検索結果

  • エジプト十字架の秘密
    4.4
    田舎町に発生した凶悪な殺人事件はT字で彩られていた。T字路に立つT字型の道標に磔にされたT字型の首なし死体、そしてドアに描かれたTの血文字。古代宗教や中部ヨーロッパの迷信等を背景に起る第二第三の殺人にエラリイの推理も翻弄される。有名な読者への挑戦状を付した国名シリーズ中傑作の誉れ高い作品。
  • 悪の起源
    -
    玄関先に送りつけられた犬の死体と脅迫状が宝石商のヒルを殺した?そして共同経営者のプライアムにも意味不明の脅迫が続く。二人を死ぬほどおびえさせるものは何か?プライアムが頑として語ろうとしない二人の過去とは……?題名を『種の起源』になぞらえ、ハリウッドを舞台に展開する本格推理大作。
  • アメリカの友人
    3.0
    簡単な殺しを引き受けてくれる人物を紹介してほしい。こう頼まれたトム・リプリーは、ある男の存在を思いつく。この男に死期が近いと信じこませたら……いまリプリーのゲームが始まる。名作の改訳新版。
  • 贋作
    4.3
    トム・リプリーは天才画家の贋物事業に手を染めていたが、その秘密が発覚しかける。トムは画家に変装して事態を乗り越えようとするが……名作『太陽がいっぱい』に続くリプリー・シリーズ第二弾。
  • キャロル
    4.3
    クリスマス、デパートのおもちゃ売り場の店員テレーズは、人妻キャロルと出会い、運命が変わる……サスペンスの女王ハイスミスがおくる、二人の女性の恋の物語。映画化原作ベストセラー。
  • クイーン検察局
    3.7
    クイーン検察局の秘密ファイル公開!ワンマン検察局の名探偵エラリイ・クイーンが、殺人課、麻薬課、不可能犯罪課などの課にそれぞれ当てはまる難事件を快刀乱麻を断つごとく解決する。「金は語る」「代理人の問題」「九官鳥」「変わり者の学部長」等、軽妙酒脱な知的パズル18篇を網羅する傑作短編集。
  • クイーンの事件簿1
    -
    《健康の家》の主人が殺された。癌の宣告を受けた直後のことだった。ところが死体置場(モルグ)に運びこんだはずの死体は、いつのまにか石膏の像にすりかえられていた。事件にまきこまれた推理作家志望の娘ニッキーと共に、エラリー・クイーンは捜査を開始する(→『消えた死体』)。エラリーとニッキーの二人のコンビは、中国帰りの腹話術師の殺人事件の捜査に駆りだされる。スパイあり、イカサマ賭博師あり、そして怪しげな中国人、現場には謎のカード、宝石の行方は?(→『ペントハウスの謎』)
  • クイーンのフルハウス
    4.0
    殺されたのは国防省のある極秘計画に協力していた博士で、手にはメモ用紙が握られていた。しるされた手書きの文字はEと読めたが、紙片を回転させると今度はMに、さらには3、Wにも見えてきた!博士が書こうとしていた文字とは?ツイストのきいた「Eの殺人」をはじめ、魅力いっぱいの五篇を収める傑作短篇集
  • クイーン犯罪実験室
    5.0
    ポーとリンカンの署名付稀覯本が売りに出されたが、売主は公平を期すため、それをある場所に隠し、発見した者に獲得させることにした。ところが売主は急死してしまい、隠し場所を示す記号だけが残された……暗号に挑戦する歴史ミステリ他、知的パズル16篇。クイーンはすべての謎を解決するが、さて、あなたは?
