検索結果
-
3.5エロイーズは空港で運命の出会いをしたホテル王ヴィトに見初められ、求められるままに愛を交わした。自分らしくない行いに戸惑いながらも、彼に本当に愛されているのかもしれないと思いはじめた矢先、彼の婚約者を名乗るカーラという女性が現れる。居合わせたヴィトは口ごもるばかりで、絶望したエロイーズはその場から逃げるように立ち去った。傷つきながらも彼のことは忘れようと決心したエロイーズの体に異変が起きたのは、それから数か月後のことだった…!
-
3.5ジアンナは電話に出るなり、相手が誰かすぐに気づいて青ざめた。──3年前から別居しているスペイン人大富豪の夫、ラウル。離婚の手続きを進めようという話だと思っていたが、驚いたことに、彼はジアンナに戻ってくるようにというのだ。末期癌を宣告されたラウルの母が、ジアンナに会いたがっていると。もう二度とあの家には戻らないと決めたのに……。初めて会ったとき、ラウルは情熱的で優しい完璧な恋人だった。だが、ジアンナの予期せぬ妊娠を機になぜかよそよそしくなり、結婚後、不幸にも流産した彼女に冷たく背を向けたのだ。いまだ燻る夫への想いを隠して、“名ばかりの妻”は旅立った。■上流階級の夫とその妻のドラマチックな愛の再燃を、人気作家ヘレン・ビアンチンが描きます。小さな誤解やすれ違いが何層にも重なって渦となり、愛し合う二人が翻弄されていく描写は絶品です! *本書は、ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
-
3.5カーリーは夫ステファノの浮気に耐えきれず家を出たが、その直後、妊娠していることに気がついた。それから7年、娘のアン‐マリーは今や何よりも大切な存在だ。だがキャリアも積み、ささやかな幸せをかみしめていた矢先、娘の病気が発覚して莫大な費用が必要となってしまった。一刻も早く手術を受けさせたいと焦るカーリーは、顔も見たくないはずのステファノを訪ねる決意を固める。彼は子どもの存在を知ったらどんな反応をするかしら?そして私は……彼と再会したらどうなってしまうのだろう?
-
3.5『愛に震えて』―優しかった大切な母が末期の癌だという突然の知らせに、リーアンはとるものもとりあえず、飛行機に乗った。到着した空港には、義兄ディミートリが迎えに出ていた。リーアンが十代のとき、母がディミートリの父親と再婚。大人の男性の魅力を持つ彼は、リーアンにとって憧れの人だった。彼女は夢中で追いかけたが、ある日はっきり拒絶され、傷心のあまり家を出て、これまで会っていなかったのだ。『伯爵家の秘密』―七年前、キャロラインはスペインのリゾート地で、もとギャンブラーで実業家のルイス・バスケスと出会い、恋に落ちた。だが、彼が父のエドワード卿からポーカーで大金を巻きあげたと知り、燃えるような恋は七週間で破局を迎えた。父はその後もギャンブルにのめりこみ、今や破産状態だというのに再び姿を現したルイスが提案したポーカーの大勝負に乗ろうとする。彼女がやめてと懇願すると、ルイスは途方もない条件をつけた。
-
3.5シエナは父親と故郷の村に暮らしていたが、父が亡くなると、ロンドンに出て、兄の友人であるジリアンのもとでフリーの派遣秘書として働き始めた。ある日、オフィスを訪ねてきた男性をひと目見て、シエナは周囲のものがすっと遠のくほど魅せられた。気がつくと、その男性とジリアンがじっとこちらを見ている。「シエナ、ミスター・ステファニデスは秘書がおいり用なのよ……」即座に、シエナは彼のもとで働くことに決まった。彼が綿密な復讐計画を抱いて自分に接近してきたとは思いもよらず、シエナは期待に大きく胸をふくらませた。■傲慢なギリシア人大富豪と秘書の愛憎を描いた名作を、たくさんの熱いリクエストにお応えして再版いたします。
-
3.5【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】亡き姉の息子ジョシュをひとり育てるジュリー。ある雨の日、仕事に疲れきって家路を急ぐ彼女の前に長身でエキゾチックな顔立ちの男性が現れた。「僕はロッコ・オパルディ。その赤ん坊のことで話がしたい」ジュリーはその姓を姉から聞いていた。この男性はジョシュの父親の身内なのだ。そして彼は母国シチリアでDNA鑑定をしたいと申し出る。愛する甥を奪われるかと恐れつつも、ジュリーは魅力的逆らいがたい雰囲気の彼とシチリア行きを決意し…。
-
3.5インディアは昔からの夢だったデザイナーの職につき、経営している店も順調で、充実した日々を送っていた。ある日、得意客に連れ立ってサイモンという実業家が、はじめて彼女の店を訪れた。なぜ彼は私をじろじろ見るの?困惑するインディアに、サイモンは侮蔑の言葉を投げつけた。「妻子あるパトロンとの情事っていうのは、たいへんだろうね」インディアは憤然とした。私は誰にも頼ったりしていない。ましてや、父親の浮気が原因で男性不信になったというのに。だが、サイモンのひどい言いがかりはとどまるところを知らず……。
-
3.5リリーは挙式を目前に婚約者に裏切られ、ミラノに住むおばのもとにしばらく滞在することになるが、一つだけとても気がかりなことがあった。アレッサンドロ――少女のころから憧れていた男性との再会だ。不幸な少年時代を送った彼は、地元の名士であるおばに目をかけられ、イタリア有数の実業家と言われるまでに名をあげた。だけど傷心を抱え、誰も信じられない今、ハンサムなうえに名声も持つプレイボーイに心奪われたくはないのだ。複雑な気持ちを抱えてリリーはミラノに向かう。思いもかけない出来事が待っていることは想像もせずに。■ハーレクイン・ロマンスのトップ作家ヘレン・ビアンチンが描く、愛に傷ついたヒロインとそれを見守るヒーローのはらはらするラブストーリーです。華やかな背景もたっぷりご堪能ください!
-
3.5仕事でイタリアのミラノを訪れたリリィは、身勝手な弟に泣きつかれ、通販カタログの写真撮影を引き受けた。すると撮影中、ドアが勢いよく開いて一人の男性が入ってきた。背の高い黒髪の男性は全身からいらだちと傲慢さを漂わせている。誰だか知らないけれど、この男性はモデルではない。すばらしい体の持ち主であることは一目でわかるけれど……。そう思ったとたん、リリィは不意に胸のときめきを覚えてうろたえ、無礼なほどつっけんどんな態度をとってしまった。その男性がイタリアでも有数の名家の一員である億万長者――マルコ・ディ・ルッケージであるとも知らずに。■長年のキャリアを誇るペニー・ジョーダンの筆が冴えるロマンスをお届けします。イタリアのコモ湖畔で繰り広げられる物語は緊張感にあふれ、主人公の揺れる心情が繊細なタッチで描かれています。
-
3.5クリスマスシーズンで大忙しの最中、駆けだしのデザイナー、ペイジのもとに信じられないクリスマスプレゼントが届いた。それは1台の大型高級車。しかもペイジの事務所のロゴ入りだ。まったく心当たりのない贈り物に戸惑うペイジの前にプレイボーイを絵に描いたような男性が現れた。彼はさる篤志家の代理人を名乗り車とクリスマス晩餐会の招待状をペイジに手渡した。意味ありげにセクシャルな微笑を浮かべながら…。このハンサムな男性はいったい何を企んでいるの?
