【感想・ネタバレ】匠の時代 第12巻のレビュー

あらすじ

「超国籍化」「世界企業化」への道を行くグローバル企業のIBMとホンダの世界戦略を追う。地球的規模で企業活動を展開するためには、それに対応できる理念がなければならない。「マルチステーション5550」を生みだしたIBMの方法、常識をくつがえした「4輪操舵」のホンダ、その世界企業の原理ーー国際化に対応したマネジメントのあり方について、具体的にとりくんだ実践内容を、最先端の現場からリポート。<全12巻・完結>

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Posted by ブクログ

シリーズ最終巻。この巻では、IBMとホンダがとりあげられています。

大型コンピュータの製造をおこなってきたIBMが小型機を開発するにあたり、企業内ヴェンチャーのしくみを活用していたことが紹介されています。個人向けのパソコンが普及する情報化社会の黎明期におけるエピソードでもあり、そのような観点からも興味深く読むことができました。

ホンダの四輪操舵システムの開発現場をとりあげた章は、あたらしいことにチャレンジする技術者たちの生き生きとしたすがたが活写されています。従来の自動車にくらべて操作性が大きく変わってしまうことから、このシステムは普及することはありませんでしたが、おもしろいことに熱中する人びとの創意が、世の中を大きく変化させる可能性をもっていることが読者にも感じられるという点では、本シリーズらしい章だったように思います。

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2024年05月23日

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