ユリア・マルク 新たな友人 アマデウス ドンナ・アンナ 小康の日々 婚約披露宴 追憶の城 ゼコンダ一座 現実と夢の国 楽長交代 再びベルリン 幻 覚 遠隔観念連合 死に繋がる病 若い女友達 美男俳優 権力との闘い 狂ったクライスラー 臨 終 ホフマン略歴年表 参考文献 あとがきあとがき 【著者】 荒木 英行 荒木英行(あらき ひでゆき) 1948 年大阪市生まれ。本名は田坂英行。 関西学院大学大学院文学研究科修了。 関西学院大学、同志社大学、近畿大学等、元兼任講師。 ドイツ文学研究家。 著書に『シュレジア 一八四四』(朝日出版社)、『狂夢郷』(新潮社)、『南ドイツの小さな町で』(同)、『幻想のディスクール』(共著、鳥影社)ほか、雑誌、紀要、単行書 籍発表の小説、翻訳、論文等多数。
-
-ゆるやかに解体される家族の物語。 海辺の町に暮らす三世代の女たち。 一家にからみつく奇妙な男。 男の持ち込んだ三羽の鶏。 彼は宗教者か犯罪者か。 家族のねじが狂い始めて。 ―ゆるやかに解体される家族の物語。 おとうさん、おかあさんのいないせかい じゆうで、ひろびろとして、あたまのうえに真っ青な空がある 好きなところへ、いつでもいける かえってこなくていい 死んでしまってもいい もうだれも、ほんきでわたしを待っていない 季刊文科連載作、待望の単行本化! 【目次】 1 麦と佐知 2 蟹が泡を吹く 3 赤ネズミ 4 帯の声 5 運動会 6 芋 虫 7 ダルマさんが転んだ 8 嵐と留年 9 朝のバロック 10 柴山さんの絵 11 なんで生まれてきたの 12 鶏小屋 13 なをという名前があります 14 存在の底の砂 終章 くたかけ 【著者】 小池 昌代 小池 昌代(こいけ まさよ) 詩人、小説家。1959年東京都江東区生まれ。津田塾大学国際関係学科卒業。詩集に『永遠に来ないバス』(現代詩花椿賞)、『もっとも官能的な部屋』(高見順賞)、『ババ、バサラ、サラバ』(小野十三郎賞)、『コルカタ』(萩原朔太郎賞)、小説集に『タタド』(表題作で川端康成文学賞)、『たまもの』(泉鏡花文学賞)、エッセイ集に『屋上への誘惑』(講談社エッセイ賞)、絵本に『あの子 THAT BOY』など、著書多数。
-
-民族と歴史の襞に分け入る試行 完全新訳による585篇と関連地図を収録 200年の時を超えて甦る—グリム兄弟の壮大なる企て! 民族と歴史の襞に分け入る試行 完全新訳による585篇と関連地図を収録 グリム兄弟によって企図されたこの試みには、大きく分けて土地と結びついた伝説を集めた【上巻】と歴史と結びついた伝説を集めた【下巻】の中に585篇に及ぶ膨大な伝説が集められている。個別には、小人、巨人、山の精、家の精、水妖、魔女、妖精、王子、夢魔、竜、人狼、滅んだ城等にまつわる多種多彩な伝説が全篇にちりばめられている 【目次】 上巻では伝説1〜363までを収録する 【著者】 グリム兄弟 19世紀にドイツで活躍したヤーコプとヴィルヘルム兄弟。言語学者・文献学者・民話収集家・文学者。日本では、『グリム童話集』の編集者として知られる。 鍛治哲郎 鍛治哲郎(かじ。てつろう) 1950年大阪府生れ。 神戸大学教養部、東京大学教養学部・総合文化研究科、 鎌倉女子大学教育学部に勤務。東京大学名誉教授。 専門はドイツ近代文学。著訳書に『ツェラーン 言葉の身ぶりと記憶』、『グリム ドイツ伝説集(上)(下)』など。 桜沢正勝 桜沢正勝(さくらざわ・まさかつ) 1941年大阪府生れ。2017年7月没。 神戸大学教養部勤務後退職。専門はドイツ文学。 訳書にE・シュタイガー『ゲーテ』(共訳)、『グリム ドイツ伝説集(上)(下)』
-