  • 災厄の町
    -
    失踪して三年、突然戻ってきたジムと、許婚のノーラは何事もなかったように結婚した。が、ある晩、ジムの筆跡で殺人計画の詳述された手紙が発見され、ノーラは卒倒した…… 美貌の三姉妹を持つ旧家に起った奇怪な毒殺事件。ライツヴィルを舞台に錯綜する謎と巧妙な奸計に挑むクイーンの名推理。本格の代表傑作。
  • サスペンス小説の書き方
    4.0
    パトリシア・ハイスミス曰く、「あらゆる物語には、サスペンスがある。」 鋭利な観察眼と執拗な心理描写、深い洞察と巧みな構成で世界中の読者を魅了するサスペンスの巨匠が、「書くこと」と「仕事にすること」についてのノウハウを明かす。 「私は物語のきっかけになるような日々の出来事からこの本を始めている。作家はそこから進んでいく——まず作家が、次に読者が動き出す。芸術はいつでも、おもしろいことや、数分ないし数時間を費やす価値があると思えることを語って、読者の気を惹けるかどうかの問題なのである。」(本文より) 鋭利な観察眼と執拗な心理描写、深い洞察と巧みな構成で多くの文芸ファンをも魅了するサスペンスの巨匠、パトリシア・ハイスミス。「この本はハウツー式の手引き書ではない。どうすれば成功する本、つまり読みやすい本が書けるかを説明することは不可能である」と本書冒頭で確言する著者が、自らの「小説を書くことと、それを職業にすること」についてのノウハウを明かした、文章読本・執筆論。 本書は、1966年に初版が刊行され、その後なんども版元を変えながら現在まで熱心に読み継がれてきたハイスミスの隠れた名著。長編・短編集を合わせ30タイトルほどある作品のほぼすべてが邦訳されている作家の唯一の小説指南書であり、今回が待望の初邦訳となる。 何が「小説を書くこと」を専門的職業としうるのか、なおかつ何がそれを刺激的で生き生きとしたものにするのか。同時に、絶えず失敗の可能性を秘めたものである「執筆」において、失敗から学べることとはなんなのか。ハイスミスは本書において、サスペンス小説の重要な要素をプロセスに分けて解説し、アイディアの芽、書き始め、プロットの作り方、行き詰まり、初校、改稿など、自身の小説から豊富な実例を示しながら余すところなく説明していく。自身の経験から成功や失敗についても包み隠さず語られ、そのキャリアに基づいた実践的なアドバイスは、失敗や行き詰まりを経験した作家志望者の心を必ず捉えるだろう。ミステリにとどまらず、全てのジャンルの小説家志望者の必読書!
  • シカゴ・ブルース
    4.0
    「ほろ苦く、切なく、すがすがしい。都会の孤独に立ち向かう若者に、ぜひ読んで欲しい」大沢在昌氏はこう語った。深夜シカゴの街で父親を殺害された若く純真な印刷見習工のエドは、人生の酸いも甘いも噛み分けた旅興行一座を切り回す叔父の手を借り、殺人犯を追う。トロンボーンの夢で始まり殺人、音楽、酒、暴力、悲劇的な結末、そして見事な着地! 奇抜な着想、軽妙なプロットでミステリーを書かせては当代随一の名手といわれるフレドリック・ブラウンの長編処女作。1947年度、アメリカ推理作家協会賞受賞作品。
  • 死者と踊るリプリー
    4.0
    天才的犯罪者トム・リプリーが若き日に殺した男ディッキーの名を名乗る者から電話が来た。これはあの妙なアメリカ人夫妻の仕業か?いま過去が暴かれようとしていた……リプリーの物語、最終編。
  • シャム双生児の秘密
    4.5
    突然の山火事で陸の孤島となった山荘へにげこんだクイーン父子は、そこで異形の少年を目撃する。しかも不気味な一夜が明けると、邸の主人が何者かの銃弾に倒れるという惨劇が起った。死者の手に握られたトランプのカードは何を物語るのか?容疑は異形の少年にかかり、クイーンの必死の推理が展開する。
  • 太陽がいっぱい
    -
    米国の貧乏青年トムはひょんなことから、富豪グリーンリーフに息子を連れ戻してほしいと頼まれ、礼金欲しさにイタリアへと旅立った。現地でトムが出会ったのは、金にも女にも恵まれた放蕩息子ディッキーだった。裕福で自由奔放なディッキーに羨望を抱くトムは、自分を下男同様にこき使うディッキーに殺意をも抱くようになる。そしてディッキーの許婚マージをも手に入れようと画策する。自分とディッキーの容貌が酷似しているのに気づいたことが、そのきっかけに……。サスペンスの巨匠ハイスミスの代表作。ルネ・クレマンの映画で有名になったが、原題は「才子リプリー」で、典型的なピカレスク・ロマンだ。
  • 太陽がいっぱい
    4.1
    息子ディッキーを米国に呼び戻してほしいという富豪の頼みを受け、トム・リプリーはイタリアに旅立つ。ディッキーに羨望と友情を抱くトムの心に、やがて殺意が生まれる……ハイスミスの代表作。
  • ダブル・ダブル
    3.5
    エラリイ・クイーンが懐かしのライツヴィルに赴いた時、すでに三つの謎があった…… “町の隠者”の病死、 “大富豪”の自殺、そして “町の呑んだくれ”の失踪。だがこれは、来るべき連続殺人の単なる発端にすぎなかった!古い童謡に憑かれたように犯行を重ねる殺人鬼に、さすがのクイーンもなす術がなかった!
