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  • 微笑みを忘れた富豪
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    運命の男性のそばにいられる条件――それは、恋心は友情に隠すこと。 ハンサムなライアンと外国のビーチで過ごした夢のような1週間のあと、マリアンナは赤ちゃんができたことに気づいた。だが、再会した彼は高級スーツに身を包み、別人のように冷たかった。動揺と緊張のあまり、妊娠したと告げるのがやっとのマリアンナに、薄情な富豪はこう言い放ったのだ。「ぼくは欲しくなかった」もうここにはいられない。彼女は逃げるように家へ帰った。ところが翌日、ライアンはなぜかマリアンナを捜して会いに来たうえ、体調を気づかい、子どもをいっしょに育てたいと切り出した。胸をときめかせるマリアンナだったが、続く言葉が彼女の心をえぐった。「だが、きみと結婚はできない」 ■子どものためにいい父親になりたいヒーローには、幼いころに離婚した両親から邪険にされて育った、悲しい過去がありました。かたくなに愛と結婚を拒む彼に、ヒロインの切なる思いは届くのでしょうか。読むにつれ、思わず主人公たちを応援したくなる一冊です。
  • 海賊富豪と愛の妖精
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    海賊のようなスペイン富豪の子供を身ごもってしまうなんて! アンナはリゾートを営む母からの電話でスペインの島にやってきた。1カ月後に盛大な結婚式が行われるから準備を手伝ってほしいというのだ。翌朝、不意に出会ったのはクルーザーを停泊させて島に上陸している人物。その黒髪の精悍な男性は結婚式を挙げる花嫁の兄レオだと名乗り、妹に代わって下見に来たと尊大に告げた。レオがスペイン貴族の末裔の富豪だと知るやいなや、アンナは彼との間に一線を引こうと心に誓った。18歳のころ、同じように魅力的な貴族の男性に惹かれ、ごみのように捨てられたあげく流産した苦い思い出があるから。それなのに彼の真の姿に気づいた夜、体を重ねてしまい……。 ■悲しい記憶のせいで、アンナは堅実さと分別を何よりも大事にして生きています。そんな彼女の前に突然現れたのは、まるで海賊のような貴族のスペイン富豪! アンナは彼の魅力にとらわれて……。英国人作家J・ギルモアが贈る極上のロマンスをご堪能ください。
  • 愛は繰り返す
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    彼女を弄んで捨てたはずのリードが、なぜここに――?まだ16歳だったヘレンは、20も年上の男性と恋に落ち、たった一夜の過ちで妊娠した。だが、彼は忽然と姿を消し……、遊ばれたと遂に悟らざるを得ず、ヘレンは娘を独りで産んだのだ。未だ心の傷が癒えないヘレンは、一人の若い男性と知り合い、ある日、バミューダにあるという彼の実家へ招待を受ける。広大な邸宅に驚くヘレンは、金融界の大物の父親を紹介されると、声にならぬ悲鳴をあげた。それはあの、リードだった。忘れもしない。しかし、リードはヘレンを覚えていなかった。
  • 残酷な初恋【特典付き】
    完結
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    【特典付き】アナザー・ストーリー4Pを特別収録!15年ぶりに故郷の空港に降り立ったオリビアは、迎えに来るはずの姉の姿を捜した。と、そこには再会を恐れていたかつての夫――ジョエルがいた! ふたりは愛しあいながらも、若さと貧しさとプライドゆえ離婚したのだった。再び彼を前にして、オリビアは後悔の念にさいなまれた。今や歳月が彼に大人の落ち着きを加え、女性なら誰でも無視できないほど魅力的だ。でも、この想いに従うことはできない。ふたりの間には互いに決して許せない過去が存在しているのだから。
  • サンチェス家の花嫁
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    二十歳のレイチェルは、ロンドンへ出張に来ていた年上の大富豪、アンドレ・サンチェスと熱い恋におち、結婚した。サンチェス家はバハマ諸島のあちこちに別荘やホテルを所有する名家。だが若い彼女は仕事中毒の夫との虚しい生活に疲弊し、流産したショックもあいまって、心の傷を癒やそうと帰国した――。それから5年、父は死の床にあり、事業は傾いていた。レイチェルは悩んだすえ、夫の援助を求め、バハマへ戻る。そこで目にしたのは、名ばかりの夫の冷たい視線と、見知らぬ女性の姿。その瞬間、レイチェルは胸の痛みを覚えた。まさか……嫉妬? 私はまだこの人を求めているの? ■1979年に刊行されたハーレクイン・ロマンス初期の話題作をリバイバル刊行します。うぶなヒロインと、大人の魅力たっぷりの年上の億万長者との恋をご堪能ください。傲岸不遜で情熱的なラテンヒーローの魅力がたっぷり詰まった逸作です
  • 悩める秘書の微熱
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    実の母にさえ捨てられた私を、ギリシア富豪が求めるわけもなく……。 幼くして母に捨てられ、父と世界各地を転々としてきたジョージー。今は離れて暮らす父が、ギリシアで美しい島を見つけ、農家を改装してゲストハウスを営むことにしたという。だが喜びも束の間、不幸にも父は突然の病で帰らぬ人となってしまった。天涯孤独のジョージーは亡き父の夢を叶えるため島に渡ったが、すぐに底をついた資金を工面すべく、働きに出ざるをえなくなる。リゾートホテルの重役秘書の仕事にありついたはよかったが、上司となるルーカスは、弟が勝手に決めたことだと解雇を宣告した。ジョージーがなおも懇願すると、彼は意味ありげに言い放った。「きみを雇うわけにいかない。社内恋愛を禁止する社則を設けたんだ」 ■最近、秘書が弟と恋愛沙汰でもめて辞めてしまい、ルーカスは同じ轍は踏むまいとジョージーを追い払おうとします。けれど、やがて真面目一徹の自分とは対照的に天真爛漫な彼女に惹かれていきます。社内恋愛を禁じるのは、弟のためか、はたまた彼自身のため……?
  • 永遠の一夜【ハーレクイン文庫版】
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    カリブ海の小島に身を隠したオリヴィアのもとに、亡き夫の会社を継いだクリスチャンから電話が入った。夫のところにいた息子が、事故で大怪我をしたのだという。足場を失ったかのように、オリヴィアはその場にくずおれた。すぐにでも飛んでいきたかったが、クリスチャンに居場所を突き止められたショックが大きすぎる。彼の子を身ごもっているのを知られたらどうしよう?幻滅していた夫が死んだ夜に、犯した過ちを繕う術はもうない。オリヴィアは誰にも告げず、ひとり出産しようとしていた。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 愛人には幼すぎて
    完結
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    夕闇にまぎれ、裸でカリブ海を泳いでいたリリーは、最近NYから越してきた大富豪のレイフにその姿を見られてしまう。ひとまわり以上も年上の彼にはよくない噂がつきまとう。真面目な牧師の娘リリーは、彼に近づいてはいけないと理性ではわかっていても、レイフの危険な魅力に心奪われ、誘いを拒むことができない。夢中でキスに応えてしまうリリーにレイフは警告する。「これ以上、僕に近づかないほうがいい」どうして!? 彼を想うだけでこんなにも胸が苦しいのに……!
