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  • 伊勢物語
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    「昔、男ありけり」で始まる伊勢物語の集成の「男」とは、在原業平に擬せられてきている。だが、この物語は長年のあいだに多くの人によって書き加えられ、大きく三つの時期・時代の趣味・傾向にそって改変されているのは否定できない。そこで、編者である作家中村真一郎氏はこの点に注意をはらい、従来通りの「定訳」を呈示しながら、その背後にひそむ各時期ごとの矛盾した面白さを明らかにしようとする。巻末には金田元彦氏による詳しい「解説」を付した。
  • 万葉集
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    1巻660円 (税込)
    現存する日本最古の和歌集である万葉集には、天皇、貴族から下級官人、防人、農民など、さまざまな身分の人々が詠んだ歌が4500首も収められている。編者山本健吉はバランスよく代表的な歌を選び、その説明にも多くの歌をひいて幅広い鑑賞の材料を提供する。また額田王、志賀皇子、柿本人麻呂、憶良など代表的な多くの歌人をコラムにして、いっそう深い分析を提供する。巻末には「万葉集とはなにか」と題した中西進氏による解説がある。
  • 平家物語
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    「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響(ひびき)あり、沙羅双樹の花の色。盛者(じょうしゃ)必衰の理(ことわり)をあらはす」に始まる平家物諳は、一大叙事詩として、また国民文学の白眉として古くから親しまれてきた。一貫して流れる仏教的無常感は音楽性ゆたかな名文によって、永く読む人の心を打ちつづけている。本書はみずから仏門に入った瀬戸内寂聴が「祇園精舎」から「大原御幸」まで全編を「栄華」「暗雲」「寂光」の3部に分け簡潔流麗な現代語訳として提供する。グリンプスとは「ちょっと見」という意味で、著名な作家が古典を再話した古典入門であるが、巻末には詳細な解説が付いている。
  • 今昔物語
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    1巻770円 (税込)
    天竺(インド)・震旦(中国)・本朝(日本)の三部から成る最大の説話文学集。平安末期の成立といわれるが、編者は不明。仏教説話が多いが、世俗説話も多く、そこには天皇・公卿・殿上人から武士・農民・漁民・猟師、さらには乞食・山賊・海賊、霊魂・精霊などがひしめき、すべてが即物的にリアルに描かれている。本書には、尾崎秀樹が選んで再話した世俗部からの説話27編と、中国とインドの説話各5編を収めてある。グリンプスとは「ちょっと見」という意味で、著名な作家が古典を再話した古典入門であるが、巻末には詳細な解説が付いている。
  • お伽草子
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    1巻770円 (税込)
    「お伽草子」とは、ほぼ江戸時代以前に成立していた物語類を、江戸時代に冊子として出版し、おもに家庭の子女の読み物としたものである。内容は、立身出世もの、神仏の加護や霊験譚、異界の土地をめぐる遍歴もの、古くからの伝説や昔話、神社や寺の縁起を編集したもの、仏教や経典からの翻案など、多彩でとりどりである。本書には、円地文子が選んで再話した「浦島太郎」「俵藤太」「一寸法師」「ものくさ太郎」「百合若大臣」などよく知られた9編を収めてある。グリンプスとは「ちょっと見」という意味で、著名な作家が古典を再話した古典入門であるが、巻末には詳細な解説が付いている。
  • 乱れ雲
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    1巻330円 (税込)
    佐藤紅緑が書いたとされる幻の発禁本。処女の新開、人妻との密会、女同士で慰め合う、乱交など様々なシチュエーションで描かれる性の饗宴。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 未亡人と犬と男
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    1巻330円 (税込)
    戦争から復員した修は隣に住む未亡人の待子のことが気になっていた。待子は美しく妖艶な未亡人だが知り合うチャンスが無い。ある日二階から覗くと未亡人は犬と戯れていた。ワンピースの裾をはだけて犬が股座にもぐり込んでいるのである。なんと股間にミルクを垂らし犬に舐めさせているのだ。女盛りの豊満な肉体は欲情し、とうとう犬のアソコまで……。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。