-表題作ほか、「その秋の日に」「チュニジアにて」「夢去りやらぬ」の4作品を収録した作品集。 この一冊には、大人が楽しむ〈旅行小説〉三編とプラス・アルファー一編が収められている。そのアルファ一編が、この作者が何故〈旅行小説〉にこだわり、書き続けるのか、その隠れたモチーフを明かしていて、それにもまことに興味が尽きない。(文芸評論家 勝又 浩) 【目次】 シャラの花咲く家 その秋の日に チュニジアにて 夢去りやらぬ 後書きに代えて 初出一覧 【著者】 葉山弥世 葉山 弥世(はやま みよ) 1941年 台湾花蓮市生まれ 1964年 広島大学文学部史学科卒業 1985年 中国新聞主催「第17回新人登壇」入賞 1986年 北日本新聞主催「第20回北日本文学賞」選奨入賞 1996年 作品「遥かなるサザンクロス」が中央公論社主催、平成8年度女流新人賞の候補作となる。 「水流」同人(広島市)「広島文藝派」同人(広島県廿日市市) 日本文藝家協会会員
-
-文芸誌に掲載された作品を中心に再構築。書き下ろし作品のほか、著者自身による解説も。 発禁作家になった。 「何も変な事も書いていない」 「自分が女である事を、医学、科学、唯物論、現実を守るために書いた」 多くの校閲を経て現行法遵守の下で書かれた難病、貧乏、裁判、糾弾の身辺報告。 【目次】 前書き 発禁作家になった理由? 女性文学は発禁文学なのか? 九月の白い薔薇 ―ヘイトカウンター 返信を、待っていた 引きこもりてコロナ書く #StayHomeButNotSilent 難病貧乏裁判糾弾/プラチナを売る 質屋七回ワクチン二回 古酒老猫古時計老婆 ハイパーカレンダー1984 初出一覧 【著者】 笙野頼子 笙野頼子(しょうの よりこ) 1956年三重県生まれ。立命館大学法学部卒業。元・立教大学大学院特任教授。 81年「極楽」で群像新人文学賞受賞。91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞、94年『二百回忌』で三島由紀夫賞、同年「タイムスリップ・コンビナート」で芥川龍之介賞、2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞、04年『水晶内制度』でセンス・オブ・ジェンダー大賞、05年『金毘羅』で伊藤整文学賞、14年『未闘病記―膠原病、「混合性結合組織病」の』で野間文芸賞をそれぞれ受賞。著書多数。
-
-
-
-「それぞれの話の主がまるで自分の分身であるかのように、書き手は物語を綴った。」 —大阪に生まれ、昭和を生きた著者が綴る、自伝的小説(オートフィクション)。「季刊文科」「文学街」「抒情文芸」など掲載作に、書き下ろしを加えた全16編。 【目次】 アホちゃうか 小商人 エエカッコしぃ 「海行かば」を歌う メジロと怪鳥 東京へ行く 紫陽花 阪神オンリイ・イエスタデイ 一路平安 アカンたれ 髪結いの亭主 台北的 続 阪神オンリイ・イエスタデイ オレンジ灯列 古原稿「ある青春」考 守り袋と動物ビスケ 【著者】 土井 荘平 土井荘平(どい そうへい) 昭和4年12月 大阪市生まれ 商社勤務、自営業を経て、リタイア後、小説、エッセイなど著述を始める。 著作 「青い春、そして今晩秋」(鶴シニア文学大賞受賞)、「あほちゃうか─関西慕情」、「関西弁アレコレばなし」ほか。 共著 「季刊文科セレクション」、「季刊文科セレクション2」ほか。 徳岡孝夫共著「夕陽ヶ丘─昭和の残光」(鳥影社)、「百歳以前」(文藝春秋「文春新書」)
-
-にじのかがやく、むしたちのくにでくりひろげられる、ことばのまほうのものがたり どんな未来も自分らしく笑顔で生きていこう! SDGs時代への願いも込められた、思いやりの心を育む絵本 (山重ふみ子先生 玉川大学客員教授) 「きっと だいじょうぶ。いつでも君は君さ ぼくはだいすきだよ」 てんとうむしのたむたむは、みんなにやさしくかたりかける にじのかがやく、むしたちのくにでくりひろげられる ことばのまほうのものがたり ジルデコchihiRoさんも推薦! 【目次】 【著者】 おおぬき なおこ おおぬき なおこ 1972年 大阪府生まれ 兵庫県育ち 1998年 聖和大学短期大学部保育科卒業 2004年 出産後のうつ病をきっかけに 2006年 『なーりたいな なりたいな』乳児向け絵本出版 二十数年間 乳幼児保育に携わり、川西市、伊丹市、豊中市、相模原市などに勤務する。ホームヘルパー、介護職も経験する。 2020年から、本格的に絵本作家、イラストレーター、似顔絵描き、メンタルガイド、地域もりあげ隊として活動中!! 信念……全ての出会いは喜びと学びと感謝♪