-
3.5【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】恋もキャリアもすべて失ったジュリエットは、故郷の母のもとで抜け殻のように過ごしていた。地味でいじめられっ子だった私が、今では慎重でしっかり者、そしてできる女に成長していると思ったのに…。今は思い出のつまった故郷で少しでも自分を取り戻さなければ。そう思った矢先、意外な人物に再会する。突然姿を消したグレガーが、どうしてここに!? 困惑するジュリエットに気づかず彼は“シンデレラ”と軽い調子で呼ぶ。初恋の彼は私を覚えていない。この再会は、運命のいたずら?
-
3.5ヘザーが7歳の時、里子として迎えられたカイル。両親の愛情が奪われることを恐れた彼女は憎しみを募らせ、17歳の夜、ある事件で彼を追い出してしまう。6年が経ち、病で倒れた父のために青年実業家として成功した彼の元を訪ねたヘザー。過去を悔いて本当の兄妹のような仲の良い関係を望む彼女にカイルの反応は・・・!?
-
3.5ジェイミーが初めて恋した相手は継兄のジェイクだった。母が再婚したとき2歳にもなっていなかったジェイミーは、新しい父と兄をすぐに受け入れた。ジェイクは彼女にとって神にも等しい存在で、二人は何をするにもいっしょだった。成長するにつれ、お互いの目に映る姿が一人の男と女に変わったとき、ひそかに結婚を誓い合う仲となっていた。それなのに、何もかも見せかけだったなんて。ジェイクの恋人と名乗る女性が現れ、抱き合う二人の姿を見たとき、ジェイミーは家を飛び出した。■7月から2カ月連続で刊行された2部作『アレジオ公国の花嫁』が大きな反響を呼んだペニー・ジョーダン。波瀾に満ちた展開に思わず引き込まれる筆力は、往年の名作も変わらず。幼なじみ同士の切ない恋物語をご堪能ください。
-
3.5スターとなった幼なじみ・リッチーとの再会を夢見て、大都会ロンドンに出てきた田舎娘ジリー。抜群の速記能力を見込まれ実業家マックスの秘書となるが、念願かなって再会したリッチーからひどい扱いを受ける。そんなジリーを見かねたマックスは、リッチーを見返そうと、垢抜けない彼女を美しく変身させて!?
-
3.5アリーシャの父が急死し、その遺言の内容に彼女は愕然とした。父の親友の息子ルーカスと結婚しなければ、父の会社は人手に渡ることになるというのだ。一年前、横暴な夫と離婚したのち、父の会社に心血を注いできた。それを手放したくはないが、もうどんな男性にも興味は持てないのに。しかも、相手はプレイボーイで有名な海運王ルーカス。引き締まった体に、黒髪と黒い瞳を持つたまらなくセクシーな男性だ。仕方なく簡素な結婚式をしたものの、アリーシャは気もそぞろだった。にせの結婚とはいえ、夫婦の義務を果たさなければならないの?だが、初夜のベッドで震える彼女にルーカスは信じがたい提案をした。■エーゲ海を舞台に、愛を知らなかった花嫁と花婿の結婚のゆくえをセクシーに描くストーリーです。
-
3.5メルボルンの法律事務所で働くリアンは、ある大物の依頼人を担当するよう上司に言われた。その依頼人が現れたとたん、リアンは心臓が止まりかけた。離婚係争中の夫のタイラーがどうしてここに?有名モデルと夫の関係を知り、ニューヨークの家を出て、故郷で新しい生活を始めたのに……。彼がこの法律事務所を選んだのは、偶然とは思えない。欲しいものはなんとしても手に入れる男性なのだから。リアンの背筋に震えが走った。タイラーはどんな忌まわしいゲームを仕掛けるつもりかしら?
-
3.5姉の婚約パーティで初めて会って以来、テイラーは義兄の兄、ダンテに憧れていた。数年後、彼女は思いがけぬ形でダンテと再会する。事故死した姉夫婦の遺児ベンの後見問題で話し合う必要が生じたのだ。作家としてデビューしたばかりのテイラーはシドニー住まい、世界的な実業家、ダンテの本拠地はフィレンツェだ。そんな二人が共同でベンを養育できるはずがない。「ベンの面倒を見るために、二人で同じ家に住もう」正気なの? でも彼の提案に従わなければ、愛する甥を手放すしかないとしたら……。■皆さまをめくるめく愛の世界にいざなうヘレン・ビアンチン。お待ちかねの新作をお届けします。美貌のヒロインを魅了するイタリア人ヒーローにご注目ください。
-
3.5シモーヌは18歳の花嫁。ドラッコとの挙式を前に心から幸せだった。亡き父の片腕と呼ばれた10歳年上の彼は、幼い頃から憧れだったのだ。だがその日、義母がドラッコとのただならぬ関係をほのめかした。しかも彼には愛する女性がいると言う。それを否定しようともしない彼に失望し、胸をひきさかれる思いでシモーヌは教会を逃げだした。あれから4年。遺産相続の手続きで再会したドラッコは冷酷にも彼女に告げた。「君はまだ僕の妻だ。僕の子供を産んでもらおう」と。
-
3.4プレイボーイの大富豪アレクセイと挙式の日を迎えたブリス。秘書だった彼女はシンデレラなどともてはやされたが、心のなかは嵐のようだった。なぜなら彼女はある衝撃的な秘密を抱えていたから。そして迎えた初夜、ブリスがバージンではなかったと責めるアレクセイに、彼女はついに打ち明けた。私の純血を奪ったのはあなたで、その結果息子もいるのだと。記憶喪失で何も覚えていないアレクセイは、激怒して寝室を出ていくが…。ミニシリーズ2部作完結編!!