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  • いろすがた
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    1巻330円 (税込)
    山村は花枝という浅草の踊子と同棲して5年になる。毎晩のように激しく交わるも子供はできないでいた。そんなとき田舎から花枝の妹が上京してくる。千代美は17歳とは思えないほどスラッと背が高く、発育がよかった。小悪魔にようにかわいくて性に奔放な娘に周りの男は翻弄されていく。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 義経記
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    1巻1,100円 (税込)
    敗者や弱者に同情する感情を表わす「判官(ほうがん)びいき」という言葉がある。この義経についての評は、その大半が本書の原典に由来する。本書に描かれるのは平家追討に華々しい活躍を見せた武人としての義経ではなく、波瀾万丈で破天荒な、逃亡する英雄の姿だ。金売り吉次、牛若丸の伝説にはじまり、伊勢三郎、武蔵坊弁慶、佐藤忠信らの活躍、静の悲運と吉野山のくだり、山伏姿での奥州めざしての一行の逃避行など、数々の有名な場面が織りなす冒険物語。
  • 赤い帽子の女
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    1巻220円 (税込)
    第一次世界大戦後のドイツ。超インフレに苦しむ庶民を描く。一回の食事代にもならないほどの金額で男に体を与えた赤い帽子の女。しかし森の中で立ったままだったので挿入は果たせなかった。後日、女をホテルに誘い、思いを果たした官能の一夜。作者の黙陽は一時は芥川龍之介のペンネームではないかと言われた。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 袖と袖
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    1巻330円 (税込)
    明治末期の性の秘本。著者は尾崎紅葉の弟子と伝えらる小栗風葉。数人の男女が色事に励む。金持ちの若旦那と従妹との情交を取り持つ性に熟練の女中。女同士で秘具「千鳥」でのレズシーン。親友の恋人を寝取るなどは当たり前。人妻を寝取ったり、別の女を口説いたり。男女とも根っから好きなのは現代も同じ。本能のまま性欲と性交を繰り返す。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • むき玉子
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    1巻330円 (税込)
    明治末期の作品。「袖と袖」の続編。著者は尾崎紅葉の弟子、小栗風葉とも中川白鶴とも言われている。あまりの過激さ卑猥さは時代を経てもなお新しい。三千雄と要之助は親友であり、二人とも結婚しているが、親友の妻を寝取ったり、別の女を口説いたり。男女とも根っから好きなのは現代も同じ。本能のまま性欲と性交を繰り返す。
  • 平家物語
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    1巻1,980円 (税込)
    平安末期、皇位争いにからんで台頭した武家の源平の争いは1159年の平治の乱で平清盛の勝利に帰した。平氏は以後絶大な権勢を誇り、皇室と姻戚関係をむすび、高倉天皇、安徳天皇を擁してその栄華はめざましいものがあったが、清盛の死後、内乱は拡大し、1185年の壇ノ浦の合戦で義経に敗れて滅亡した。平家物語はこの平氏の栄華と没落を豊富なエピソードを交えて活写した戦記物語の傑作。翻訳者尾崎氏は幼少のころから平家琵琶に親しみ、この作品は「物語的内容の深さにおいて古今無類の国民的叙事詩である」と述べ、「誰にもわかるような物語を組み立てることを念頭に翻訳した」と記している。簡潔で韻律を重視した「平家」最良の訳書である。
  • 復讐飼育 ~少女ペット 2nd~(1)
    完結
    2.8
    若き会社経営者・佐凌恒生は、亡き恋人・藤野沙雪と瓜二つの「少女ペット」を飼い始める。一方、恒生が沙雪を死に追いやった張本人だと信じる沙雪の弟・蒼太は、恒生への復讐のために「少女ペット」を入手する…。
  • マハーバーラタ 第一巻
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    1~9巻1,210円 (税込)
    インド神話の精髄「マハーバーラタ」の完訳。1998年度翻訳出版文化賞受賞。これは、クル家とパーンドゥ家の領土をめぐって争われた戦いの物語である。父王の死んだ後、パーンドゥ5人兄弟は伯父のドリタラーシュトラ王のもとに引き取られ、従兄のドゥルヨーダナたちと一緒にわが子同様に育てられた。しかし、この間に従兄弟同士のライバル意識や憎しみの感情が芽生えていった。ドリタラーシュトラ王は、5人の長兄ユディシュティラの優れた人格を認め、王位相続者として指名する。ここから両王族間の果しない憎しみと戦いの歴史が始まる。ドゥルヨーダナは、パーンドゥ一族を滅ぼそうと奸計を巡らし、賭事好きのユディシュティラをサイコロ賭博に誘い、まんまと罠にかける。一切を奪われたユディシュティラたちはカーミヤカの森に放逐された……この物語は太古の昔から綿々とつづくため、神々の系譜など煩雑なところも多く、最初はなかなかとっつきにくい。「物語のあらまし」で概要を把握してから読みすすめるのがおすすめだ。
  • 少女ペット(1)
    完結
    2.8
    全5巻550円 (税込)
    会社を辞めたコミュ障青年、中原虚人(24)は、 対人恐怖症克服のためにネトゲ仲間から薦められた「少女ペット」を飼い始めた。 アバターのように、顔や体型を自在に選択し、人間そっくりな 三次元の女の子を作成、調教できる「リアル育成ゲーム」。 虚人が作成したペットは中学生時代の憧れの女生徒・川嶋咲姫だった。 中学時代、壮絶ないじめに遭っていた虚人。 いじめっ子グループの中には川嶋の姿もあり、優等生の彼女から受ける暴力は 虚人にとって格別で、いつしか奇妙な絆を感じていた。 時は過ぎて10年。 自宅に届いた生まれたままの姿の「川嶋ペット」を虚人は思い通りに育てられるのか!?
  • 実語教
    無料あり
    5.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

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  • ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯
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    1巻440円 (税込)
    本書は16世紀半ばにスペインで書かれ、当時大人気を博すとともに、その後のピカレスク小説の模範とされた。貧しい主人公ラーサロ少年は7人の俗人・聖人につぎつぎに仕えるが、だれひとり偽善の仮面の下に疑わしい品性を隠していない者はなかった。ピカレスク小説の主人公は、社会の下層にうごめき、あちこちと放浪に近い暮らしを送りながら自らの知恵と才覚で(ときに大いに反社会的な手まで使って)生きのびようと努力する人物である。

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  • 金瓶梅(上)
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    1~2巻550円 (税込)
    好色文学の一大奇書として有名な中国古典。作者不詳。『水滸伝』のなかの西門慶《せいもんけい》と潘金蓮《はんきんれん》の色ごとを描いた挿話をふくらませて全百回の一大色豪・愛欲ものがたりに仕立て、当時の世情を活写した小説。金瓶梅とは、西門慶の第五夫人「潘(金)蓮」、第六夫人「李(瓶)児」《りへいじ》、金蓮つきの女中「春(梅)」《しゅんばい》からとったもの。本書はこの大長編を、中国文学に傾倒した作家富士正晴が、手際よくまとめたダイジェスト版である。

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