-
-仮想と現実、脳内と世界を巡回する圧倒的な言葉の力(富岡幸一郎) きれいごとを吹き飛ばす圧倒的描写力によって日常世界がめくれあがる。見慣れたはずの外界が何かおかしい。人間の嘘がべろりと浮かび上がる。人間とは何ものか。一見そうは思えないが本書は脳と文明の虚妄(でっちあげ)をあばく恐るべき哲学小説である。 【目次】 偽物 汚涜 化け物 おみやげろ 宇宙温泉 チク 文脈 感染 異変 ホンモノの波 レナの記憶 紙世界 了解と再適応 【著者】 吉村萬壱 吉村萬壱(よしむら・まんいち) 1961年、愛媛県松山市生まれ、大阪で育つ。 京都教育大学卒業後、東京、大阪の高校、支援学校教諭を務める。 2001年「クチュクチュバーン」で第92回文學界新人賞を受賞しデビュー。 2003年「ハリガネムシ」で第129回芥川賞受賞。 近著に『流卵』『CF』など。著書多数。
-
-紡いだ物語への夢 四編の作品集 収められた四作には、どの一編にもそれとなく作者自身の影が映っていて興味深いが、読み込むと、それらが繋がって自ずからもう一つの隠れた物語を形成している。それはあたかも美しいレース編みを見るようで、私は何度も感嘆させられた。思うに、これは純真な少女時代に紡いだ物語への夢を曲げることなく育ててきた作者の情熱の賜物であろう。(文芸評論家 勝又 浩) 【目次】 花に誓う そよ風に乗って めぐり会い 高原のル・スタージュ 【著者】 葉山 弥世 1941年 台湾花蓮市生まれ 1964年 広島大学文学部史学科卒業 1985年 中国新聞主催「第17回新人登壇」入賞 1986年 北日本新聞主催「第20回北日本文学賞」選奨入賞 1996年 作品「遥かなるサザンクロス」が中央公論社主催、平成8年度女流新人賞の候補作となる。 2000年 広島女学院中・高等学校退職 「水流」同人(広島市)「広島文藝派」同人(広島県廿日市市) 日本文藝家協会会員
-
-表題作ほか、「マイ レスト タイム」「オレの歳月─親愛なる人間たちへ」の3作品を収録した作品集。 この一冊には作者の現在がよく表れていて興味が尽きない。一途な恋に燃えた若き日の甘美な回想、七十五歳、初めて体験した入院生活から得た、自分を含めた様々な人間的発見、そして女学校の庭園に住みついた亀の物語。読者は語り手としての亀に驚くが、この亀こそは作者の思想の代弁者、もう一つの自画像に他ならないだろう。(文芸評論家 勝又 浩) 【目次】 華やぎと哀しみと マイ レスト タイム オレの歳月 ─親愛なる人間たちへ あとがき 初出一覧 【著者】 葉山弥世 葉山 弥世(はやま みよ) 1941年 台湾花蓮市生まれ 1964年 広島大学文学部史学科卒業 1985年 中国新聞主催「第17回新人登壇」入賞 1986年 北日本新聞主催「第20回北日本文学賞」選奨入賞 1996年 作品「遥かなるサザンクロス」が中央公論社主催、平成8年度女流新人賞の候補作となる。 「水流」同人(広島市)「広島文藝派」同人(広島県廿日市市) 日本文藝家協会会員
-
-「若い人々にバイロンの面白さとかっこよさを届けたい」という訳者の熱い思いが結実した本邦初の完訳本。 「若い人々にバイロンの面白さとかっこよさを届けたい」という訳者の熱い思いが結実した本邦初の完訳本。ユダヤ・ヘブライの伝記や歴史を背景に、ストーリーを持った詩として順に並べたので、戦火に故郷を追われた人々の心情がより伝わりやすくなった。今世界が必要とする一冊。 女性訳者と女性イラストレーターの新鮮なコラボにも注目! 