-
3.3
-
3.3弁護士のリゼットは、新しいクライアントを目にした瞬間、自分が無防備な小動物になったように感じた。まさか、あのジェイク・ホリングスワースと再会しようとは。三年前、ジェイクの父アダムの妻として初めて彼に会ったとき、ジェイクは敵愾心をむきだしにした。アダムとの結婚は、貧しかったわたしと不治の病に冒された彼との“契約”だったのだけれど……。アダムの死後、遺産相続の権利を放棄したにもかかわらず、ジェイクの態度は、今も少しも和らいでいなかった。
-
3.3ファッション界の大物と婚約し、新ブランドの顔に抜擢されたルーシーは幸せの絶頂にいた。だが、ふと目にした書類から恐ろしい事実を知ってしまう。すべては企業のイメージ戦略で婚約も抜擢もシナリオどおり、と記されていたのだ。怒った彼女は新ブランドの発表会に乱入し、証拠を手に逃げ出した。デパートに駆け込んだルーシーを、男たちが追う――。それを上から見ていたのがナサニエル、デパートのCEOだった。彼は身を翻し、なぜか彼女のあとを追ってきて…!?
-
3.3上司に命じられ、ロンドンからラスベガスへの出張に同行した新人秘書のケイト。だが男の真の目的は仕事以外にあった。彼女の入浴中を襲い、強引に関係を迫ったのだ。ケイトは必死に抵抗し難を逃れたものの、バスタオル1枚でホテルの廊下に閉めだされてしまった。この騒ぎを聞きつけやって来たホテルのオーナー、ザック・ブードロー。彼は裸同然のケイトに冷淡な眼差しをくべ言った。「君が売春婦かどうかは問わないでやる。だが今すぐホテルから出ていけ――」
-
3.3【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】レオノーラはとんでもない事を実行していた。彼女の夢は国際線旅客機のパイロットになる事だったが、何度応募しても落とされてしまう。女だから受からないと確信した彼女は、現役パイロットの弟になりすまして、航空会社の経営者・アレッサンドロの専用機を操縦して、自分の技量をアピールする奇策を行う。幸いフライトは順調だったが、この事を知ったアレッサンドロは激怒して、身代わりとなった弟を解雇するという。彼女の謝罪に対して、彼の言葉は非情だった!!
-
3.3イレーナはデザイナーとして華やかなファッション業界に身をおくが、過去の忌まわしい記憶のせいで、もう男性を愛さないと心に決めていた。そんな彼女に積極的にアプローチする男性が現れた。冷徹な実業家、ギリシア人のサンドロだ。それが新聞のゴシップ記事にとりあげられ、嫉妬に狂った元の婚約者グラントが脅しをかけてきた!おびえる彼女を救いたいと、サンドロがある提案をもちかける。けれどそれは、イレーナにとってもっと危険な罠だった!
-
3.3長身のブロンド美女ボビーは、ある復讐をとげるため、イギリスの名門クライトン一族に近づく。唯一彼女に疑いの目を向けたのは、弁護士のリューク・クライトンだった。「カリスマ性があってハンサムだけど、油断できない男だわ…。」警戒するボビーの部屋に、突然リュークが訪れた。用を問いただす前に、彼から熱いキスをされて…!?
-
3.3【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】カサンドラは、兄の頼みに愕然とした。経営危機に陥った一族の会社を救うため、投資家ディエゴの要求を満たしてほしいというのだ。しかもその要求とは、彼と夜を過ごすことですって!? 彼はかつてカサンドラの唇を奪った男。その衝撃的なキスの記憶は鮮明で、彼と顔を合わせるたびに彼女の鼓動は乱された。でもダメよ、彼の危険な魅力にかかれば、身も心も無傷ではいられない。けれど兄のためにはディエゴの要求を受け入れるしかない。――私はどうなってしまうの…!?
-
3.3ティナは結婚の誓いを終えたあとも、ニック・レアンドロスの妻になったことを実感できずにいた。彼の異母弟バシリさえ事故で亡くならなければ、こんなおかしな事態にはならなかっただろう。いま、ティナのおなかにはバシリの子がいる。その子にレアンドロスの姓を名乗らせ、安定した生活を与えるべきだとニックに強く説得され、ティナは結婚に踏み切ったのだ。いまだ残る、選択を誤ったのではという不安を抑えつけ、これが最善の策なのだとティナは自分に言い聞かせた。だが結婚生活が始まると、思わぬ苦悩が生じた。
-
3.3従妹の結婚披露宴で、一人ダンスの輪から外れていたマティは、そばでもの思いにふける男性が気になり声をかけた。彼はセバスチャンといい、ニューヨークの銀行家だった。男性とは楽しくつき合い、決して深入りをしないのが、マティのいつものスタイルだ。悲しいけれど、わたしみたいな人間にはそれがふさわしい。ハンサムなうえに、ウィットに富んだ会話のできるセバスチャンは、この場かぎりの話し相手としては最高だ。だがマティは考えてもいなかった。自分が彼の心に、強烈な印象を残してしまうことまでは……。★RITA賞はじめ数々の受賞歴を誇るリズ・フィールディングが、交通事故で車椅子生活を余儀なくされた女性をヒロインに据えて描く心温まるストーリー。★
-
3.2突然のボスからのプロポーズに、秘書のジェーンは息を飲んだ。「娘の母親になってくれないか」彼が妻を亡くし幼い娘を愛情豊かに面倒をみてくれる女性を探しているのは知っている。そしてジェーンはそんな彼にひそかに恋をしていた。彼から決して愛されているわけじゃない。欲しいのは母親役。たとえ愛がなくても結婚してずっと彼のそばにいられるなら…それだけで十分。しかし次第に愛されないまま夫婦を偽り続けることにジェーンの苦しみは深まっていき…。
-
3.0セイラが会社の共同経営者のイアンに、恋して10年。彼が婚約者をつれて来た。傷心のセイラが泣く泣く故郷へ戻ると、家族は不在で代わりに、なぜか泥だらけの見知らぬ男がいた。スチュアートと名乗る野性的な彼は最近越してきた隣人で、見た目と違ってセイラをお姫様のように扱ってくれ、やさしく抱き上げてもくれた。都会的なイアンと正反対のたくましい腕、厚い胸、何もかも違う彼に一瞬で惹かれてしまうなんて、私は失恋のショックでどうかしてるに違いないわ!