  • 偶然のシンデレラ
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    パーティでケータリングをするサマンサに、男性が声をかけてきた。マシュー! ハンサムな彼はイギリスとギリシアの血を引く、船舶会社アポロニアス・コーポレーション後継者という有名人だ。彼は、祖父の誕生日パーティの手伝いをしてほしいのだという。仕事の話にしては、まなざしや態度が親密すぎる気がしたが、彼のような男性がわたしなんかに興味を持つはずがないと、サマンサは恥ずかしくなり、慌てて仕事を請け負った。まさかそのパーティが、ギリシアの美しい孤島で催され、その間ずっと、マシューと寝食をともにすることになるとは――そしてそれこそが彼の思惑だったなど、彼女はまだ知らなかった。 ■ハーレクイン・セレクトもめでたく500号を迎えました。これもひとえに、いつもご愛読くださる皆様のおかげにほかなりません。感謝を込めて、ハーレクイン・ロマンスを代表する作家アン・メイザーのシンデレラ・ストーリーをお贈りします。
  • 拒絶された億万長者【ハーレクイン・セレクト版】
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    仕事でブラジルを訪れたイザベルは、ディナーの席で仕事相手から義理の息子を紹介されて凍りついた。アレジャンドロ!彼とは3年前、運命的に出会い、燃えるような一夜をともにした。だが翌朝、彼は緊急の用件でブラジルへ帰国してしまったのだ──かならず戻ってくるという言葉だけを残して。巨大企業を経営しているというアレジャンドロは、片足が不自由になり、すっかり気難しい人物に変貌していた。いったいこの3年でアレジャンドロに何が起きたというの?さらに彼女を怯えさせたのは、彼が秘密を知っていたことだ。あの一夜で授かった、かわいい娘がいるということを。 ■ベテラン作家アン・メイザーの2010年刊行の人気作をお届けします。彼女に憧れてロマンス作家になったという新人作家が多いのもうなずける、ドラマティックなシークレットベビーの傑作です。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • アンダルシアの休日【ハーレクイン文庫版】
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    カッサンドラは大資産家の息子に求婚されるが、彼の兄のエンリケに恋してしまう。しかしそれは、結婚を阻止するための罠だったのだ。スペインの旧家デ・モントーヤ家出身のエンリケは、彼女を金目当てのふしだらな女だと決めつけた。罠に気づいたときは、抗しきれず身をまかせたあとだった。男性に幻滅したカッサンドラは妊娠したことさえ告げず、彼の一族と関わりを絶った。二度と会うこともないと思っていた。だが、運命はいたずらにふたりを引き寄せる。その10年後……。 *本書は、ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • カリブの白い砂
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    看護師のエリザベスは、年配の入院患者のプロポーズを受け、彼の所有するカリブ海に浮かぶ島へと赴いた。彼の健康が回復次第、結婚することになっている。ところが、憧れの南の島での生活を夢見て、期待に胸躍らせていたエリザベスは、婚約者の高圧的な態度や異常なほどの嫉妬深さにショックを受け、結婚にためらいを感じ始める。そんなとき、危険な男だと思い警戒していた有力者、深緑色の瞳をもつラウールと何度も顔を合わせるようになり、彼の男性的な魅力に惹かれていき……。■〈ロマンス・タイムマシン〉と題してその年の名作をお贈りする企画、1991年の今回は、ハーレクインの伝説的な作家アン・メイザー。この結婚は正しいはずと何度自分に言い聞かせても、出会ったばかりのラウールに惹かれてしまう。堅実な婚約者と、野性味あふれる男性との間で揺れ動く女心は……。
  • 嘘つき天使
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    17歳まで修道院で過ごした天涯孤独のアレクサンドラ。父亡き後、共同事業者だったジェイスンに引き取られるが、生まれて初めて優しくされて、彼に恋心を募らせていく。だが、20も年の差があるジェイスンにははなから相手にされず、アレクサンドラの小さな胸は締めつけられるのだった。ある夜、アレクサンドラは彼の寝室へ行き、嵐が怖いと嘘をついて、添い寝をしてほしいと懇願した。するとジェイスンは低く押し殺した声で、少女を厳しく叱った。「自分が何を望んでいるのか、知るには早すぎるんだ」
  • 三度恋する
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    重役秘書ライアは18歳のときに母を亡くして以来、頻繁にトラブルを起こす妹の世話を懸命にやいてきた。その妹もようやく看護師として就職し、やっと肩の荷が下りたと安堵していた矢先、ライアは突然の妹からの電話に凍りついた。無免許運転で自動車事故を起こしてしまい、同乗していた恋人はいまだ昏睡状態だというのだ。すすり泣く妹に呆れながらも、ライアはなぜか突き放せずにいた。すると今度は、妹の恋人の叔父だという大富豪のジャレッドが訪ねてきて、甥に付き添うこともしないライアを厳しく責めた。ああ、なんてこと! 彼は私を妹と勘違いしているんだわ。■トラブルメーカーの妹の後始末をさせられてばかりだったライア。しかし、今度のトラブルは彼女と大富豪ジャレッドを引き合わせてくれました。絡み合った糸がほぐれていくにつれ、愛も深まり……。
  • 愛という名の足枷
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    憎しみに燃える目で私を睨む彼が、この身に宿した子の父親だとは……。 アビーはロンドンのバーでルークと出会った。母の介護と日々の生活に疲れきっていた彼女は、彼とのつかの間の逢瀬を楽しみ、心から癒やされた。だが、ある事情からアビーはそれ以上の関係に進むことができず、ふたりはそのまま会うこともなかった。5年後、開発事業で成功を収め、大富豪となったルークがアビーの前に突然現れる。瞬時に甦る情熱のまま結ばれた翌朝、彼は冷酷に言った。「結婚に興味はない。だが愛人なら……」深く傷ついたアビーは、数週間後、体に異変を感じて愕然とする。■伝説の作家アン・メイザーの新作をお届けします。その情感にあふれたドラマチックな世界観は、作家デビューから40年以上たった今でも変わらぬまま。熟成した大人のロマンスをお楽しみください。
  • 小さな悪魔
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    白々とした冬の館――年若いジョアンナは、悪魔の異名を持つ娘アニヤを躾けるために、家庭教師として赴いていた。アニヤの父ジェイクもまた顔に、悪魔のように痛ましい傷があり、世捨て人のように暮らしている。だが、20も年の離れたこの人は、ジョアンナに女性としての意識を呼び覚ます謎めいた魅力があった。ある日、アニヤの悪口を吹聴する家政婦を叩き出す事件が起こる。「べっぴんさんとふたりきりで楽しみなさるがいい」去り際の家政婦に、まるで男女の関係があるかのように揶揄され、以来、ジョアンナはジェイクに避けられるようになって……。
  • 再会にご用心【ハーレクイン・セレクト版】
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    5年前に別居して以来初めて、夫のデメトリが訪ねてきた。ゆえあって再婚するので、正式に離婚したいという。夫の浮気を許せずに家を出たジェーンだが、まだ彼を愛している。彼女はパニックに陥り、慰めようとした夫と愛を交わしてしまう。衝撃の再会から数週間後、妊娠が判明した。だが、再婚を考えている彼に言えるはずもない。悲嘆にくれているとき、デメトリから電話があった。「死に瀕した父が君に会いたがっている。ギリシアへ来てくれ」迷い抜いたすえにジェーンは承諾し、旅立った。愛しいデメトリと、彼の再婚相手が待つ島へ。 ■ロマンス界の生きる伝説ともいえる大御所作家アン・メイザーが描く夫婦元さやロマンスです。ギリシアの名門一族に嫁いだヒロインが、婚家のいじめや夫の浮気疑惑に苦しめられながらも、一途な愛を貫きとおす感動作。長年のファンも初めての方も、きっと虜になります。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ダーク・モザイク
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    列車で向かいに座った女性を見て、セシリーは、似ていると思った。高級な毛皮のコートを着て、身なりこそ違うけれど、目鼻立ちも、すみれ色の瞳も、ライトブラウンの髪も、わたしと同じ。――とその時、列車が轟音とともに急ブレーキをかけ、激しく揺れた。病院で目を覚ました彼女は、記憶を失っていた。彼女の名前は“ジェシカ”といい、亡くなった父親の遺産相続のため、町に向かう途中の事故だったと、亡父の従弟ジェイムズが教えてくれた。ジェイムズの屋敷で静養することになったが、なにか腑に落ちない。スーツケースにあった服はどれも派手な高級品で好みではないし、ジェイムズがわたしを訝しむようなまなざしで見るのは、なぜ……?■伝説の作家アン・メイザーの、ミステリアスな記憶喪失ロマンスをお贈りします。列車事故と記憶喪失がもとで、別の女性と入れ替わってしまったセシリー。数奇な運命によって引き寄せられたジェイムズと、記憶という迷宮の中で恋に落ちてゆきますが……。
  • 苦しみのあとに
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    ここに来たことを、ローラはもう後悔し始めていた。家庭教師の求人広告を新聞で見たばっかりに。そこには5年前、ローラのもとを去った男と同じ名があった。ラファエロ・マドラレーナ。それを見たとたん、ひとめでいい、ただ会いたいという欲望にかられるままに、ここまで来たのだ。マドレーナ家――彼は代々続くスペインの領主で、やがて国に帰り、許嫁と結婚するのは免れない運命だった。わかっていたのに。辛い過去がよみがえりローラの胸は痛んだ。あれほど愛されていたのに、なぜ別れなければならなかったの……。
  • この愛が罪でも
    完結
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    カリブ海に浮かぶサン・フェリペ島を訪れたミーガンは、迎えに現れた甥レミーの逞しく成長した姿に目を奪われた。彼に会うのは16年ぶり。15歳のときに両親が別れて、母が島に住むレミーの祖父と再婚して以来。奔放な母を許せず、実父と暮らすことを選んだ私は、大好きだったレミーやこの場所から距離を置いた。そう…永遠に置いておくべきだったんだわ。ミーガンの瞳に潜む欲望を誘い出すかのように、レミーが熱い視線を絡ませる。禁断の恋が始まろうとしていた。
  • 再会にご用心
    完結
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    ジェーンは5年前から夫デメトリと別居していたが、今になって突然夫が現れ、正式に離婚を申し入れてきた。ジェーンは自分でも意外なほどショックを受けた。夫は今も変わらず魅力的。私はまだ彼をこんなにも愛しているんだわ。パニックを起こしたジェーンは、慰めようとするデメトリと愛を交わしてしまう。が、それはしょせん一時の過ちとして、結婚生活のけじめをつけようとしたふたりを、運命は思いがけない方向へと導いた。なんとジェーンが妊娠してしまったのだ!