  • 手斧が首を切りにきた
    -
    ブラウンは、奇抜な着想を卓抜な技巧でまとめていく才筆家として定評があるが、それとともに彼は、いつも作中の人物を温かいまなざしで見つめて描いていく作家である。この作品の主人公ベイリーも例外ではない。一青年のやるせない青春像を鮮やかに浮き彫りにしたサスペンス小説だが、基本のストーリー展開のなかにラジオ、映画、スポーツ放送、ビデオ、演劇等の台本の形式を挟んで、結末を小さな新聞記事で締めくくり、奇才ぶりを見せている。
  • 十日間の不思議
    3.8
    エラリイ三たびライツヴィルに赴く! ひとつには依頼者のハワードへの友情から ひとつにはライツヴィル懐かしさから――しかし、エラリイが着くのも待たず、不吉な事件の幕はあいていた。『災厄の町』 『フォックス家の殺人』についで、ライツヴィルで起こった怪事件の真相は果たしてどこにひそんでいるのか……?
  • 途中の家
    -
    若手弁護士ビルは、妹の夫からの電報で呼び出され、船着場近くのあばら家に行くと、義弟は死体になっていた。容疑は妹にかかるが、意外にもこの義弟はニューヨークに別の妻を持つ重婚者であった。二つの職業と、二つの名前を持つこの男は、どちらの人間として殺されたのか。ビルは友人のエラリー・クイーンに真相の解明を依頼する。物語は巧みな伏線により、意表をつく結末に導かれる。

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  • フォックス家の殺人
    3.4
    中国で華々しい戦果をあげライツヴィルに凱旋したデイヴィー・フォックスは悩んでいた。妻を殺したいという病的な意識が心を支配していたのだ。それもすべて12年前の殺人事件が原因だった。デイヴィーの心の傷を癒やすため、エラリイはその推理力を武器に過去に起こった殺人の謎に挑んでゆく!
  • ふくろうの叫び
    -
    四人の男女が織りなす愛憎劇。ロバートは結婚生活に破れ、ペンシルヴァニア州の田舎町に越してくる。唯一の楽しみは隣家のジェニファーの暮らしぶりを覗きみることだったが、相手にさとられてしまう。だが彼女は彼を家の中に招き入れ、親しくなる。ジェニファーは一人暮らしをする銀行勤めの二十三歳の女性で、医薬品セールスマンのグレッグと婚約していた。だがロバートに惹かれてゆき、婚約を破棄するまでになる。収まらないグレッグは怒りと嫉妬にかられ、意地でも彼女を奪い返そうとする。それに手を貸すのがロバートの別れた妻ニッキーだ。売れない画家のニッキーは、ロバート同様のおとなしい男と再婚したが、ロバートへの嫌がらせをやめようとはしない。ニッキーはこれでもかと女のいやな部分を見せつける。
  • 見知らぬ乗客
    -
    ハイスミスの処女長編。若い建築家ガイは、妻と離婚するため故郷へ向かう列車の中でチャールス・ブルーノーと名乗る青年に出会う。彼は富豪の息子で、異常なまでに父を嫌っていた。それを打ち明けられたガイはふと、妻とのトラブルに悩んでいると話す。彼の妻ミリアムは、他人の子供を身ごもっていたのだ。ガイに同情したチャールスは、驚くべき計画を持ちかける。彼がガイの妻を殺すかわりに、ガイに自分の父を殺してくれと言うのである──異常な状況に置かれた人間たちの心理と行動を綿密に描き出した、心理小説、サスペンス小説の傑作。
  • 見知らぬ乗客
    3.6
    妻との離婚を渇望するガイは、父親を憎む青年ブルーノに列車の中で出会い、提案される。ぼくはあなたの奥さんを殺し、あなたはぼくの親父を殺すのはどうでしょう?……ハイスミスの第一長編、新訳決定版。
  • 水の墓碑銘
    -
    ヴィクの美しく奔放な妻メリンダは次々と愛人と関係を持つ。その一人が殺害されたとき、ヴィクは自分が殺したとデマを流す。そして生じる第二の殺人……傑作長編の改訳版。映画化原作。
  • リプリーをまねた少年
    4.0
    犯罪者にして自由人、トム・リプリーのもとにやってきた家出少年フランク。トムを慕う少年は、父親を殺した過去を告白する……二人の奇妙な絆を美しく描き切る、リプリー・シリーズ第四作。

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