【感想・ネタバレ】匠の時代 第9巻のレビュー

あらすじ

中東・アフリカへの重電機器の単体輸出から、高度のトータル・システム・エンジニアリングの海外戦略へと、「殿様三菱」を押し進めていったのは、「はみ出し野郎」を名乗る脱管理人間たちであった。ニクソン・ショック、石油ショックの深刻な状況下で、企業存亡の海外市場開拓に突進した、三菱電機重電関係の男たち。<全12巻>

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

中東やアフリカ、南北アメリカへと事業展開を試みる三菱電機のビジネス・パーソンに焦点があてられています。

日本とは異なる商習慣にときに翻弄されながらも、取引先や政府との折衝をくり返し、すくない利益でも受注を獲得する「おかゆ作戦」から、多くの利益を得ることのできる「銀めし作戦」への転換を図った人びとの、悲喜こもごもの体験がえがかれています。「一万本ノック」と称されている海外事業部長のリーダーシップのありかたは、現代の価値観ではもはや通用しないものなのでしょうが、昭和の経済発展を支えた企業風土がうかがえるように思います。

0
2024年05月15日

「ノンフィクション」ランキング