  • 華麗なる復讐
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    『闇の貴公子』―闇の世界に名を轟かせる宝石泥棒マイケル・ブラックハートは大金持ちからしか盗まない、いわば義賊だ。今回の獲物は、悪名高い億万長者ビル・ヘルムズのコレクション。パーティに潜入したマイケルはヘルムズの秘書と知り合う。趣味と実益を兼ね、彼はその美人秘書を誘惑することにした。 『光さすところへ』―“奪われた家宝を取り戻してほしい”アンドレアはある決意を秘めて、旧友ダンカンに仕事を依頼した。元CIA局員のダンカンに彼女はずっと片思いをしていたが彼のそっけない態度は変わることなく、無情にも月日が流れた。今度こそ距離を縮めたい。だが再会の場で彼はやはり冷たかった。
  • 家庭教師の恋わずらい
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    間違った人への間違った恋に、彼女は絶望した。 ヴィクトリアがイギリスからはるばるオーストリアへやってきたのは、既婚者と知らずにつき合っていた男性から逃れるためだった。折よく叔母から、男爵令嬢の家庭教師の職があると紹介され、すぐさまその話に飛びついたのだ。しかし、美しい雪山に立つ城の主はヴィクトリアに冷たかった。初日から経験不足を非難され、髪が長すぎるなどと文句を言われて、彼女はみじめでたまらなかった。なのになぜか男爵のそばにいるだけで胸が騒ぎ、陶然としてしまう。同じ過ちを繰り返してはだめよ。私は彼の娘の家庭教師。この思いに気づかれたら、高潔な男爵にもっと嫌われてしまうわ……。 ■「眉をひそめたくなるような禁断のロマンスでも、アン・メイザーなら許せる!」とまで読者に言わしめる、大人気作家の1971年刊行未邦訳作です。作家初期の初々しさを堪能できる1作です。
  • 秘められた絆【ハーレクイン文庫版】
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    外交官の夫が勤務地の南米で悲劇的な死を遂げ、サラは4歳の息子ベンとともにイギリスに戻ってきた。やむなく亡き夫の実家に滞在することになったものの、屋敷には夫の弟、アレックスがいる。しかもここは5年前に“あの過ち”が起きた場所――長くとどまるわけにはいかない。だがベンを連れて出ていこうとするサラにアレックスは告げた。ベンはこの4年間、君と暮らしたのだから、今度は父親であるぼくと暮らす番だ、と。 *本書は、初版ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 恋の相手は…? II
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    ウエディングドレスはみごとに仕上がった。これを着て、フランは花嫁に――いや、リサのママになるのだ。そう、リサのために、フランはリトリックと結婚する。リサの願いどおりの、絵本そっくりのドレスで。リトリックの娘、母のいない六歳の娘リサが求めるママになり、あと半年という小さな命の最後の日々を幸せにするために。◆サラは家庭教師としてカリブ海の小さな島にやってきた。島に着いたサラを、雇い先の使用人らしき男性が出迎える。引き締まった男らしい体つきに、魅力的な顔立ち……。屋敷に着くと、サラはいきなり女主人に罵声を浴びせられた。「あなた、わたしの夫を誘惑しようというんじゃないでしょうね」わたしの夫? では、この人が雇い主のジェイソン?
  • 後悔の夏
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    青い海に浮かぶ孤島は、パラダイスの名にふさわしい地。だがアビーにとっては、悲しい思い出の象徴だった。6年前、愛するジェイクの子を身ごもりながら、アビーは追われるようにこの島を去ったのだ――ある誤解からジェイクに憎まれ、罵倒されて。ふたりの愛の結晶も、生まれてすぐジェイクに奪われた。だが今、その彼が病に倒れ、息子が私を必要としている。感慨に震えながら懐かしい屋敷へ足を踏み入れたとたん、入院しているはずのジェイクが怒った顔で現れた。
  • ハーレクイン・ディザイアセット 1
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    お得な価格でハーレクイン・ディザイア2作品収録!『スイートルームの恋愛報告』-ルーシーは、探偵ヘイデンの滞在するスイートルームに来ていた。継父がオーナーを務める会社が起こした事件の聴取を受けるためだが、ドアが開いた瞬間、出迎えたヘイデンに一目で心奪われた――。陰のある端整な顔立ち、息がとまるほどの存在感。だが、ヘイデンが継父を黒幕だと疑っていると知り、一瞬のうちに、彼は愛してはいけない人となってしまった。彼を求める心の叫びを無視し、ルーシーは継父の無実を証明しようと、調査の協力を申し出る。やがてヘイデンと行動をともにするうちに、彼の瞳に揺らめく欲望の炎を見つけ、めくるめく夜をともにしてしまう。しかしヘイデンは残酷な言葉を放った。「この関係は一時的なものだ」『記憶をなくした億万長者』-別居中の大富豪の夫サムが事故で大怪我をしたと聞き、 ブリアは病院に向かった。 ところが、昏睡からさめた夫の言葉に驚く。 「今回は成功したのかな、スイートハート。 妊娠の兆候は?」 優しく彼女を気遣うサムの様子は、愛情深い夫そのものだった。 まさか……覚えていないの? 不思議なことにサムの記憶からは、5カ月前ブリアが流産したことも それが二人の関係を最悪な結末に導いたことも、消えていたのだ。 ブリアはサムが快復するまで、再び一緒に暮らすことを決める。 そして、仕事中毒ですれ違いばかりだった夫と過ごす新婚の頃のような甘く幸福な日々に、つかのま酔いしれるが……。
  • ハーレクイン・ロマンスセット 1
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    お得な価格でハーレクイン・ロマンス4作品収録『一夜の恋におびえて』-妹の結婚式で付添人を務めるゾーイ。式の最中、花婿の兄で付添人のアーロンの態度の悪さに辟易し、懲らしめようと近づくが、逆に彼の誘惑の罠にかかり……。『賭けられた花嫁』-父が賭で失った城を取り返すためアンジェリークは首長国に飛んだ。交渉相手レミーの部屋に忍びこむが、捕まって投獄されかける。すると彼からとんでもない提案が!『愛と偽りのギリシア』-ケイラはギリシアの小島でハンサムな漁師と知り合うが、彼はなぜか彼女の正体を疑っていた。それでも惹かれるケイラは、ある日、彼の驚く真実を知った。『希望と名づけた愛の証』―妊娠中のミアはおなかの子の父親の葬儀で、その兄である初恋の相手イーサンと再会した。彼はミアの不実をなじるが、この妊娠には誰にも言えない秘密があった。
  • 禁断の夢
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    恋に破れてあとにした故郷に、再び帰る。苦い思い出がローラの胸を刺した。■ローラは三十歳、ニューヨークの出版社に勤務している。離婚し、キャリアガールを目指す日々だ。そんな彼女のもとに故郷ウェールズから父の訃報が届き、急ぎ帰郷する。十年ぶりの故郷だった。ローラの産みの母は彼女が少女のころ亡くなり、ほどなく、彼女より三歳上の息子オリヴァーを連れたステラが父の後添いになった。ローラが十六の年に、それまで仲良しの兄と妹だったはずの二人の間に、突然、恋の炎が燃え上がった。しかしオリヴァーが館を出て、幼い恋はピリオドが打たれた。そして今日、やはり葬儀のために館に帰ってきた義兄と再会し、ローラはいまでも彼を愛していることに気づいて思い悩む。破局はステラの仕組んだ筋書きだったとも知らずに。
  • 哀愁のプロヴァンス
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    病弱な幼い息子ジョナサンに、医師の指示に従って転地療養させるためには多額の費用がかかる。ダイアンは、豊かな農園を経営するマノエルに援助を求めるためスペインの国境に近いフランスの町にやってきた。
  • 億万長者とメイドの一夜
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    メイドは億万長者に求められ、シンデレラになる。 父が破産し、今はホテルのメイドとして働くジェシカはある日、スイートルームの宿泊客を見て凍りついた。アイスブルーの瞳。端整な顔。父の会社を奪った億万長者、アレックス・バホーランがいる!屈辱をこらえ清掃を始めると、急に戻ってきた彼と鉢合わせしてしまった。いたたまれず慌てて作業を終え部屋を出ようとした瞬間、彼女は唐突に思いもよらぬ誘いを受けた。「今夜、ぼくと食事をしないか」まさか私の正体に気づいているの? 無慈悲な彼の仕打ちを忘れてはだめ。だけど……わたしを誘う彼の瞳はなんてきれいなの。1年後、アレックスはオフィスの会議室で捨て子の赤ん坊を見つけ、驚く。添えられた置き手紙の差出人は、“ジェシカ”……。 ■愛らしいヒロイン像と、ひねりのきいたドラマチックなストーリーで大人気、ハイディ・ベッツの秘密の命がテーマの物語をお楽しみください。皮肉にも、憎むべき仇敵にプレゼントされた夢のような一夜。魔法がとけたシンデレラのせつない恋のゆくえは?!