-
3.0亡き父の借金のため海運王ルーカスと結婚することになったアリーシャ。王者の名に相応しく美しい肢体と漆黒の瞳をもつ彼は、その危険な眼差しで自分のものになったばかりの花嫁を値踏みするように見下ろした。まるで1枚1枚服をはぎ取られていくような不躾な彼の視線に、アリーシャの忘れたい過去が甦る。飽くことなく奪われ、玩具のように扱われた連夜の記憶…。彼にはとても言えない、大金を出して買った女が、ベッドでなんの役にも立たない花嫁であることを――。
-
3.0新社長の姿を見て、ケイトはわが目を疑った。五年前、残酷にも、ほかに女性ができたと告げて彼女のもとを去った元夫のショーンだったのだ。今でも心は血を流しているというのに、彼の下で働くことなどできないわ!ケイトはその日のうちに退職願を出して帰宅したが、ショーンはなぜか家にまで押しかけてきた。「昔のことを何も覚えていないというのか?」彼はそう言うと、いきなりケイトを抱き寄せた。
-
3.0■僕のベッドでいったい何をしてるんだ?その声に彼女はぼんやりと目を覚ました。■村の電子部品の工場が競合企業に買収され、閉鎖される――そんな噂を聞いてジョディは黙っているわけにはいかなかった。彼女は村の小学校の校長で、生徒の親の多くは工場で働いている。工場が閉鎖されれば従業員は村を出ていき、生徒数が少なくなれば小学校も廃校になってしまう。工場を買収した企業の社長レオ・ジェファーソンを説得すれば……。とはいえ、まともな方法では大企業のトップに面会できそうにない。ジョディはしぶしぶながら大胆な行動に出た。従兄の助けを借りてレオが滞在するホテルのスイートに忍び込み、部屋に戻ってくる彼を待ち伏せしようというのだ。学校を守るためよ。手段を選んではいられない!
-
3.0■本当はまだ彼を愛している。だから、彼のとんでもない提案に従うしかなかった。■イモジェンは十八歳の時、ドラッコと婚約した。十歳年上で、亡き父の右腕とも言われていたドラッコは、子供のころからイモジェンの憧れだった。すばらしい男性、そしてやっと実った初恋。彼女は幸せを感じていた。だが結婚式の日、義母がドラッコとのただならぬ関係をほのめかし、それを否定しようともしない彼に失望して、イモジェンは教会から走って逃げた。四年後、一度は放棄した父の遺産がどうしても必要になり、イモジェンは弁護士と連絡をとって故郷に帰ることにする。待ち合わせ場所に現れたのは――ドラッコだった。とまどうイモジェンにドラッコは言い放った。「君と僕はまだ婚姻関係にある。妻として、君にはぼくの子供を産んでもらう……」
-
3.0人気若手ファッションデザイナー・阿川祥(あがわしょう)に花束を渡すことが出来て舞い上がる菜々美(ななみ)に、落し物のスケッチブックを届けてくれたデザイナーの卵・沢村洋海(さわむらひろみ)は……?「虹色の街」より。実力派として名高い著者により、ロマンティックかつ確実な線で紡ぎだされる物語は、まさに匠の技。いにしえの少女漫画の極意を是非ご覧ください。
-
3.0人気モデル・流花(るか)はファッションデザイナー・長田隆生(おさだりゅうせい)から「ミューズ」と呼ばれ、寵愛されていた。暴走族のチンピラ上がりからモデルへ……そのデビューからしてスキャンダル絡みだった……(「ラミューズ」より)。実力派として名高い著者により、ロマンティックかつ確実な線で紡ぎだされる物語の数々は、まさに匠の技。夢色に輝く女たちの作品群をご賞味あれ。
-
3.0イタリアの伯爵チェーザレ・ディ・モンダーヴェ…ローマでその名を知らない者はなく、彼に好意のまなざしを向けられた女性は、皆イエスと答えると噂されるほどに魅力的な男性。美術ジャーナリストのカーラは、美術館で伯爵チェーザレと出会い恋に落ちた。甘い関係は半年も続き、カーラが将来の夢を描きはじめた矢先、伯爵は突然彼女に侯爵令嬢との婚約を告げた。無慈悲に切り捨てられたカーラ。しかし伯爵が彼女に与える不幸は、これで終わりではなかった――!!
-
3.0挙式の直前で婚約者に裏切られたリリーは、おばのもとに、しばらく滞在することにした。だが、一つ気がかりなことがある。アレッサンドロ――おばの屋敷に住まう、初恋の相手のことだ。おばに拾われて、イタリア有数の実業家にまでなったが、孤児だった彼は、想像を絶する悲惨な少年時代をおくったという。その生い立ちが影を落とし、鼻持ちならない人間なのだ。いまは誰にも傷つけられたくない……誰も愛したくない……複雑な想いを抱えたまま、リリーはアレッサンドロと再会する。変わらぬ美貌にひどく冷酷な笑みを浮かばせた―― *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
-
3.0スザンナは、自分の運が悪いのは、彼女に似合わない、人目を引くこの栗色の髪のせいではないかと疑い始めていた。両親を早くに亡くし、厳格な大伯母に育てられたせいで、時代遅れの貞操観念を植えつけられたのに、軽く見られがちだ。騙されて以来、恋に臆病になり、男性経験もまだなのに……。ある日、スザンナの前に、鼻持ちならない上司が現れる。冷たいグレイの瞳をしたやり手の上司ハザードは、新任式で彼女を見るなり小ばかにし、あからさまに嘲笑してきたのだ。遊び好きと決めつけられて、スザンナの頬に朱が散った。
-
3.0愛を失い、おなかの赤ちゃんも失った。彼はこれ以上、私からなにを奪うの? 元恋人アレクシスが、父の会社を吸収した会社のトップだと知り、ナタリアは悪夢を見ているのかと思った。アレクシスが突然姿を消したせいで、私は生き地獄を味わった。彼をさがす間に、私が流産してから5年がたつ。私の愛とおなかの子を捨てた人の下で働くなんて、冗談じゃない!だが非情なアレクシスは、ナタリアに父の横領と不倫をつきつけ、世間に公表されたくなければ、彼に従えと脅してきた。母を誰よりも大切に思っている彼女に、選択肢はなかった。かつて愛したアレクシスに、憎まれる日々が待っているとしても。 ■ハーレクイン・ロマンスを代表する作家の一人、ヘレン・ビアンチンが帰ってきました! 生涯をともにしたいと願った男性に捨てられたうえ、父の会社まで奪われ、ヒーローに服従するよう強要されるヒロイン。さらには、彼に愛された記憶にまで苦しめられ……。
-
3.0イモジェンは18歳の時、ドラッコと婚約した。10歳年上で、亡き父の右腕だったドラッコは、子供の頃からの憧れの人。すばらしい男性、そしてやっと実った初恋。彼女は幸せを感じていた。だが結婚式の日、ドラッコとのただならぬ関係をほのめかす義母の言葉を否定しようともしない彼に失望して、イモジェンは教会から走って逃げた。4年後、一度は放棄した父の遺産が必要になり、弁護士に連絡をとってイモジェンは帰郷することに。だが、待ち合わせ場所に現れたのは――ドラッコだった。とまどうイモジェンにドラッコは言い放つ。「君と僕はまだ婚姻関係にある。妻として僕の子供を産んでもらう」 ■ベスト・ブック・オブ2003と題して、この年に最も話題を呼んだ傑作をお贈りします。2011年に亡くなったロマンスの女王、ペニー・ジョーダン。彼女が得意とする、傲慢な年上男性に憧れるピュアなヒロインの初恋物語をお楽しみください。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
-
