【感想・ネタバレ】恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。2―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―【電子書籍限定書き下ろしSS付き】のレビュー

あらすじ

【電子書籍限定書き下ろしSS】付き!
ピッコマAWARD 2025 ノベル部門受賞!
『このライトノベルがすごい!2026』(宝島社刊)
単行本・ノベルズ部門 第9位!

「あなたは誰かに恋をしていたのか?」
孤独な元令嬢×天才肌の貴公子の師弟恋愛ファンタジー第2巻!
計5万字超え! 書き下ろし番外編3本収録!
コミックス第1巻発売中!


【あらすじ】

義理の妹の身代わりに異界の番人となったウィステリアは動揺していた。
師弟関係を結んだ青年ロイドとの共同生活には全く慣れない。
しかも、ウィステリアの相棒の聖剣【サルティス】を奪おうとする彼は、初恋の人と義妹の間に生まれた息子。
この師弟関係はあくまで一時的なものなのに……共に過ごすほどに弟子以上の大切な想いが大きくなる。
いずれ来る別れの予感に苦しむ彼女に、ロイドは禁断の疑問を投げかける。
「あなたは、かつて誰かに恋をしていたのか?」
出会うはずのなかった師弟が予想外の急接近!
孤独な非戦闘系元令嬢×天才肌の傲慢系貴公子の師弟恋愛ファンタジー第2巻!
書き下ろし番外編3本収録!


著者について
●永野水貴(Mizuki Nagano)
とりあえず二巻までは読んでほしいという気持ちの二巻目です。
一巻目があってこそ書けるもの、書きたいもの、大好きなものを詰め込みました。
とよた瑣織先生の素晴らしいイラストと一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです!

●イラスト:とよた瑣織(Saori Toyota)
今回も挿絵を担当させていただきました。
ウィスの秘めたる思いが分かってきて、うるっときたり、
戦闘シーンでかっこいいウィスが見られたりと
熱い2巻にイラストも気合が入りました。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

やはり落ちているのはロイドの方だろう。
イレーネも落ちてはいるが、初恋に引っ張られているのと、単に異性に耐性がないこともあって、ロイドほどはまだ傾いていないように思う。
しかも、今回イレーネの深い部分に触れるエピソードで、彼女が「正常な状態」でないことも分かったから余計に。
それだけ長い間、彼女は異界にあり続けたのだ。
正気を保っていないのも頷ける。

ロイドの方も深掘りされ、彼もまたイレーネとは別種の孤独に苛まれていることが分かって、より愛着が湧いた。
書き下ろしの享楽家の話もあって余計に。
1巻の時点ではまだ初手の俺様キャラが尾を引いていたし、父親がやらかしたこともあって、彼にイレーネほどの思い入れは抱けなかったので、今回の深掘りはありがたかった。
まあ未だに父親の件は許していないが。
寧ろ今回も登場した父親の話のせいで、父親の株は暴落しっぱなしだが。
父親に対して、もっと酷いしっぺ返し受けてくれないかなと思うのは、いけないことだろうか。

この師弟が結ばれるとなると、乗り越えなくてはならない障害は非常に多い。
ロイドは自ら約束を違えないという枷をつけているので、第三王女と交した約束は果たさなくてはならないだろう。
イレーネも異界から出る術をもたない。
元の世界に戻る選択肢は今のところ見えてこない。
今という時間限定で交わった二人が手を取り合える展開が見えてこないのだ。
そこがもどかしく、そして打開策があるのなら、それがどうなるのか楽しみで仕方がない。

唯一安心できたのは、1巻では底が見えなかった第三王女の底が2巻では見えた件。
あ、これはイレーネの真のライバルになれるほどの器ではないなと。
何しろ第三王女の彼女ですらロイドを正しく理解はしていなかったから。
まだ兄の方が理解しているぞ。
そこに王女自身が気づいていないのが、浅はかだなと。

ただ安心したとはいえ、今回は非常に非常に非常に!おいしいところ、かつ決別シーンで終わっているので「こ、こんなところで終わるなんて!」と地団駄を踏むこと確実。
いやもう本当に初読時は放心して復活するのに時間がかかってかかって。
何で、こんなところで!
しかも1巻と違って3巻発売予告がないので、え、そんなまさかと青ざめるという。
これは、更に続きが読めるように応援するしかない。
自分は紙の本で読みたいのだ!