  • 恋がよみがえる島で
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    これはあなたから逃げだした私への復讐?それとも、何か別の理由があるの?■元婚約者に呼び出されたはずのペイジ・テナントは、別の男が席に着いているのを見て戸惑った。ニコラス……。苦い恋の思い出が脳裏によみがえる。ところが彼は、何気なくペイジに仕事をもちかけた。ギリシアのスキアポリス島で、彼が後見している少女のコンパニオンをしてほしいというのだ。過去のことを思えば断りたいのが本音だったが、父が負債を抱えて亡くなり、高校生の妹を抱えるペイジは結局その依頼を引き受けざるを得なかった。あの島に再び赴く……。かつてニコラスと夢のような日々を過ごし、その後悲嘆のどん底に突き落とされた島へ。それにしても、ニコラスはどうしてこんなことをするのだろう?
  • 愛のともしび
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    妹サンドラと暮らす母に呼ばれ、カレンはひさしぶりに実家を訪れた。母はサンドラが妻ある男と交際していると知って、心を痛めていたのだ。相手の男は、カレンが五年間の結婚生活の末、二年前に離婚したポールの弟だ。ポールに頼んで二人を別れさせてほしいと母は言う。カレンはつらい思いを抑えてポールに連絡をとった。
  • 美しきいけにえ
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    父の自殺で孤児になった少女セアラ。幼いころ会ったきりの叔母から“私の世話係にならないか”と誘いの手紙を受け取ったときには、神の救いのように思えた。一抹の不安を抱えつつ、汽車を乗り継いで到着した叔母の館には、さんさんと明るい陽光が降り注いでいる。だがひとつだけ、影があった。叔母の若い愛人ジュードの存在だ。黒髪に憂いを帯びた瞳、謎めいた美貌――セアラはひとめで惹きつけられてしまう。隣家の令嬢ヴェネティア・バドレーもすっかり彼に夢中のようだ。そんなある日、バドレー卿からパーティの招待状が届き……。 ■叔母の愛人から人目を忍ぶキスをされたセアラ。罪の意識に苛まれながらもジュードには抵抗できませんでした。壮麗な屋敷で美青年に翻弄され、溺れてゆくヒロインに待ち受ける衝撃の真実とは? 大御所アン・メイザーの、めくるめく愛の世界をご堪能ください。
  • 鷹の館の領主
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    モルガナはロサンゼルスで父に会うため、ブラジルを飛び立った。だが間もなく機体は旋回し、アンデスの山中へと向かい始める。搭乗機がハイジャックされてしまったのだ。やがて飛行機は山あいの小さな高原に着陸し、なぜかモルガナだけが先に降ろされ、谷間の館へ連れていかれた。そして館の広間に通された彼女を迎えたのは―ルイス!モルガナは呆然とした。まさか彼が首謀者だったなんて。リオの大使館のパーティで、彼と初めて会った夜の記憶が甦る。ダンスフロアでつかの間、官能的に舞った、甘く切ないあの夜…。物思いに沈む彼女の耳に、驚くべきルイスの告白が届けられた。
  • 冷ややかなプロポーズ ギリシアの恋人 I
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    大富豪に突きつけられた、無慈悲な結婚―― こんな理不尽な要求をのむほかないの? コンスタンティン……?!父の葬儀に現れたかつての恋人を見て、シエナは呆然とした。漆黒の髪。たくましい肩。男らしい香り――これは幻ではない。懐かしさがこみあげた次の瞬間、苦い記憶がシエナを現実に引き戻した。2年前彼女は、アトレウス・グループCEOのコンスタンティンに突然婚約破棄され、絶望のどん底に落とされたのだ。今になって、私になんの用があるというの? いぶかる彼女にコンスタンティンは告げた。亡き父が彼に莫大な借金を負っていたと。いったいどうすればいいの? 借金を返す手立てなどあるはずもない。「君が借金を返せなければ会社をもらう」彼は氷のように冷たいまなざしで、シエナを見据え……?!
  • 二人のミレニアム
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    優しい男性と静かな幸せを築こう。そう決心した矢先、死んだと思っていた夫が……。■夫のモーガンが生きているですって!モーガンは四年前、新妻だったフリスを置いてアフリカに行き、内戦に巻きこまれて死亡したと信じられていたのだった。命を絶ちたいと思うほどの苦しみからようやく立ち直り、フリスは田舎町で教師として新しい生活を始めていた。精神的に支えてくれた牧師グレアムと婚約もした。モーガンへの愛は力強く情熱的で嵐のようだったが、危険を冒して旅立った彼には今も許しがたいものを感じている。一方グレアムは、もっと穏やかな愛のかたちがあると教えてくれた。しかし、複雑な思いを胸に再会したモーガンはフリスを圧倒した。その荒々しい男性的魅力は四年前のままだった……。
  • 十七歳の恋
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    1年ほど前から、ヒースはなぜかよそよそしくなった。ヘレンにはそれがとても悲しかった。ヒースは継母の弟で、父と継母を事故で失った3歳のヘレンを引き取り、これまで14年間、男手ひとつで育ててくれた人。血のつながらない“叔父”への思いは、いつしか恋心に変わった。だが後見人としての使命感に忠実な彼はまるでとりあってくれず、それどころかヘレンを手に負えないやんちゃ娘だと思っている。ヒースはしつけのために家庭教師を雇い入れるとまで言いだした。わたしが派手な失敗をするのも、彼の注意を引きたい一心なのに。17歳のヘレンには、この恋を成就させる道が見えなくて……。■作家が憧れる作家、アン・メイザーの1980年代の名作をお届けします。若き乙女が身近な年上の男性に胸をときめかせる初々しい初恋物語。少女が大人の階段をのぼる瞬間がみずみずしく描かれています。6/5刊のHQロマンスの未邦訳旧作にも、乞うご期待!