3.0シャネイは3歳の娘と一緒に、カーニバルの喧騒を楽しんでいた。そこで思わぬ相手とでくわしてしまう――夫の弟夫婦と。スペインの名家の一員で、億万長者のマルチェロと結婚し、上流社会に溶けこもうと努力したシャネイだったが、嫌がらせを受けたうえに、夫に愛人までいるとわかり、逃げるようにして、故国オーストラリアに帰ったのだ。その後に妊娠が発覚し、娘を産んだことを隠してきたのに、このままではマルチェロにすべてを知られてしまう。案の定、夫は自家用飛行機ですぐさま現れた。娘を奪うために。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
-
3.0グレースは姉夫婦のため、代理母となって赤ん坊を産んだ。だがまもなく二人は事故で亡くなり、子どもだけが残された。そこへ、訃報を受けた義兄の弟ジョシュが帰ってくる。10年前、実業家になるという野望を抱いて町を出たジョシュ。ずっと彼を慕っていたグレースは、その前夜、彼にすべてを捧げた。やがてジョシュは世界を股にかける大物実業家となったが、なぜかグレースの代理出産に猛反対し、二人は仲違いしたのだった。姉夫婦亡きいま、その理由を知ってグレースは絶句する。義兄は、姉に内緒でジョシュの精子を提供していたというのだ。なんてこと……姉の忘れ形見は、“わたしたちの子”だというの? ■優しい作風が人気のリズ・フィールディング。実はグレースも姉に頼まれ、義兄に内緒で卵子を提供していたのでした。かつては惹かれ合い、そして思いがけず子どもを授かっていた二人の未来は、はたして……? *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
-
3.0一夜だけでいい、あなたの愛が欲しい。切なる願いは、非情な城主に届くのか? 土曜日、ローズマリーは朝から不安だった。兄夫婦の死後、彼女が育てている3歳の甥を引き取りたいと、義理の姉の兄ニコラスが突然、連絡してきたのだ。葬儀にも顔を見せなかった人がどうして?石油王として知られる億万長者の彼は、結婚の意思はないが、血のつながった後継者が欲しいという。お金のことしか考えない冷たい男性に、あの子は渡せない。でも、ニコラスの条件に従って甥とともに城に移り住めば、私は人生を諦めることになる。彼への思いも封印して……。■〈ベレア家の愛の呪縛〉も好評だったペニー・ジョーダンの、未邦訳作品をさらにお届けします! ヒーローの強引な要求により、人生が一変したヒロイン。そんなヒロインを魅力に欠けるとあざわらいつつも、深夜になると誘惑を仕掛けるヒーローの真意とは?
-
3.0高校教師のミケイラは横領の罪で訴えられている父にかわり、大実業家ラファエル・アグイレラに返済をつづけている。生死の境をさまよう妻を救いたいと思うあまり罪を犯した父――自らも病を患い余命わずかな今、せめて尊厳は守ってあげたい。その一心で彼女は週末も休まず夜を日に継いで働いたが、返さなければならない金額は莫大で、もはや限界だった。わたしにはもう、たったひとつの道しか残されていない……。覚悟をきめたミケイラは震える足でラファエルのもとへ向かった。いけにえとして愛人になり、すべてを白紙に戻してもらうために。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のカバー替え版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
-
3.0お人好しなタリーは新しい職場の初日なのに人助けしたおかげで遅刻ギリギリだった。その時、偶然エレベーターを止めてくれた男性にひと目惚れしてしまう。また会えないかしら…そう思い日々を過ごすが再会できずにいた。そんなある日、秘書に頼まれ急きょ、社長ジュードの出張に同行することに。マスコミにも顔を出さない社長は噂によるとハンサムだけど非情で傲慢らしい。不安を胸に待ち合わせ場所に行くと、なんとエレベーターの彼がそこにいて!?
-
3.015歳のときにシビラが抱いた、年上の幼なじみギャレスへの恋慕。誰にも知られないようにしていたのに、“シビラに恋をされても迷惑だ”と彼が話すのを立ちきいたのだ。いたたまれず、いっそ消えてしまいたかった。あれからギャレスはアメリカへ去り、ふたりは疎遠になった。だが10年後、祖父の死を機に彼が帰国したことで再会してしまう。まえより男らしい魅力をましたギャレスがみつめるだけで、シビラの胸をしめつける。なんてひどい運命のいたずらだろう。私はまだ彼を愛している……。
-
3.0わたしが妊娠……?ターシャは、医師の診断に愕然とした。子どもの父親は同棲中の恋人ジャレッド、ブリスベーンきっての法廷弁護士だ。彼はどう思うかしら?いままで一度だって結婚を口にしたことなどない。ためらいながら妊娠を告げると、彼は冷ややかに「そんなことをしてくれとぼくが頼んだか」と口火を切った。そのあと、静かに「結婚しよう」と求婚されて、ターシャはひどく傷ついて声もでなかった。 *本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
-
3.0恋に落ちたくなどなかった。でも、愛さずにはいられない。■マットの職業はトラブルの解決屋。ある開発業者に依頼され、古い映画館の取り壊しに反対している、ニサという女性の弱みを探ることになった。ニサは各地でキャンペーンを行っては、大規模な都市計画の邪魔をしているという。写真を見るかぎりでは、率直で活発そうな娘にすぎない。だが講演会場におもむいたマットは、ニサを見て息をのむ。鮮やかな赤毛と澄んだ青い瞳――想像していたのとは別人だ。講演を始めた直後、それを阻止しようとする何者かの手によって、ニサは危うく誘拐されそうになり、すんでのところでマットに救い出される。彼はニサをホテルの自分の部屋にかくまい、二人は一晩を同じベッドで過ごすことに……。
-
3.0母親の再婚によってアラブ石油王の娘となったダニエルは、義父のハッサンから実の娘のようにかわいがられて育った。義父の一族はハッサンとダニエルの母の結婚を認めておらず、将来、巨万の富を継ぐ娘の身を案じた義父は、自分の甥ジョルダンを結婚相手に決めた、と彼女に告げる。親の決めた見ず知らずの男性と結婚なんてできないわ!ダニエルは猛反発し、縁談はどうにか断れたものの、ハッサンに頼み込まれて代わりに一族を訪れることになった。誇り高い砂漠の男ジョルダンが怒りをたぎらせていると知らずに。 *本書は、初版ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
-
3.0真夜中に、見知らぬ男が家に侵入!だがなぜか警察に引き渡す気になれず……。■それは雨上がりの深夜だった。不審な物音に目覚めたドーラは居間に下りていった。滞在しているコテージは姉夫婦の別荘で、二人は今旅行中だ。居間には疲れきった顔の、裸足の少女が震えて立っていた。そしてキッチンには見知らぬ男が……。男は不法侵入しておきながらドーラに驚かされたようなことを言い、このコテージにはドーラが寝起きしていると知ると出ていこうとした。だが女の子は見るからに具合が悪そうだ。熱があるに違いない。ホームレスのような男の格好を見れば不安を駆り立てられもするがドーラは子供を見捨てておけず、泊まっていくよう申し出る。そこへ、警報装置が作動したと連絡を受けた警察がやってきた。気がつくとドーラは、何も異状はありませんと嘘をついていた。
-
