【感想・ネタバレ】匠の時代 第7巻のレビュー

あらすじ

技術の匠と経営の匠が織りなす人間模様。企業新時代に対応する技術の匠たちと新感覚の経営の匠たち――レーザーメス、光ファイバーなど、最先端技術の開発に賭ける匠たち。技術と経営をジョイントするカシオ、シャープ、東洋工業、ミサワなど、開発リーダーと技術マネジメントの匠たち。住友クレジット、東京海上火災、レナウンなど、独創的な発想で躍進する経営の匠たち。……それぞれに共通のノウハウとロマンを克明に描く。<全12巻>

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Posted by ブクログ

第7巻は、前半がこれまで同様に技術者たちの活躍が著者自身の文章によって紹介されていますが、後半ではインタヴュー形式で個人のことばが紹介されています。

インタヴューを受けている技術者は、特定の商品の開発についてのみならず、技術者であるとともに企業に勤めるビジネス・パーソンとしての顔についても語っています。彼らのことばを通しており、その日本社会において技術者として働くことの実像がより鮮明に示されているように思います。

また技術者のみならず、企業の経営にたずさわる人びともとりあげられているところに、本巻の特色があります。年商2兆円の総合商社だった安宅産業の解体にかかわった複数の人びとの発言からは、ビジネスの世界に生きるということの実態が複数の光源によって照らし出されているようで、興味深く読みました。

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2024年04月30日

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