  • 買われた花嫁
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    レイチェルは18歳のとき、父の借金の形として、マルカムという親子ほど年の離れた腹黒い男に泣く泣く嫁いだ。牢獄のような暮らしが始まって3年がたったある日のこと、マルティネス侯爵と名乗る魅力的な男性が突然訪ねてくる。彼の母と旧知の仲であるマルカムに侯爵邸で静養してもらうため、わざわざポルトガルから迎えにやってきたという。だが、レイチェルが妻だと知った侯爵は、なぜか顔色を変えた。どうしてそんな軽蔑のまなざしで私を見るの?底知れぬ不安を抱え、彼女は病弱の夫につき添って旅立った。
  • ナニーが恋した大富豪
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    秘密を知られたら、どうすればいいの?憧れの彼と一つ屋根の下に暮らすなんて。 生後8カ月のメグと暮らすイエナには、誰にも言えない秘密がある。実はイエナは北欧の小国ラースランドの王女。恋人が戦地で非業の死を遂げ、失意のなか妊娠に気づいた彼女はスキャンダルを恐れてアメリカに渡り、身分を隠してメグを産んだ。以来、マスコミの目に怯えながらひっそりと暮らしている。ある日、憧れている雇い主の兄リアムが困った顔で赤ん坊を抱き現れた。元恋人の遺児を引き取ったものの、世話に手を焼いているという。やがて、彼は驚くべき言葉を口にした。「君をナニーに雇いたい」呆然とするイエナをリアムは強引に説得し、家に連れ帰ってしまう。もし彼に、私が本当は王女だと知られたら……?■D-1629『億万長者の願い事』の強引で男らしいヒーロー像で読者の心をつかんだレイチェル・ベイリー。本作では、遠い異国ラースランドまで追いかけてきたヒーローが、拒まれてもなおヒロインに語りかける熱い愛の言葉にご注目ください!
  • メディチ家の薔薇は白く
    完結
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    ロンドンのホテルで働くスザンヌは友人のピエトロの実家で休暇を過ごすことになった。そこはイタリア貴族の末裔が住む壮麗な邸で、若き当主マッツァーロは事故で体中に怪我を負った男性だった。スザンヌは彼を目にした瞬間、その圧倒的な存在感にひき込まれてしまった。彼にはあんなにも美しい妻と子供がいるのに! どうしてこんなに惹かれてしまうの? そんななか、スザンヌは彼の妻も知らない秘密を知ってしまう。嵐のように激しい愛の渦に巻きこまれて…。
  • ローレンの赤ちゃん
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    ケリーンの18歳になる妹が亡くなった──生まれたばかりの我が子の父親の名を言い残して。富も名声も手に入れた著名人、トリスタン・ロスが父親だなんて!つい最近まで、妹はトリスタンの秘書として働いていた。妹の訃報を知っているはずなのに、連絡ひとつよこさない男。ケリーンの胸に怒りがふつふつと沸きあがった。矢も楯もたまらず、ケリーンはトリスタンの邸宅を訪ねるが、驚いたことに、彼は即座に子どもの父親ではないと断言したうえで、聞くに堪えない妹への侮辱の言葉を並べたてた。ケリーンは衝撃に打ちのめされた。いったい何が真実なの?
  • 愛の谷の花嫁
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    ひどい、あんまりだわ。キャロリンは非難を浴びせてくる男をにらんだ。サラクスの領主で、ハンサムなうえに傲慢なカルロス・ダルヴァレス。ここでは彼の言葉は法も同然だと聞いている。当地で仕事を続ける父を思って我慢を重ねてきたけれど、もう限界。同じ年頃で気の合う彼の弟と、湖で一緒に泳いでいただけなのに、わたしのほうから誘惑を仕掛けたと言うのだから。母国イギリスでは考えられない、あまりにも理不尽な言葉の数々だった。「弟は、君のような“違う種類”の人間とはつき合わないんだ」身分を見下されたうえ、ふしだらな女とまでほのめかされ、気づけばキャロリンは、カルロスの頬をひっぱたいていた!■“作家が憧れる作家”アン・メイザーの1970年の旧作を初邦訳でお届けします。誇り高きラテン系ヒーローが15歳も年下のヒロインの行状に目を光らせるのは、一族と領地の秩序を守るためか、それとも……? 古き良きHQロマンスの醍醐味を味わえる一作。
  • 慕ってはいけない公爵
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    父にむりやり結婚相手を決められそうになったジュリエットは、容姿の似た親友になりすまし、ひそかに遠く海外へ家出した。そこで、車椅子に乗った少女の話し相手の職を得る。いざ仕事先を訪れると、なんとそこはポルトガル貴族の邸宅で、彼女を迎えた美しいグレーの瞳の男性にひと目で惹きつけられた。その男性こそ、フェリペ・デ・カストロ公爵、少女の伯父だという。だが彼は憤怒の色を浮かべ、誰かが勝手に求人を出したと息巻いた。ジュリエットは傲慢な公爵に魅力を感じている自分が恐ろしかったが、少女の放った忠告がさらなる追い打ちをかけた。「前任者が首になったのは、ばかみたいに伯父に熱をあげたからよ」■名作家アン・メイザーの1970年の旧作を初邦訳でお贈りします。はるかに年が離れていても圧倒的な魅力を放つ公爵。彼への恋心を、ジュリエットはその小さな胸に閉じこめておけるのでしょうか?
  • 背徳のキス
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    父の隣に寄りそう美女を、デメトリは鋭いまなざしで見据えた。67歳にもなった父がイギリスから若い愛人を連れ帰ったことで、海運業界に君臨するカストロ一族はいま大騒ぎだ。愛人の名はジョアンナ。おおかた一族の財産をくすねるため、天使のように清らかなあの微笑で、父に近づいたのだろう。長男としてどんな手を使っても、彼女を追い払わなくては。だが固い決意とは裏腹に、デメトリは密かに戸惑っていた――悪女には到底思えぬ、純真そうなジョアンナから目を離せず、そればかりか……父にほのかな嫉妬すら覚えてしまう自分に。
  • ハーレクイン・ロマンス特選 II
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    『危険な再会』―若くして結婚したジェイムは夫から酷い暴力を受け、心身共にぼろぼろになっていた。そんな彼女の唯一の救いが、義弟のベンの存在だった。だが、ある夜を境にふたりは離れ、15年後──ひとつの命が再びふたりを引き合わせる。『シンデレラの恋』―借り物の高価なドレスに身を包み、別人のように変身して、あるパーティに出席した貧しい秘書のジェーン。理想の男性アダムと出会い惹かれるが、身分違いに怯むあまり、偽の連絡先だけを残して彼の前から姿を消す。
  • 幻を見ていた夏
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    ベストセラー作家カテリアナ・レディングを目の前にして、ハイメイは言葉を失った。彼女の雇主であるシルバーブロンドのその女性は、かなりの年齢のはずなのに、どきりとするほど美しかった。本の裏表紙の写真から予想していたとはいえ、実際のカテリアナがこれほど魅力的だったとは。ハイメイが作家の秘書という仕事に応募してバミューダ島に来たのは、二十七年前にカテリアナがとった行動の謎を解くためだった。夫と赤ん坊を捨てて出ていった女性の心の秘密は?ところが、ハイメイはすぐに衝撃的な事実に直面した。カテリアナは、亡夫の息子で若く精悍なドミニクと親密な関係らしい。だがハイメイのとまどいをよそに、ドミニクは彼女に近づいてきた。
  • 情熱の系譜
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    父が亡くなり、借金と落ちぶれた家名を背負わされたヘレンは、 友人の家で子守りとは名ばかりの下働きをしていた。 その家族に付き添ってカリブ海を訪れたとき、 彼女は空港で困っていたところを見知らぬ男性に救われる。 礼を言って立ち去りかけ、彼女は凍りついた。 幼いころにヘレンを捨て、家を出た母が彼に駆けよってきたのだ。 この若くすてきな男性が、まさか母の愛人なの? 彼女は嫌悪をおぼえて逃げようとするが、 皮肉にも彼は地味な身なりのヘレンに興味をおぼえていて……。

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  • 禁断の夜のあと