【目次】 美をまとい、その女は歩む 私はおまえが泣くのを見たよ いまがそのとき フランシスカ エフタの娘 ああ、花のさかりに死んだひとよ 明るいといいな、おまえの魂の在処が 眠れぬ者の太陽よ 我が心は暗い サウル 最後の戦いのまえの、サウルの歌 おまえは生涯を終え 歌う大王が竪琴を奏でたのだ 〈恃み〉があることは幸せだ あの天上の世界が この苦しむ肉体が冷えきるとき 「すべてはむなしい、と伝道者は言う」 音楽のための詩(おまえの名前を) ヨルダン川の岸辺では センナケリブの破滅 野のかもしか ああ、泣いてくれ バビロンの水辺に座って 流れのほとりで ベルシャザルの幻視 ベルシャザルへ ヨブ記より マリアムネを悼むヘロデの歎き マグダラのマリア ティトゥスがエルサレムを破壊した日に 私の信仰が偽りなら あとがき 参考文献一覧 【著者】 ジョージ・ゴードン・バイロン 英国の詩人。貴族、第6代バイロン卿。1812年、物語詩『貴公子ハロルドの巡礼』(第1・2編)を発表しベストセラーとなる。『海賊』(1814)や『ヘブライのうた』(1815)など、いくつもの作品を立て続け世に送るが、1816年にイギリスを去った。その後は欧州各地を放浪し、『ションの囚人』(1816)、『マンフレッド』(1817)、『カイン』(1821)、『ドン・ジュアン』(1819-24)など多くの作品を書いた。 1823年にはギリシア独立戦争に参加し翌年病死した。 藤井仁奈 藤井仁奈(ふじい にいな) 日々労働に明け暮れる文学愛好家。英語文学等講師(文教大学他にて勤務)、イギリス・ロマン派学会会員、日本バイロン協会会員、中原中也の会会員、日本メディア英語学会会員。 共著書『『天保十二年のシェイクスピア』研究―井上ひさし・追悼プロジェクト』(文教大学出版事業部)、論文「小林秀雄の〈オフィーリア〉」(『中原中也研究』第二十三号)、「ランボーのオフィーリア」「お冬―井上ひさしのオフィーリア」「巧みな語り手―バイロンの「闇」をめぐって」(以上文教大学文学部紀要)など。 あきのな 古典文学・音楽・歴史をこよなく愛する名古屋在住のイラストレーター。 カメレオンペンジャパンアーティスト。雅号は「竹尾佳笑」。 趣味は、小説を読むことと書くこと。ウェブ小説の受賞歴あり。 好きな詩人は、シェイクスピア、ゲーテ、シラー、テニソン、キーツ、シェリー、そしてバイロンなど。詩や外国文学の訳は訳者で読み比べをするくらい好き。 Instagram@akinonagallery
-
-
-
-人生の経験から生まれたどんな名言よりも輝く21の言葉 人生の経験から生まれたどんな名言よりも輝く21の言葉 激動の時代を乗り越え、女手一つで子どもたちを立派に育てあげたおばあちゃん。 百歳を超えた今でも認知症にもならず健康を保ち、家族に囲まれて幸せに暮らしている。 そんなおばあちゃんから発せられる百年の経験から生まれた言葉は、 不思議な力と説得力を持ち、私たちに生きるためのヒントを与えてくれる。 【目次】 まえがき ① 戦争がないだけでいい。 ② 生きているだけで幸福。 ③ いい人の真似をすればいいのよ。 ④ 米粒は拾えても愚痴は拾えんよ。 ⑤ 見栄は大敵。 ⑥ うまくいくものは一つもない。うまくいかせるようにがんばるだけ。 ⑦ 死ぬまで働きたい。 ⑧ おばあちゃんは孫を甘やかすのが仕事。 ⑨ どう生きても大差はない。 ⑩ なんでも注意をしてやりなさい。 ⑪ 惚けるくらいなら死んだほうがまし。 ⑫ 文科省は全国的に親不孝者をつくっている。 ⑬ なんでも腹六分目。 ⑭ 別れないこつは、どんなことがあっても別れないと決心すること。 ⑮ 思い出はみな財産。 ⑯ 笑顔に勝る化粧はなし。 ⑰ 孫が一番、お嫁さんが二番、子どもが三番、お父さんが四番。 ⑱ 子どもの悪口はわたしの悪口。 ⑲ 約束は物事の始まり、結果は別物。 ⑳ 目が悪くなって、逆に人間がよく見えるようになってきたよ。 ㉑ 絶対に病気はしない。 あとがき 【著者】 佐藤洋二郎 佐藤洋二郎(さとう ようじろう) 1949年福岡県生まれ。中央大学卒。主な作品集に『未完成の友情』『福猫小判夏まつり』『グッバイマイラブ』『神名火』『沈黙の神々Ⅰ・Ⅱ』などがある。『夏至祭』で野間文芸新人賞、『岬の蛍』で芸術選奨新人賞、『イギリス山』で木山捷平文学賞。著書多数。
-