3.0「指輪の跡が消えるまで」リズ・フィールディング/泉 智子 訳■秘書のジェイニーは、上司のマークから突然、結婚を申し込まれた。マークが妻を亡くし、幼い娘と暮らしているのは知っている。彼が欲しいのは娘の面倒を見てくれる人。決して愛する妻ではない。そう知りつつも、ジェイニーは彼を見捨てるわけにはいかなかった。■「いくつもの夜を星の下で」ニコラ・マーシュ/泉 智子 訳■インドのゴアに住むクウシ。彼女は海辺でハリソンと会い恋に落ちた。彼はオーストラリアから来た医師で、一緒に国に帰ろうと誘う。だがクウシには残しては行けない、年老いたおばがいた。■「マンハッタンのシンデレラ」トリッシュ・ワイリー/泉 智子 訳■パーティ会場にカップケーキを届けに行ったエリンは、まさか自分が急病のモデルの代役になるとは思いもしなかった。しかも百万ドルのダイヤを身につけ、億万長者にエスコートされて。■三つの街を舞台に、イマージュの代表作家が、すてきな恋人たちのめぐり合いを描きました。ニコラ・マーシュの作品は「愛を知らない大富豪」(I-2107)、トリッシュ・ワイリーの作品は「マンハッタンの恋模様」(I-2071)の関連作ともなっています。
-
3.0建築士のフェイスは、屋敷を改築する仕事を任され、思い出のハットンハウスでしばらく働くことになった。十五歳の夏に過ごした館――ナッシュに出会った場所で。家庭の事情で児童養護施設に預けられていた彼女は、見学に行ったハットンハウスで館の持ち主フィリップに気に入られ、夏のあいだ屋敷で過ごさないかと招待を受けた。そして、フィリップの名づけ子のナッシュに出会い、彼に恋をした。すべてがばら色に見えたのもつかの間、とんでもない事件が起こる。施設の非行グループがお金を盗みに屋敷に押し入り、止めようとしたフェイスが、少女たちの陰謀で首謀者として糾弾されたのだ。ナッシュにも信じてもらえず、彼女の心はずたずたに引き裂かれた。その後フェイスは、館で十年ぶりに彼と再会を果たすことになるが……。
-
3.0ジェイムは結婚生活に絶望していた。まだ年若く、世慣れていない彼女にとって、裕福でハンサムで優しい夫ブレークは世界のすべてだった。ところが彼は妻よりも仕事に夢中で、ジェイムはいつも取り残され、寂しさを持てあましていた。そんなときだった、夫のよからぬ女性関係の噂を耳にしたのは。耐えきれなくなったジェイムはついに家を出るが、直後に妊娠が発覚。だが、ブレークに知らせても返事はなかった。それから3年。一人で娘を産み育てていたジェイムは、近隣の僧院に引っ越してきた男性がブレークだと知り、愕然とする。■巨匠ペニー・ジョーダンの瑞々しい才覚が光る、本国では1984年刊行の初期作。夫婦の切ないすれ違いと再生をドラマチックに描きます。
-
3.0サンドリンは新婚六カ月の夫ミシェルに書き置きを残し、ニューヨークからひとりゴールド・コーストにやってきた。映画のオーディションに受かって見事に役を射止めたものの、撮影のあいだ四週間も離れて暮らすなどとんでもないと、ミシェルにオーストラリア行きを強く反対されたからだ。だがサンドリンの意気ごみを裏切るかのように、撮影は大幅に遅れ、資金不足から映画製作自体が暗礁に乗り上げようとしていた。そんなとき、ある人物が映画に資金を投入してくれることになった。パーティの席上、その人物に会ったサンドリンは呆然とする。なんとそれはミシェルだった。彼は怒りをこめたキスで彼女を罰し、投資の対象はきみだと告げる。ぎこちない関係のまま、二人は再びともに暮らしはじめるが…。
-
3.0写真家としてアラブに取材に行った兄が、反政府組織に誘拐された!その知らせを受けたクリスティ・ダルトンは、兄の救出に力を貸してくれそうな人物に接触を試みた。シーク・シャリフ・ビン・ユセフ・アル=サエド。国際的実業家としてその名を知られたサウジアラビア人だ。だがクリスティには、彼の魅力的で洗練された外見の下に、冷酷非情な顔が潜んでいるように思えてならない。事実、クリスティの必死の懇願も、なんの効果もなかった。そこで彼女はシャリフの不利になる情報を切り札としてちらつかせ、彼と一緒にアラブに行く保証を取りつける。しかし彼の国では、未婚女性は友人とはみなされず、妻か、あるいは愛人を装わなくてはならないという…。
-
3.0親族の苦境を聞きつけてマギーは10年振りに故郷に帰った。懐かしい我が家を前に、封印したはずの苦い記憶が甦ってくる。両親を早くに亡くして内にこもりがちだった少女時代、やさしく見守ってくれた義理のいとこのマーカス……。マギーは彼に夢中になり、愚かにも愛されていると信じた。だが、彼の突然の婚約発表によって淡い恋心は打ち砕かれ、彼女は傷心のあまり、取り返しのつかない過ちを犯したのだ。「出ていけ!」そう叫んだマーカスの怒声は今も耳に残っている。いまだに疼く傷跡を胸に、マギーは勇気を出して家の扉を開けた
-
3.0デイジーは、兄の親友のロバートに子供のころから片思いをしている。十六歳のクリスマスにふたりはキスをするが、半年後には彼が別の女の子とキスしているのを見てしまう。以来、デイジーはロバートの妹分を演じてきた。独身主義者で次々とつき合う女性を替えるロバートに、もう傷つけられたくないと思うからだ。兄の結婚式でデイジーはブライズメイドを務めることになり、準備に忙しい兄たちを見て胸がきゅんとなる。ロバートのことは忘れよう。待つだけの存在からは卒業するわ。あるパーティで出会った男性と会場を抜け出そうとしたデイジーは、とたんに、ロバートに連れ戻された。「君はぼくのものだってことを忘れてもらっちゃ困るよ」そう言って彼はキスをしてきた。
-
3.0クリスマスも間近だというのに、ソフィーは恋人もなく、仕事もくびになってしまった。職業紹介所に出向くと、犬の散歩のアルバイトを紹介された。さっそく飼い主ガブリエル・ヨークの瀟洒な家を訪れたものの、だれも呼び鈴に応えない。不審に思ってドアの郵便受けから中をのぞいたところ、ガブリエルと思われる男性が床に倒れていた。彼女は大急ぎで窓から侵入し、気を失っている彼に人工呼吸を試みた。唇を重ねて息を吹きこんだとき、彼は意識を取り戻して不意に尋ねた。「どうして僕にキスをしているんだい?」
-
3.0愛し方など知らなくてもいい。ただそばにいて手を握っていて。■エイミーがジェイクと出会ったのは、友人の赤ん坊の洗礼式だった。二人は一目で引かれ合い、一夜をともにしてしまう。そのとき彼女の家の玄関で、ジェイクは警告した。「責任はとらない」と。だからエイミーは妊娠がわかっても、一人で産み育てるつもりでいた。後日、彼女が身ごもっていることを知ったジェイクから、小切手が送られてきた。彼のお金ではなく、心がほしいのに。エイミーは小切手を細かく破いて送り返した。すると今度は、身の回りを世話する家政婦が派遣されてきた。ジェイクは父親にはなりたくないが、無視することもできないらしい。今度はさすがに、家政婦をびりびりに破いて送り返すのは不可能だ。何か手を考えなければ。そしてエイミーはある作戦を思いついた。
-
3.0【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】挙式を目前に婚約者に裏切られたリリーは、傷心を抱えてミラノへ渡った。愛する伯母のもとでイタリアンシェフとして働くために。だが、少女の頃の憧れの男性アレッサンドロに再会し、リリーにせつない初恋がよみがえってきて…。今はイタリア有数の実業家と言われるまでに名をあげた彼。恋の痛みを抱え、誰も信じられないリリーにはアレッサンドロと過ごすのはつらすぎる――恋なんて、この先私には必要ないものなのに、見つめられたくらいで、動揺するなんて!