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    不実な婚約者に捨てられ傷心のアリは、運悪く仕事でも裁判沙汰に巻きこまれ、悲しみに暮れていた。そんなとき親友に無理やり連れていかれたバーで出会ったのが、グレイの瞳に陰を宿した魅力的な男性、マックスだった。いやおうなく彼に惹かれたアリは、思いがけずベッドをともにしてしまう。これは一夜限りの関係だとわかったうえで。数日後、裁判の担当弁護士との初顔合わせに訪れたアリを衝撃が襲う――なんとそこには、二度と会えないはずのマックスがいたのだ!彼への禁じえぬ想いを必死に隠すアリに、彼が残酷にも念を押した。「あれは一夜限りの情事だった。裁判が終わった後も続きはない」

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  • 愛と憎しみの旅路
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    ヘレンは祖母の急逝を知らされ、重い足を故郷に向けた。忌々しいレイフのせいで、唯一の家族である祖母の最期に立ち会えなかった。レイフはヘレンにとって大切な屋敷の使用人の息子で幼なじみだ。ヘレンは祖母のお気に入りの彼に反発する半面、憧れを抱いていた。だが15歳の夏の日、淡い恋心を踏みにじられ、愛は憎しみに変わった。彼とのいがみ合いもこれで終わるはず……。ところが葬儀のあと、レイフの素性が明らかになり、予想外の遺言が言い渡される。屋敷はレイフに遺され、ヘレンは彼と結婚しない限り相続できない、と。

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  • 熱き週末
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    獣医の学位を取得したばかりのアビーは、休暇もかねてナパ・バレーのアシュトン家に滞在していた。怪我をした馬の手当てをしたのがきっかけで、ワイナリーで働くラスと親しくなる。たくましい彼に心惹かれつつも、すぐに帰郷する身で恋などしてはいけないと、アビーは自分を戒めていた。だがある日、ラスはセクシーな笑顔で、週末一緒に出かけようと誘ってきた。

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  • 拷問と刑罰の中世史
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 残虐きわまる拷問、戦慄が走る刑罰。足枷、水責め、緋文字、猿轡など、およそ考えつくかぎりの身体刑が席巻した暗黒の中世ヨーロッパと新大陸の世界を、多数のエピソードと社会的背景の考察に、近代の刑罰学との比較もまじえて照射する。

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  • 罪深い真実
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    愛する夫ジェイクとの、夢のような結婚生活。イゾベルはまさに幸せのただなかにいた。ある夜、泥酔してしまったイゾベルは気がつくとベッドに横たわっていた。状況を把握したとたん、イゾベルは愕然とした。隣に、一人の男性が寄り添っていたのだ。あろうことか、ジェイクの古くからの親友が……。当然ながら夫は激怒し、イゾベルの訴えもむなしく家を出た。あれから十一年。二人はいまも別居生活を続けている。そんな二人に、転機が訪れようとしていた。■アン・メイザーが描く、情熱的な恋物語をお届けします。はたしてねじれた愛の行く末は?

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  • 身分違いのフィアンセ 億万長者に愛されて I
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    パーティの打ち合わせをしていただけなのに、まさかベッドルームで朝を迎えることになるなんて。マシューは憧れの男性だが、アシュリーにはわかっていた――彼の恋人になれるのは夢の中でだけだと。孤児だった私と、名家の後継者の彼とでは住む世界が違いすぎるもの。だから、それは気まぐれな一夜の情事で終わるはずだった。ところが明け方、アシュリーのレストラン兼自宅から出火し、彼女を担いで救出するマシューの写真が、熱愛中の二人としてスクープされてしまう。スキャンダル回避のため、婚約者役を頼まれたアシュリーは……。
  • 愛なき情熱
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    グレースは恋愛には縁がない。だからプレイボーイのオリヴァーに興味を持たれて、どうしていいのかわからなかった。彼の弟との交際を疑っているにもかかわらず、ぶしつけなまでの熱いまなざしを向けてくるのだ。そしてある日、グレースはとうとうオリヴァーの情熱的なアプローチに屈してしまう。夢のようなキスに溺れ、意識が遠のいていったとき、突然、彼が体を離して言った。「ぼくには、ほかにつきあっている女性がいるんだ」

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  • 熱い目覚め
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    国際的企業グループの経営者パトリックは、高級車を降りると、こぢんまりとした工芸品店に足を踏み入れた。カウンターに佇むのは、いかにも無垢で清楚然とした女性。ここを訪ねたのは“話をつけてきて”と姉に泣きつかれたからだ。姉は、この女性イゾベルこそが夫の浮気相手だと確信している。だが、聞いていたようなふしだらな女には到底見えない……。イゾベルの上品で控えめな微笑を見ながら、天使なのか悪女なのか決めかね、パトリックは葛藤していた。美しき彼女の虜にすでになってしまったと自分では気づかぬまま。
  • 心がわり
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    ブラジルの石油会社に就職した婚約者に会うため、ドミニクは現地を訪れた。だが空港で彼女を迎えたのは、婚約者の雇い主であるヴィンセンテ・サントスだった。 漆黒の髪、褐色の肌、不思議な光をたたえた琥珀色の瞳――その男は彼女が出会った中で最も魅力的な男と言えた。ヴィンセンテはどこかからかうような口調でドミニクに告げた。「残念ながら、あなたのフィアンセはここに来られない」温室育ちのドミニクに予期するすべはなかった。婚約者の裏切りも、目の前の男が仕掛けた残酷な罠も。
  • 別れは恋人たちの街で
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    「ありがとう、ルカ。本当に最高の思い出ができたわ」エミリーは、旅先のヴェローナで出会ったルカに、そう告げた。明日はロンドンに発つ。そして彼に会うことはもう2度とない。ルカとは野外オペラで知り合い、美しい庭園でランチを楽しみ、そしてホテルのスイートで至福の午後を過ごした……。投資会社を経営する裕福な彼だからできることかもしれないけれど、ようやく旅費を貯めてニュージーランドから来たエミリーには、想像もつかない贅沢なひとときだった。でもこれは何の約束もない、さよならで終わる旅の出会いと別れ。どんな期待もしてはいけない。だがルカが残した情熱の刻印は彼女の体から消えることはなかった。■2人の出会いは『ロミオとジュリエット』の舞台となった、恋人たちの街ヴェローナ。つかの間のめくるめく関係が真実の愛へと変わっていく瞬間を、ナタリー・アンダーソンが熱く描きます。
  • カリブの海に抱かれて
    完結
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    ここに君の味方は誰もいない。守ってやれるのは僕だけなんだ――両親の死後、悲しむクレオの前に突然、本当の親族だというスペインの大富豪が現れた。彼の名はドミニク・モントヤ。生まれついての支配者のように美しく尊大な彼は、『主人を誘惑したふしだらな使用人の娘』であるクレオを一族に迎え入れる気になったのだと言う。戸惑いの声を押さえつけられ強引にカリブの邸宅に連れ去られたクレオ。そこで彼女を待っていたのは名家に秘められた残酷な愛の物語だった!