-名もなきたったひとりの想いが、世の中を変えることだってある! 名もなきたったひとりの想いが、世の中を変えることだってある! 悲惨な道へ歩み続けている現代社会にストップをかけるために、私たちにできることは何なのか?を提示する現代人必読の小説。 【2.5次元的読書のすすめ!】 本書は、SNSとの立体的な読書法をお勧めしています。まずは、冒頭のニューヨーク州立大学ニューパルツ校のHP画像や近辺の街並みなどをストリートビューを使い確認しながら読み進めてください…。いつしか貴方は、この物語の登場人物の一人になっているはずです…!? 【目次】 ─Ⅰ─ 1 ニューパルツ 2 真夜中のキャンパスの白いフクロウ 3 配信とヴァージン・カクテル 4 孤独なヴァンライフ 5 マンハッタン・クラムチャウダー 6 ゆううつな大家のメリッサ 7 ポキプシーのクリスマス ─Ⅱ─ 8 大寒波の夜に 9 ピース・スタディ・クラブ 10 ピース・マーチが始まる 11 イースターのウォーター・ストリート・マーケット ─Ⅲ─ 12 花であふれるステージ 13 ペイフォワード 14 カプチーノのあるいつものカフェで 【著者】 カワカミ ヨウコ 1975年、神奈川県生まれ。 東京女子大学で女性学に出会い、ジェンダー問題を深く学びたいと思い渡米。 ニューヨーク州立大学、サンフランシスコ州立大学卒業。 ジェンダー・スタディーズ修士号。9.11をアメリカで経験。 他の著書に、サンフランシスコで奮闘するアーティストたちの姿を描いた 『ロンリー・プラネット』がある。
-
-元気いっぱいの男の子! 祖父が孫に語る昭和の子ども時代 元気いっぱいの男の子! 祖父が孫に語る昭和の子ども時代 ゆうすけとけんじとその友だちが、元気よく遊んでいるところに、みんなも飛び入りしてみない? はじめてのこと、知らないもの、びっくりすることなんかがあって、きっと面白いと思う。(本文より) 【目次】 「コンビニも、ゲームも、ペットボトルも、Tシャツも……」 「お母さんが走った」 「おいしいローソク」 「戦争とカミナリ」 「パパ・ママはだめ?」 「銀座のソフトアイスクリーム」 「メチャクチャ語ごっこ」 「奥の手はきかない」 「ダイミョウセセリとイチモンジセセリ」 「サイダー、トースト、野菜スープ」 「まったいら?」 「アイスキャンデー事件」 「大掃除って言ったのに」 「ぶちかまし、うっちゃり、さばおり」 「田んぼだらけ」 「痛いけど痛くないっ! 」 「お兄ちゃんが山になる」 あとがき 【著者】 鳥越久朗 本名、江口雄輔(えぐち・ゆうすけ) 1946年福岡生まれ、昭和女子大学名誉教授。 著書:「『新青年』読本」(共著)作品社1988年 「久生十蘭」(単著)白水社1994年 編集:「定本久生十蘭全集」国書刊行会2008年〜2013年
-
-生の哀しみと愛おしさに満ちて 「闇の中を模索するように生きていた」青春時代から老境に至る道のり。 作者の実人生と重なる登場人物達の、逞しくも苦い哀しみと愛おしさに満ちた、二つの物語。 【目次】 夜を抱く 手賀沼のマリア 初出一覧 【著者】 佐藤洋二郎 佐藤洋二郎(さとう ようじろう) 1949年福岡県生まれ。少年時代を山陰で過ごす。中央大学卒。主な作品集に『未完成の友情』『福猫小判夏まつり』『神名火』『グッバイマイラブ』『沈黙の神々Ⅰ・Ⅱ』などがある。『夏至祭』で野間文芸新人賞、『岬の蛍』で芸術選奨新人賞、『イギリス山』で木山捷平文学賞。著書多数。元日本大学芸術学部教授。
-
-各文芸誌に掲載された6作品を収録した至極の作品集。 約束。刻。記憶。澱……。 忘却の淵から濾過されてくるものは苦く、また愛おしい。歳月に隠された傷から、生きて在ることの秘密が明かされる。こんな大人の小説は、佐藤洋二郎氏にしか書けない。 (小説家・藤沢周) 【目次】 Y字橋 瀞 光 虹 ガスマスク男 かさぶた 初出一覧 あとがき 【著者】 佐藤洋二郎 佐藤洋二郎(さとう ようじろう) 1949年福岡県生まれ。中央大学卒。主な作品集に『未完成の友情』『神名火』『東京』『グッバイマイラブ』、単行本未収録作品の『佐藤洋二郎選集1 「待ち針」』『佐藤洋二郎選集2「カプセル男」』などがある。『夏至祭』で野間文芸新人賞、『岬の蛍』で芸術選奨新人賞、『イギリス山』で木山捷平文学賞。著書多数。