-
3.0南半球のクリスマスを三歳半になる息子サミュエルに見せるため、シャンテルはオーストラリアに帰郷した。母が催したパーティに息子と出席した彼女は、ギリシア人男性ディミトリと再会する。彼こそサミュエルの父親なのだが、その事実をシャンテルは告げていなかった。息子に向けられたディミトリの目に怒りが宿るのを見て、彼女は息をのんだ。
-
3.0ジニーは親友ソフィーの仕事のミスを秘かに修正するために、彼女の上司の寝室に忍びこみ、フロッピーを探していた。地味な生活を送る臆病なわたしだけど、小さいころからいつもかばってくれたソフィーのために成しとげよう。すると、突然ベッドのなかから低いしゃがれ声がなにやらつぶやいた。留守のはずの主、リチャード・マロリーにちがいない。ソフトウエア業界の天才にして名うてのプレイボーイと評判の彼が、磁力を放つ青い瞳でさえざえとこちらを見つめている。ジニーが必死に場をとりつくろおうとしていると、リチャードは言った。「このまま、ここにいてほしい」■リズ・フィールディングは名誉あるRITA賞の受賞作家です。正直で無垢なヒロインが、一世一代の恋の大冒険をします。ユーモアたっぷりでいて、ちょっぴり切ない物語をどうぞお楽しみください!
-
3.0バイオレットが家で発見した短剣が、鑑定番組で、ある王族の宝だとわかった! 高祖母がアラブのプリンセスだったという言い伝えは本当だったのだ。高祖母は夫を捨てて高祖父と駆け落ちし、今の土地で子孫を残した。その末裔がバイオレットだった。この一件から翌朝の新聞には彼女がプリンセスとして大きく報じられ、騒動を聞きつけて異国から美しい王子が訪ねてきた。彼は威圧的に告げた。「君は今、とても危険な状況だ」その瞬間、女の悲鳴が家中に鳴り響いた!!
-
3.0“大手運送会社社長ハル・ノースが、故郷を買収するらしい”シングルマザーとして働きながら娘を育てているクレアは、15年ぶりに帰郷したハルと思いがけず再会し、噂は本当だと知った。億万長者となったハルは、生まれ育った土地を買い占め、いったい何をもくろんでいるのだろう?クレアは自分のコテージまでも買い上げられてしまうことを恐れ、彼との接触を図るうち、あの頃の不良少年の面影が、いまや大人の男性の危険な魅力に変貌を遂げたことを強く意識した。かつてのほのかな憧れが、強烈な恋心に変わっていく……。クレアは、ハルが彼女への復讐を企てていることを知らなかった。■ロマンス小説界の最高峰と言われるRITA賞をはじめ、数々の受賞歴を誇る実力派作家リズ・フィールディングの新作です。かつて優等生と不良少年として惹かれ合った2人が15年後に再び出会い、恋の再スタートを切りますが……。
-
3.0サンティナ王国の王女ソフィアは、考え抜いた末に心を決めた。父が無理やり進めるスペインの王子との縁談から逃げるため、幼なじみの皇族アッシュに恋人のふりをしてもらおう。彼には、16歳のときバージンを捧げようとして拒絶された。それ以来会っていなかったけれど、きっと助けてくれる。ところがアッシュにすげなく断られ、なす術のなくなったソフィアは、とりあえず向かった空港で、当日便はもうないことを知った。どうすればいいの? 今この国を発たなければ、政略結婚させられる。そのときアッシュの言葉がよみがえり、ある案が浮かんだ。彼の自家用機が今夜発つ。そっと忍び込めばいいわ。■作家競演によるミニシリーズ〈地中海で恋して〉が今月から始まります。王国サンティナの王子と王女たちがおりなす華麗な物語です。第1作は一昨年亡くなったペニー・ジョーダン。新作としてお届けできる最後の作品となります。
-
3.0知人のディナーパーティに訪れたミシェールは、ギリシア人実業家ニコスに目を奪われ、陶然となった。がっしりとした顎に彫刻のような唇。冷ややかな灰色の目。高級な服に体を包み紳士らしく振る舞っていても、ミシェールを値踏みするような目つきは肉食獣さながらだ。彼女が知人に口説かれ辟易していると、突然ニコスが割って入った。「送っていこう。きみに大事な話がある」吸い寄せられるように彼の車に乗り込んだミシェールは、驚くべき提案を聞かされ、気づけば彼の熱いキスを受け入れていた。
-
3.0ケイトは最初、自分の耳を疑った。村にある発電所に新しい所長がやってくる。所長の名はジェイク・ハーヴィー。2年前、ケイトが別れた夫だった。いいえ、離婚手続きを終えていない以上、彼はまだ私の夫。ロンドンの家を飛び出してのち、ケイトはヨークシャーのこの地で友人とクラフトショップを経営し、自立の道を歩み始めていた。新しい所長を歓迎するディナーパーティーのホステス役を頼まれ、気楽に引き受けたものの、まさか相手がジェイクだとは思わなかった。しかも彼はケイトの名を聞き、彼女が誰か知ったうえで出席するという。今さら何のつもり? ケイトは夫との再会に一歩も引く気はなかった。■1984年に書かれたP・ジョーダンの未邦訳作品をお届けします。今回がいよいよ最後の新刊となります。多くの読者を魅了した、ロマンスの醍醐味あふれる小説の世界を心ゆくまでご堪能ください。
-
3.0純白のウエディングドレスに身を包み、結婚の誓いを終えたあともティナは不安を隠せずにいた。花婿であるニックの弟バシリさえ亡くならなければ、こんなおかしな事態にはならなかったのに…。バシリとの予期せぬ一夜の結果ティナは彼の子を身ごもった--これはお腹のなかの後継者と、名家レアンドロス家の結婚式。そして、弟の子を宿している女性と平然と結婚できるニックには決して心を許してはいけない。いくら彼が魅力的で理想的な伴侶に見えるとしても!!