  • 孤高の鷲 親密な他人 II
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    この3年間、キャスリーンに心休まる日はなかった。マフィアから大金をだましとり行方をくらました夫ロブのせいで、何も知らないにもかかわらず、金のありかを求める悪漢たちに追われつづける日々なのだ。かつては愛し、すべてをささげた男性。だが今は、この世でもっとも憎い男性。2度と顔を見ることはないだろう。いや、絶対に会いたくない。ふいに、物思いから覚めたキャスリーンは凍りついた。向こうがわの車の運転席に座っているのは――ロブだ!彼は冷たいまなざしでこちらを見すえ、ゆっくりと……。■2度のRITA賞受賞の栄誉に輝くゲイル・ウィルソンのミニシリーズ『孤高の鷲』。正義に燃える元CIAのエリートたちが紡ぐ大人のラブストーリーです。
  • 灼熱の情事
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    うだるように暑いマイアミに、アビーは降り立った。弟のエドワードが交通事故に遭い、入院したと聞いたのだ。ここに来るのは2年前のあの日以来。そして、2度と足を踏み入れるつもりなどなかったのに。病院に向かうはずの迎えの車は、驚いたことに別の方角へと向かい、弟の妻の家に到着した。訝る間もなくアビーは家人に出迎えられ、エドワードのけががかなり軽いことを知る。いったいこれは、どういうこと?「また会えてうれしいよ」声の主を見て、アビーは息をのんだ。
  • 失われた愛を探して
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    大女優のジュリア・ハーベイが忽然と銀幕から姿を消して十年。その消息は完全にとだえていた。しかし、ロンドンのテレビ局がついに彼女の居所をつかんだ。ドキュメンタリー番組を担当するクインは、上司に命じられてカリブ海の島へ出演交渉に来た。当時、彼はまだ十代だったが母親の親友のジュリアに恋をし、二人は年齢の差を超えて深い関係になったのだった。だが、彼女はクインにさえ何も告げず突然いなくなってしまった。フェリーから島へ降り立ったクインの心境は複雑だった。その時、偶然目の前にジュリアが現れた。息子だという少年と一緒に。彼女が輝かしいキャリアを捨てて姿をくらましたのは、ほかの男と結婚するためだったのだ。クインは打ちのめされた。
  • エーゲ海のプリンス
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    エーゲ海に浮かぶ島国ヘレニカの王子、アレックスは困り果てていた。このところ4歳になる娘ゾーイのかんしゃくがひどく、養育係や個人教師が次々と辞めてしまったからだ。その原因を探ろうとしたが、自国の医療機関ではらちがあかず、アレックスは藁にもすがる気持ちでアメリカから専門家を呼び寄せた。ドッティは、ヘレニカ王国へと到着する直前になってようやく、自分が担当するのは王国の第2王子アレックスの一人娘だと知らされた。かわいそうなことに、娘の母親は2年前にこの世を去ったという。王宮の執務室でアレックスと面会したとき、ドッティは茫然とした。ギリシア神のような容貌の王子は、途方もなく尊大な男性だったのだ!■イマージュの人気作家レベッカ・ウインターズがエーゲ海を舞台に華麗なロイヤル・ロマンスを描きました。本作には、ミニシリーズ〈王宮への招待〉の1作として2008年に刊行された『運命の訪れ』のヒーローも登場し、物語を盛り上げています。
  • 大富豪の甘い誘惑 キング家の花嫁 X
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    ルーカス・キングは西海岸で最大の建設会社の経営者。かつて自分を裏切った親友の妹、ローズ・クランシーの姿を偶然見かけ、怒りを再燃させたルーカスは一家への報復を思い立つ。言葉巧みにローズを誘惑してベッドをともにしたあと、冷酷に捨て去り、その事実を兄に突きつけてやるのだ。■これまでローズは家族の言いなりの人生を送ってきたが、自立を決心し、生徒の自宅に出向いて料理を教える仕事を始めたばかり。ある日、久しぶりに再会したルーカス・キングから、思いがけず料理を教えてほしいという依頼を受け、ローズの胸は躍った。初恋の男性が、情け容赦ない罠をしかけているとは夢にも思わずに。■名門一族の男たちを描く、モーリーン・チャイルドの人気ミニシリーズ〈キング家の花嫁〉最新作をお届けします。莫大な富と権力を誇るヒーローが唯一、手に入れることができなかったものとは?
  • 残酷な初恋
    完結
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    15年ぶりに故郷の空港に降り立ったオリビアは、迎えに来るはずの姉の姿を捜した。と、そこには再会を恐れていたかつての夫--ジョエルがいた!ふたりは愛しあいながらも、若さと貧しさとプライドゆえ離婚したのだった。再び彼を前にして、オリビアは後悔の念にさいなまれた。今や歳月が彼に大人の落ち着きを加え、女性なら誰でも無視できないほど魅力的だ。でも、この想いに従うことはできない。ふたりの間には互いに決して許せない過去が存在しているのだから。
  • 永遠の一夜
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    カリブ海の小島に身を隠したオリヴィアのもとに、亡き夫の会社を継いだクリスチャンから電話が入った。義理の息子ルイスが交通事故で大けがをしたのだという。クリスチャンに居場所を突き止められたショックも加わり、オリヴィアは呆然とその場に立ちつくした。すぐにでもルイスの看病に飛んでいきたかったが、クリスチャンと会わなければならないと思うと気が重い。彼の子を身ごもっていることを知られたらどうしよう?それはたった一度、夫が死んだ夜に犯した過ちの結果だった。不安におののきつつ、オリヴィアはマイアミへと旅立った。■多くのベストセラー作家から「彼女に憧れて作家になった」と言われるほど、ロマンス小説の世界では伝説的な存在のアン・メイザー。亡き夫の後継者である男性と、禁断の一夜を過ごしたヒロインの運命は? めくるめく愛の世界をご堪能ください。
  • 心がわり〈R-31〉
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    両親を失い悲しみのどん底にいたドミニクは、ジョンと知り合い彼の優しさで立ち直る。やがて石油会社に就職したジョンと結婚する為、ドミニクはイギリスからブラジルへやって来た。 が、空港に現れたのは、社長のヴィンセンテ。魅力的で危険な香りのする彼は、ドミニクにいきなりキスをする。ドミニクの心は揺れ・・・。
  • アンダルシアの休日
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    ★どんなことをしても結婚を阻止しろ---彼は父親の厳命を受けてスペインを発った。★カッサンドラはロンドン留学中のアントニオと知り合い、結婚を約束する。アントニオはスペインの旧家デ・モントーヤ家の次男だった。彼の父親は激怒し、結婚阻止のため長男エンリケをロンドンに送り込んだ。エンリケはカッサンドラを誘惑し、結婚直前にバージンを奪って、翌朝スペインに帰ってしまう。裏切られたカッサンドラは、結局、すべてを秘したまま、予定どおりに挙式した。疑うことを知らないアントニオと。しかし二人の生活は始まる前に終わりを告げた。ハネムーンへ出かける途中で事故に遭い、新郎が即死。なきがらさえも遠くスペインに連れ去られてしまう。カッサンドラはデ・モントーヤ家と一切の関わりを断った。十年後、一通の手紙がエンリケの目に触れさえしなければ、ずっとそのままのはずだった。
  • 霧のロシュフォール
    完結
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    南フランスの村に山荘を買い、姪と一緒にひと夏のバカンスを過ごすつもりだった、古美術商のハリエット。しかしその山荘は、見るも無残な廃屋だった…!それ以上に驚いたのは、その山荘の前の持ち主が彼女のかつての恋人・アンドレだったことだ。彼は18歳だった彼女を虜にし、絶望の淵へと追いやった男――。8年前に葬り去った、彼への愛と憎しみが今再び、ハリエットの胸に吹き荒れる――!!
  • 出会いは真夜中に
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    研究者のエリザベスは、ある壮麗な屋敷の主に頼まれ、泊まり込みで膨大な蔵書の目録作りをしていた。だが主が突然の心臓発作で亡くなり、途方に暮れていたある夜、静まりかえった屋敷に見知らぬ男が侵入してきて驚愕する。最近、この近所に出没しているという空き巣狙いかしら?だとしても、黒い服にがっしりした身を包み、危険な雰囲気を漂わせた、なんてセクシーな男性なのだろう。しばらく見とれていたエリザベスははっと我に返り、男に襲いかかったがあっけなく取り押さえられてしまう。そのまま気を失い、目を覚ましたとき男が介抱してくれたことを知り、彼の正体を聞いて再び気を失いそうになった。■大人気のキャロル・モーティマーが思いがけない出会いから始まるラブストーリーをお届けします。実はお互いに秘密を持つ二人の行く末はどうなるのでしょうか?
