【感想・ネタバレ】匠の時代 第2巻のレビュー

あらすじ

精密機械の新発明に挑む技術者たちの執念と発想法の革命。日本の先端技術開発の記録――オメガ恐るるに足らず……東洋のスイスを夢みた上諏訪の工場で、世界で初めて完成されたセイコーの水晶時計。25kgもの第1号機を火蓋に超薄型へとしのぎを削ったカシオ電卓とシャープの電卓。精密機械開発の実際例を通して、その革命を導く技術者たちの哲学と人生、壁に挑む執念を、ドラマチックに再現して描く! <全12巻>

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Posted by ブクログ

第2巻では、セイコーの時計製作物語と、カシオとシャープの「電卓戦争」が扱われています。

「文庫版のあとがきに代えて」の中で著者は、従来の技術史が「国史」という枠組みに捕らわれていたことを指摘し、本シリーズでは技術開発の「個人史」を描き出すことに努めたと語っています。こうした見方は、個人の才能や努力にばかり焦点が当てられて、技術革新を可能にした社会的背景を見落としてしまうことになるのではないかという問題を孕んでいるということもできるでしょうが、本書に登場する研究者たちの情熱には感動を覚えます。

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2016年01月22日

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