あらすじ
浚介は游子の病室を訪れた。二つの心は、次第に寄り添ってゆく。山賀と大野は、哀しみを抱えた家の扉を叩く。ふたりの耳は、ただひとつの言葉を求めている。冬島母子をめぐり争い続けてきた、馬見原と油井。彼らの互いへの憎しみは、いま臨界点を迎えている――。悲劇によって結ばれた人びとは、奔流のなかで、自らの生に目覚めてゆく。永遠に語り継がれる傑作、第五部=完結篇。
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Posted by ブクログ
問題のある家庭が次々に現れ、これでもかと問題点を
突きつけられる。どの家族も崩壊寸前だったり、もう既に崩壊していたりするのだけど、その人たちが特別おかしい訳ではない。一歩間違えれば誰でもこうなるのかもしれない・・・そういう恐怖を感じて、なんともやりきれない・・・・・
愛情の受け止め方や、十分と感じる量なんかも人それぞれ。何を愛情と感じ、何を愛情不足と感じるのかも人それぞれ。本当に難しいですね。
でも子育てって、こんなにも辛く苦しい事ばかりじゃない。単純に子供を「可愛い」と思える気持ちを大事にしていこう。そんな単純な事じゃないけど、でも基本はそこだと思いたい。
感動した!っていうのともちょっと違う、でも確実に読んで良かったと思える作品でした。
第5部のタイトルが「まだ遠い光」。このタイトル通り、本当にまだ遠いんだけど、遠くに光は見えてるんだっていうラストがとても良かったです。
Posted by ブクログ
第三部をすっ飛ばしましたが何とか読み終わりました。ひとまず第五部はいろいろと考えさせられるところもあったりして面白かったです☆…ただ、ちょっと5冊は長過ぎるかなあ^^;。
Posted by ブクログ
評価は4.
内容(BOOKデーターベース)
浚介は游子の病室を訪れた。二つの心は、次第に寄り添ってゆく。山賀と大野は、哀しみを抱えた家の扉を叩く。ふたりの耳は、ただひとつの言葉を求めている。冬島母子をめぐり争い続けてきた、馬見原と油井。彼らの互いへの憎しみは、いま臨界点を迎えている―。悲劇によって結ばれた人びとは、奔流のなかで、自らの生に目覚めてゆく。永遠に語り継がれる傑作、第五部=完結篇。
Posted by ブクログ
1冊目は「家族狩り」といタイトルに惹かれて手に取りました。全5冊と知らず読んだのもあり、よくわからないまま終わってしまって、2冊目を読むまでに間があいてしまい、2冊目から5冊目をまとめて買いました。
2冊目からは面白く段々とストーリーと登場人物の気持ちに興味を抱くように。
5冊目は最後なので、読み終わるのがもったいない気持ちになりました。
一連の一家心中が家族狩りというなの他殺事件に変わっていきます。
家族狩りをしていた犯人は意外な人物で、その真意もまた意外なものでした。
登場人物がそれぞれ気持ちを入れ替えて生きて行きます。
家族とは、本当の愛とは、考えさせられるものもあり、家族とは当たり前にあるものではなく、大事にしなければならないと痛感しました。