  • 天使がくれたチャンス
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    ルーシー王女は嘆いていた。なぜ彼は、わたしを奪いに来てくれなかったの?電話もメールも試みた。でも彼からはなんの返事もない。わたしを愛していると言ったあの言葉は嘘だったのかしら。彼女は意を決して、セスのもとへ秘密裏に旅立った。セスは怒っていた。なぜ彼女は、ぼくを置いて故郷へ帰ってしまったんだ?いくら国王から呼び戻されたとはいえ、そのまま連絡さえ絶ってしまうなんてひどすぎる。もう顔も見たくない。だがもし、ルーシーが会いに来たら……。★ルーシーが王女であるとは知らずに恋に落ちたセスは、王家の複雑な問題にいやおうもなく巻きこまれて……。★
  • 燃えあがる情熱 選ばれし花嫁
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    看護師のケイトは勤め先の病院を休職して、ある特別な患者につき添うことになった。腕に大怪我を負った、別居中の夫リックだ。一年前に家を出ると決めたとき、彼に引き留めてもらえず、ケイトは自分は必要とされていないと思って傷ついた。今、リックは助けを必要としている。傷が癒えるまでの期限つきだが、彼の役に立てるのは幸せなことだった。ところが彼女が家を訪れるなり、リックは冷たく言い放った。「なんの用だ? とっとと自分の家に帰るんだ」★熱いラブシーンに定評のあるエイミー・J・フェッツァーの最新作が、シルエット・ディザイアから一年ぶりに登場!クールさと情熱をあわせもつヒーローの魅力が満載です。★
  • 過去はささやく
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    イヴが祖母とともにひっそりと暮らす館に、奔放な生活を送る母キャシーが男性を伴ってやってきた。母は三十代と年齢を偽り、彼には娘の存在を秘密にしているらしい。男性の名はジェイク・ロメーロ。自ら所有するカリブ海の島に住む、世界的な実業家だ。ジェイクは、若さに似合わず地味なイヴに関心を抱いたようで、館に滞在中、何かと彼女にかまってくる。キャシーという恋人がいるのに、いったい何を考えているの?イヴはジェイクに対してそっけない態度をとりつづけた。そうしなければ、初めて感じる胸のときめきに屈してしまいそうだった。
  • 秘められた絆
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    外務省勤めの夫が南米で悲劇的な死を遂げ、サラは四歳の息子ベンとともにイギリスに戻ってきた。やむなく亡き夫の実家に滞在することにしたものの、長くとどまる気はなかった。できるだけ早く仕事を見つけ、ベンと二人で生きていこう。亡き夫の弟アレックスがいる屋敷で暮らすことなどできない。ここは、五年前、あの過ちが起きてしまった場所……。断固として屋敷から出ていくと言い張るサラに、アレックスは無表情な顔で告げた。「この四年間、ベンはきみと暮らした。今度は父親と暮らす番だ」サラはぽかんと口を開けた。アレックスが秘密を知っていたとは!ここで彼と暮らすなんて、あまりにも危険すぎる。
  • 一夜かぎりのデート
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    グエンは妹からパーティのエスコート役にととびきりハンサムな男性ポールを紹介された。美人の妹の頼みを断れなかったに違いない。お情けのデート相手なんていらないわ。一人で行けると言ったもののポールは聞く耳を持たない。好きなときに帰るという約束でしぶしぶパーティ会場に向かった。ダンスがきっかけで意気投合した二人は気がつくと家に帰れないほど酔っぱらってしまいホテルに泊まることに決める。するとポールは、酔いが一瞬にしてさめるような提案をしてきた。◆ホットでセクシーな作品が人気のジョー・リーの新作をお届けします。容姿にコンプレックスを持つグエンと映画スターのようにゴージャスなポール。ミスマッチに思われた二人だったのですが……。
  • 嵐の夜のプロポーズ
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    浮気を繰り返した夫と離婚してからすでに九年、レイチェルはロマンス作家として順調な道を歩き始めている。娘と二人の暮らしも、まずまず平穏だ。そこへ、再婚してアメリカに渡った元夫が、夏休みに娘をフロリダに招待したいと言ってきた。上司ジョー・メンデスが同行してくれるのだという。父親に会わせるのはよいが、見知らぬ男性に娘を委ねるのは不安だ。ふいに訪ねてきたジョーを見て、彼女はさらに当惑した。若く魅力的なジョーに心を奪われてしまったのだ!年下の男性への、苦しい恋の始まりだった。
  • 迷路
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    ニューヨーク発ロンドン行きの飛行機が離陸事故を起こし、乗客のネイサンは記憶喪失に陥った。病院から彼を引き取り、ロンドンに連れ戻った女は、妻だというケイトリンだった。何もかも身に覚えのない迷路のような生活の中、ネイサンはしだいに自分がケイトリンに憎まれていると知る。ぼくは彼女に何をしたんだ。本当にぼくがネイサン・ウルフなのか?
  • 悪魔がひそむ城
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    ローザは、ホラー作家ライアム・ジェイムスンに会うために、スコットランド沖に浮かぶ島に向かっていた。ライアムと行動をともにしているらしい妹からの連絡がとだえ、心配する母に請われて、はるばるロンドンから捜しに来たのだ。島に降り立って、心もとない思いにとらわれているとき、フェリーの中で知り合った美貌の男性が声をかけてきた。「ぼくが、ライアムの住むキルフォイル城まで連れていこう」名前も知らない男性についていく?ローザが躊躇すると、彼はルーサー・キリアンと名乗った。その名がライアムの小説の主人公であることにローザは気づかなかった。
  • よみがえった絆 影の戦士たち III
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    「ジャック……ジャック・ソーアー?」「今の僕はジャック・ソバージュだ」深夜、マンハッタンのオリビアのアパートメント。部屋のドアを開けたとたん、目の前に現れたジャックを、オリビアは信じられない思いで見つめていた。彼はフランス人風に名前を変えているけれど、語りかけてくる低い声は相変わらず魅惑的だった。十六年前と変わらずに……。でも、あのとき何があったの?彼の力強い腕に抱き寄せられ、激しいキスを受けながらも、次々と押し寄せる疑問に、オリビアは茫然とするばかりだった。十六年前、従姉妹が殺され、彼が指名手配されたあのとき……。★三作連続でお届けしてきた『影の戦士たち』もいよいよ最終話。アメリカを襲う大惨事を食い止めるため、ジャックがしかけた非情な賭の行方は?ラブストリーム最終号をお見逃しなく!★
  • 残酷な初恋
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    二度目の結婚にも失敗し、失意のうちに帰国したオリビアは、空港の到着ロビーで立ちすくんだ。最初の夫、ジョエルが出迎えていたのだ。なぜ彼がここに?恐れていた再会に混乱しつつも、オリビアは十数年ぶりに見る彼から目を離せなかった。大人の魅力にあふれ、少年時代の面影はすっかり消えている。幼いがゆえに、貧しいがゆえに、傷ついた二人。今ならわかり合えるかもしれない。だが、二人の間には互いに決して許せない過去が横たわっていた。★若さゆえの誤解で別れを余儀なくされた二人の愛をベテラン作家アン・メイザーが激しく切なく描き上げます。★
  • 甘い眠りに落ちて
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    「申し訳ありませんが、ここはプライベートビーチです」不審者の姿が月明かりに照らされ、ローンは目を見開いた。波打ち際に立つ男は全裸で、しかも彫像のように美しかった。男はローンの警告を意に介さず、浜辺から悠々と歩み去った。翌朝、ローンは大富豪である雇主の邸宅で男と再会する。男の正体は、十二年前に家を出た放蕩息子のアダムだった。その日からアダムは言葉巧みにローンを誘惑し、愛情の介在しない束の間の関係を結ぶことを提案する。強烈な魅力に屈してついにその申し出を受け入れたとき、ローンはすでにアダムを愛しはじめていた。決して報われることはないと知りながら。
  • 不機嫌な教授【ハーレクイン・マスターピース版】
    6/14入荷
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    教授が傲慢でも、不機嫌でも、わたしは彼を、愛してしまった……。 十人並みの器量だが賢さではきょうだいで一番のポリーは、学術書の手書き原稿を清書するアルバイトに応募し、採用された。ところが雇い主の友人で“教授”と呼ばれる医師サムの登場により、楽しいはずのアルバイトはとたんに緊張の連続となった。ある日、雇い主が突然の病で亡くなり、故人の遺志を継ぐため、ポリーがサムの屋敷に住み込んで清書を完成させることになったのだ!サムは気品があり、とてもハンサムだが、いつも不機嫌そうだ。彼と同じ家に住み、美しい婚約者から冷たい目で見られるのに耐えられず、ポリーは急いで仕事を終えると屋敷をあとにした。だがサムとの再会は、新しい職場となった病院で、不意に訪れた―― ■清書を完成させてサムの屋敷を去ったポリーは、会えば喧嘩していたにもかかわらず、気づけば彼のことを考えているのでした。やがて彼女は看護実習生として病院で働き始めますが、ある日、上司に呼び出されてオフィスへ行くと、そこにはほくそ笑んだサムが……。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。

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  • ハーレクインコミックス セット 2024年 vol.405
    6/12入荷
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    毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「戸惑いの恋」「伝説の国のプリンセス」「偽りの結婚」「百万ドルの逢瀬」の4話をまとめて収録。

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