主役二人にしてみれば非常に苦しいところで終わっているが、書き下ろし短編は本編より甘い展開の話もあり、放心から復活できる要素もあって助かった。
アフターフォローありがとうございます。
そして、今回もサルティスのキレッキレのツッコミにも救われた2巻だった。
重い展開も和らげてくれる相方である。
そして、イレーネとロイドの架け橋になってくれるのか。
気になるので、3巻を早く、早くお願い申し上げます。

7
2021年11月18日

ネタバレ 購入済み

3巻はいつですかぁぁぁ!!泣

異界に来たのが、ロイドで無ければ。ブライトの息子で無ければ…。
ウィスの心が掻き乱され過ぎて本当に辛いです。
反面、ロイドが来たことでウィスに人として無くした日々が帰ってきたことが嬉しい。
ロイドとのやり取りで、ウィスの反応がいちいち可愛くクスッとしてしまいます。
でもそのせいで、ウィスの虚ろや迷いが更に強くなってしまうんだよねぇ…。

周りの人達から見たロイドという人物の描写が、かなり丁寧に挿話という形で書かれており、それがあってこそ未明の地でのロイドの人間くささに驚きます。
そして、ウィスがそういう表情や行動をさせているのだなぁ、と思ってニヤニヤしてしまう。

でもぶっちゃけ、エドの話は長すぎないか…?
ここまで書くなら、ウィスとロイドの日常をもう少し描いて欲しい、と思ってしまいました…。
もっと2人の何気ないやり取りが読みたいのよ、私は!!
(それとも必要な伏線だったのかな〜?だとしたらすみません)

「門」からは1人しか帰れない。
ロイドに、彼が知りたい真実は教えられない。
2人が幸せになる結末が見えない。

本当に辛い展開で終わってしまいました…。
このお話大好きなので、早く3巻お願いします〜!!

#胸キュン #切ない

6
2022年09月28日

ネタバレ 購入済み

泣ける…!

続きが気になり購入しました。

切ない描写がてんこ盛りで、時々サルトがブチかます軽快なツッコミがなければ号泣してしまいそうになる2作目でした。

どうすんの!どうなんの!これいつまで続くの!
と、番外編をありがたく読みながら泣いてしまう作品です。

過酷な環境で生き延びてきたものと引き換えにした色々なものが、ウィスの闇とともに美しく描写されていて、切ないやらロイドの気持ちに「それは恋ですね?!」と問い詰めたくなったりしました。

イラストも大変美しいです。
続きも楽しみです。

#泣ける #深い #切ない

1
2022年09月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全てが異質な未明の地で、魔術を教わったり、環境に
順応するのに必死だっただけのロイドが、初めてウィ
ステリアの孤独な23年間を考える。
そうするとやっぱり気になるのが、ウィステリアが未
明の地に送られた状況。
”拙い恋のため”とサルティスから聞いたのだから、そ
れで済むはずなのに、”誰”が気になるのはウィステリア
に何かしらの特別な感情が芽生えたからだと思う。
もちろん怒りもあるとは思うけど。
最近のロイドは感情表現豊かで、怒りもすれば、から
かったりもするので、書き下ろしの話を読んで「同じ
人?」という驚きしかなかった。
1巻を読み直してみると、魔術や戦闘については貪欲
のようなので、人付き合いで無味乾燥のロイドとは違
うのはなんとなく理解できる。でも、ウィステリアと
一緒にいるロイドは普通の好青年。
だからこそ、王女殿下に求婚するロイドは想像できな
いのよねぇ。地位にも名声にも興味がなさそうだし、
特別王女殿下を慕ってるというわけでもないよね?
サルティスを得る挑戦?王女殿下を手にいれる挑戦?
そこに”真”に繋がるものがあると思ってる?
(追記:1巻を読み直してみたら書いてあったわ。
今まで会ったことのないタイプの女性で、退屈してい
た世界が変わるかもしれないという期待を抱いたらし
い。そして自分から求めたのも初めて、と。)

0
2025年01月18日

ネタバレ 購入済み

面白かった、と言ってはいけない気がするほど、ウィステリアの境遇が辛すぎる。でも、物語はとてもよく書かれていて、引き込まれて、あっという間に巻末に到達してしまった。
今回の話もウィステリアの内心の辛さが出ていて、むしろそこにフォーカスされてるのかもしれないけれど、読み進めるごとに辛く悲しい気持ちになってしまう。
下手に(元の世界に戻る)希望を持つようなことがないように、という葛藤が痛いほど伝わってきた。
そんな中でもロイドとウィステリアの関係は少しだけど打ち解けた物になってきていて、希望がもてる(希望持って良いかわからないけど。)
イレーネ呼びされた時のウィステリアが可愛いなあと思った。
基本的に帰れないというウィステリアの状況を打破する何かがこれから起きてくれるのだろうか…。彼女には幸せになって欲しい。心から。

#怖い #泣ける #切ない

0
2023年12月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まあ、ロイドは無自覚に落ちてるよね。ただ、クズな父親と同じ顔だから、その辺りはヒロインがどう折り合いをつけられるか……。

0
2023年03月30日

「女性向けライトノベル」ランキング