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人間の魂の内なる神とサタンの闘いの果てに現出する、荒寥たる大地。神の祈りの先にあるものは何かを苛烈に問う、現代の黙示録。(富岡幸一郎)
コロンビアでの凄惨壮絶な一夜を契機として、主人公は自己の崩壊と再生の淵へと歩み入る。極限の快楽は精神を解体しつつ、なお贖罪への微かな道をも照らし出す。聖と俗、生と死、信仰と堕落が深く交錯するなか、地下鉄サリン事件の残響、阿佐ヶ谷で覚えた日常からの乖離、さらに旧友・因幡との思想的対峙が、現実と幻惑の境界を静かに揺るがしてゆく。魂の暗夜をくぐり抜け、救済の可能性を問いかける、重厚な問題作。
神の声が聞こえないところへ行ってはならない。
【目次】
第一章 境界の地へ ―コロンビアの夜―
第二章 変貌した日常 ―阿佐ヶ谷の流離い─
第三章 キリストの手を拒むもの ―因幡―
第四章 ディオニソスの宴 ―狂える者たち―
第五章 荒寥の地平 ―もはや戻る道はなく―
第六章 サンパウロのホテル ―ピント―
参考文献
【著者】
朔良 魁良
朔良 魁良(さくら かいら)
1959年、秋田県大館市生まれ。現在、横浜市在住。
東北大学卒業後、企業に勤め、中南米地域長、関西支店長、参与、関連会社社長などを経験。
海外在住歴10年、訪れた国は80か国以上にのぼる。
本書が初の著作となる。
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