-
3.0カリブを襲った嵐の夜、ライザは義理の兄ロークと結ばれた。ともにクルージングに出た船上で、激情に駆られてのことだった。だが、直前にマストから落ちて脳震盪を起こしていたロークは、断片的な記憶喪失に陥り、翌朝にはそのことを忘れてしまう。義妹への潜在的な罪の意識か、以来、彼はライザに冷たくなった。一夜の思い出に胸を焦がしても、報われることはないんだわ……。ライザはあまりの苦痛に耐えかねて、書き置きも残さず家を出た。あれから5年。過去を忘れ、ロンドンで自活するライザの前に、突然ロークが現れた――昔と変わらぬ非情さを漂わせて。
-
3.0英国コッツウォルズの放送局ラジオ・ワイチェスターは開局して間もないというのに、すでに閉鎖の危機を迎えていた。だがある日、ロンドン放送界の大物ジェイゴ・マーシュが経営立て直しのためにやってくることが決まった。懸命に局を支えてきたストームは、このニュースに憤慨した。あんな人に局を仕切られたら、わたしたちは追い出されてしまう。マーシュといえば、これまで数々の成功を収めてきたやり手だが、男尊女卑の考えの持ち主で、女性を飾り物としか思わない男なのだ。傲慢なプレイボーイの思いどおりになんて、絶対にさせないわ!●本書は、1983年9月に小社より刊行された作品を文庫化したものです。
-
3.0イギリスで高校の歴史教師をしていたサラは、同僚だった恋人を新任の女性教師に奪われ、失意の底にいた。これまでの人生、安定を求めて近道ばかり選んできたけれど、結局はこの有様……。サラは心機一転、ローマに職を見つける。出発前、サラを案じる曾祖父は、元医師らしくこう言った。“処方薬はロマンス。黒い瞳のイタリア人の恋人と楽しむこと”笑い飛ばしたサラだったが、すぐに出会いは訪れた。近郊の村で知り合った、目もくらむほど素敵な伯爵、マッテオ。情熱的に見つめられ、吸い寄せられるように身を寄せ――なんてこと、この私が出会ったばかりの人とキスするなんて!■サラのローマ行きのもう一つの目的は、年老いた曾祖父の昔の恋人“ルチア”の消息を知ることでした。そのための小旅行が、傷心の彼女の運命を変え……。遠き日のロマンスと現在進行形のロマンスが重層的に描かれた、心揺さぶる秀作をお楽しみください。
-
3.0ロンドンの豪華なホテルのロビーでひと目見た瞬間、アレーナは全身がとろけ、たちまちその男性のとりこになった。彼の名はキリル、ロシアの実業家だという。勇気を出して声をかけたものの、冷たくあしらわれ、アレーナの初恋はたちまち消え去ったかに思えた。ところが、彼女の姓を知ったとたん、キリルの態度が一変する。「きみとの再会を期待しているよ」この人なら、きっと本物の恋の喜びを味わわせてくれる。うぶなアレーナは天にも昇る心地だった。だが、彼の真の狙いは競争相手の彼女の兄を出し抜くことにあった……。■昨年12月、惜しまれつつ、その生涯を閉じたペニー・ジョーダン。ハーレクイン・ロマンスでは、追悼特集として今月から4カ月連続で彼女の作品をお届けします。
-
3.0エリーズは交通事故のショックで記憶喪失に陥った。病院のベッドにずっとつき添っていた見知らぬ男性が彼女の夫だそうだが、エリーズはまったく信じられなかった。いくらなんでも、何かぴんとくるものがあるはずじゃないかしら?アレハンドロ――若くして多国籍企業のトップに立ち、社交界でも際立った存在の大富豪がわたしの夫だなんて。出会ってわずか1カ月で結婚したと聞かされても、何も思い出せない。アレハンドロの黒い瞳の奥にくすぶる炎を見るたびに、彼女の胸は不安におののき、やがてさらに衝撃の事実がもたらされた。なんと、エリーズは妊娠しているというのだ!■人気作家H・ビアンチンによる記憶喪失がテーマのドラマティックな今作。新作『彼を愛せない理由』も刊行されていますので、こちらもどうぞお見逃しなく。
-
3.0従姉の別荘で夏を過ごすため、フランスに来たリヴィ。道中の宿に入る時、車にひかれそうになる。運転していた男性の横柄な態度に、リヴィもついけんか腰に…。その夜、宿でリヴィは暴漢に襲われた。恐怖で身体がすくむ…。すると目の前のドアが開いた。助けてもらえる!しかし出てきたのは、昼に口論した男性だった!
-
3.0イングランドの田舎町の新聞記者になって1週間。特製チャツネの記事もいいけど、きっとスクープをつかんでみせるわ! 取材中、彼女が衝突しそうになった車から降りてきたのは驚くほどハンサムだが横柄な男性。しかも、突然熱く甘いキスをされる。彼は一帯の土地を所有する伯爵アレックス。地域のために働き、評判もいい。あの野蛮な男が!? あれは私のファーストキスだったのに--! 2度と会うまいと思っていたのに、ふたりは村を揺るがす大事件に巻き込まれ!?
-
3.0女性ながらに猛獣の調教師をつとめているサマンサ。彼女に動物映画での調教の仕事が入り、ロケ現場であるプエルトリコに向かうことになる。だが映画監督のライアンは、猛獣よりも危険かつ魅力的な男性だった。撮影中、サマンサは彼と衝突しながらも、ときおり見せる優しい微笑みに次第に魅かれてゆくのだが……。
-
3.0思い出の映画館を守りたい一心で、悪辣な都市開発に反対していたニサは、何者かに危うく誘拐されそうになる。すんでのところでニサを救ったのは、魅力的な男性マット。彼はただのジャーナリストだと名乗るが、マットの目的も正体も、どこか信じきれないニサ…。その後もニサを守ろうとするマットに、疑問を感じながらも惹かれる気持ちを抑えきれず!?