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4.0「鉄窓花」とは台湾の古い民家やビルの窓を彩る鉄製の飾り格子のこと。 もともとは防犯目的で取り付けられたものですが、そのデザインは幾何学模様や山形、花、動物など実に多彩です。本書では台湾各地の選りすぐりの美しい鉄窓花を紹介するとともに、その歴史をひもとき、製作工程や家主が込めた思いなども紹介します。ノスタルジックな台湾レトロ建築の顔ともいえる、貴重な建築装飾の魅力が詰まった一冊。 大人気! 台湾のレトロ建築ユニット『老屋顔』の本、待望の第3弾! いながらにして台湾旅行気分が味わえる、眺めるだけでも楽しいビジュアルブックです。 著者紹介 老屋顔(辛永勝・楊朝景) 台湾各地に足を運んで各年代のレトロ建築を訪ね歩き、レトロ建築のファンクラブ「老屋顔」を設立する。FacebookやInstagramなどのSNS上で情報発信するほか、「老屋顔アプリ」の開発など、さまざまな形でレトロ建築の魅力を伝える活動を行っている。著書に『台湾レトロ建築案内』『台湾名建築めぐり』(エクスナレッジ刊)。 訳者紹介:小栗山智 日中通翻訳者。東京外国語大学中国語学科卒業、台湾輔仁大学翻訳学研究所日中通翻訳科修了。香港で放送通訳、金融翻訳などのインハウス通翻訳を経て、現在はフリーランス。訳書に『台湾名建築めぐり』(エクスナレッジ)、『複眼人』(KADOKAWA)等がある。
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3.0台湾のレトロ建築ユニット『老屋顔』の本、待望の第二弾! 異国風情漂う洋館、海岸に並ぶ石造りの伝統家屋、軍事施設を改装したブックカフェ……。 日本人のまだ知らない離島にも足を延ばした、ディープな台湾案内。 台湾リピーターにもおすすめの一冊。 【本書の特色】 ・金門、澎湖、馬祖……台湾本島にはない独特の建築様式を見どころと共に解説。台湾人ならではの視点で、歴史に翻弄された「島の建築」の物語を伝えます。 ・貴重な刑務所建築や映画館、港町のノスタルジックな老街など、台湾各地の多様な建物29件を厳選。 ・「マジョリカタイル」「鉄窓花」「装飾ブロック」……レトロ建築を支えた職人たちへの貴重なインタビューも収録。失われつつある技術に光を当て、その思いに著者たちが耳を傾けます。 【著者紹介】老屋顔(辛永勝・楊朝景) 2013年から台湾各地に足を運んで古い建物を訪ね歩き、レトロ建築のファンクラブ「老屋顔」を設立する。FacebookやInstagramなどのSNS上で情報発信するほか、「老屋顔アプリ」の開発など、さまざまな形でレトロ建築の魅力を伝える活動を行っている。著書に『台湾レトロ建築案内』(エクスナレッジ刊)。 【訳者紹介】小栗山智 東京外国語大学中国語学科卒業、台湾輔仁大学翻訳学研究所日中通訳科修了。香港で放送通訳、金融翻訳などのインハウス通翻訳を経て、現在はフリーランスの日中通翻訳者。
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4.3父子二代の記憶へ漕ぎ出す 鮮烈な長篇デビュー作 台湾を代表する作家であり、世界的に注目を集める作家・呉明益の長篇デビュー作の待望の邦訳。のちに『自転車泥棒』や『歩道橋の魔術師』にもつながる原初の物語である。 台北で暮らすフリーライターの「ぼく」は、数十年に一度と言われる竹の開花を見るために陽明山に登るが、その日から睡眠のリズムに異常が起きていることに気づく。睡眠の異常に悩む「ぼく」の意識は、やがて太平洋戦争末期に神奈川県の高座海軍工廠に少年工として十三歳で渡り、日本軍の戦闘機製造に従事した父・三郎の人生を追憶していく。戦後の三郎は、海軍工廠で働いた影響から難聴を患いながらも、台北に建設された中華商場で修理工として寡黙に生活を送っていた。中華商場での思い出やそこでの父の姿を振り返りながら「ぼく」は睡眠の異常の原因を探るために日本へ行くことを決意し、沈黙の下に埋もれた三郎の過去を掘り起こしていく。三郎が暮らした海軍工廠の宿舎には、勤労動員された平岡君(三島由紀夫)もいて、三郎たちにギリシア神話や自作の物語を話して聞かせるなど兄のように慕われていたが、やがて彼らは玉音放送を聴くことになるのだった――。
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4.5白い犬の後を追いかけてきたタロコ族の少年と、自分を売ろうとする父親から逃げてきた少女。山の深い洞穴で二人は出会い、心を交わす。 少年が少女の村に、少女が少年の村へ入れ替わり出ていくのを、巨人は見つめていた。 山は巨人の体であった。人々に忘れ去られた最後の巨人ダナマイ。彼の言葉を解すのは、傷を負った動物たち。 時を経て再会する二人を軸に、様々な過去を背負う人々を抱えて物語は動き出す。 舞台は原住民と漢人、祖霊と神が宿る台湾東部の海豊村。 山を切り崩すセメント工場の計画が持ち上がり、村の未来を前にして、誇りを守ろうとする人々と、利益を享受しようとする人々が対立する。 巨人がなおも見つめ続ける中、かつてない規模の台風が村を襲い、巨人と人間の運命が再び交差する――。 物語を動かすのはつねに、大いなるものに耳を傾ける、小さき者たち。 ★2023年台湾書店大賞小説賞受賞 ★「博客来」ブックス・オブ・ザ・イヤー入選