あらすじ
南町奉行・根岸肥前守に大身の旗本・山崎主税助が相談を持ち掛けてきた。
麻布の山崎家の屋敷にある「がま池」に、妙な生き物が棲んでいるという。
その後、麻布界隈で奇妙な事件が頻発。
どうやら謎を解く鍵は、山崎家の所領・備中川上郡成羽領の「深泥沼」という大きな沼にあるらしい。
好評の「南町奉行」シリーズ第2弾!
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南町奉行、根岸肥前守に今回も不思議が相談される。
大身の寄合旗本山崎主税助から根岸に依頼が入る。
江戸の七不思議にもあるような江戸屋敷に存在する、大きな沼の不思議。
今回も婆岡っ引き、しめをはじめ、夜に眠れない土久呂凶四郎の活躍。
人の弱さと国を思う二派のせめぎ合いが。
いつものように優しい語り口がいい。
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南町奉行シリーズ2冊目です。
しめと雨傘屋組と狂四郎と源次組が、活躍します。
今回はまず、各章の題名が凝ってました。なんかながい。
謎解きは、最後の方でパパッと終わりました。
ちょっとなんかサッパリしすぎのようでした。
次は、もう少し、悪い奴らが出たり、おどろおどろしいのであったりしたら良いのにと思いました。
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第二弾
足守に領地を持つ旗本の屋敷ある不思議な沼が背景に
いくつかの事件が関連して起こるが背景はお家騒動が、一風変わった開墾派と現状維持派の新規開発の立場の違いが、そして乳母離れしてない若い当主が
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耳袋秘帖シリーズ「南町奉行」編・第二弾。
麻布界隈で起こる怪しげな出来事と、大身旗本の屋敷内にある“がま池”と呼ばれる沼の怪異の関係は?根岸奉行とその配下たちが真相に迫ります・・。
前巻でなし崩し的に、しめさんの手下にされてしまった“雨傘屋”が、本書でもなかなか頑張っております。
ただ、せっかく気になる噂を聞き込んできても、しめさんの独断で潰されがちなのがお気の毒です。
それに比べて、凶四郎と源次の息の合ったバディっぷりは安心して見ていられますね。
そして、我らが根岸奉行はどんな些細な事でもしっかり拾い上げてくれて、それがお奉行の思考の柔軟さに繋がっているのかな、と思います。
今回も旗本屋敷の謎と、その背後にあった揉め事を見事に突き止めていました。水田開発の落とし穴的考察も、“なるほど!”と頷けるものがありました。
さらに、当シリーズで何気に茶目っ気を見せてくれている元老中・松平定信が、意外な“沼好き”という事が判明し、件の旗本屋敷の“がま池”(ほぼ沼のような池)に異常な食いつきを見せて、アポなしで突撃訪問するのに巻き込まれる根岸奉行・・という図が笑えます。
因みに、本書でも以前のシリーズでご活躍した栗田さん、宮尾さん等の根岸ファミリーが、ちょっとだけ登場するのですが、個人的に坂巻さんも出して欲しいと願っております。