【感想・ネタバレ】1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

1Q84年──私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう、青豆はそう決めた。Qはquestion markのQだ。疑問を背負ったもの。彼女は歩きながら一人で肯いた。好もうが好むまいが、私は今この「1Q84年」に身を置いている。私の知っていた1984年はもうどこにも存在しない。……ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』に導かれて、主人公・青豆と天吾の不思議な物語がはじまる。

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ネタバレ

(青豆)
タクシーでヤナーチェックの「シンフォニエッタ」を聞き、首都高の非常階段を降りると、そこにあるのは1Q84の世界
(天吾)
『空気さなぎ』を書いたふかえりに興味をもち、作品を書き直す中でリトルピープルの謎を解く
左翼と宗教、NHKの集金に振り回される子供たち

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2025年11月21日

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ネタバレ

初めての村上春樹さん。めちゃくちゃ面白い。読みやすいし惹きつけられる文章、1番好きな作家さんかもしれない。前編までの感想-青豆パートが好きだなぁと読んでいた。しかしラストで天吾パートがクリフハンガーで締めくくられ、後編の天吾パートが期待できる。

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2025年09月04日

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ネタバレ

久々のハルキ。カフカやノルウェイよりすごく読みやすくて一気読みした。
エロさはハルキらしいなーと思う。
青豆と天吾がどんどん重なってゆくのも好き。
登場人物めちゃくちゃ怪しいおなー
BOOK2のリリースが楽しみです。ふかりえかわいいー

以下はお気に入りの文引用です。
「こわがることはない。いつものニチヨウじゃないから」
「飲んでしまってから水なんて飲みたくなかったことに気がついた。」
「正しいことであれば、その気持ちが純粋であれば何をしてもいいということにはなりません。」
「一人でもいいから、心から誰かを愛することができれば、人生には救いがある。たとえその人と一緒になることができなくても」
「滝の上から落ちるときは、一緒に派手に落ちよう」
「文章に文体があるように、彼がかけてくる電話は独特なベルの鳴り方をする。」

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2025年06月26日

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ネタバレ

昔の国語の先生が、中学生に進める内容では無いけど、この本が人生を変えた本と言ってて、昔読んだけど多分よく分からなくて、26歳で再読。
青豆と天吾。今のところ少ししか見えてない重なる部分。今後どう重なるか楽しみ。

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2025年08月31日

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ネタバレ

(全巻同じレビューを入れています)

・・・
なんだか本作、キャラの作り・彩りが他の作品より豊富かつ精緻であったと感じました。

・・・
一番感じたのは天吾。
天吾は、これまでの村上作品でいうところの「僕」に当たると思います。

たいてい「僕」は文筆・広告関連、或いは飲食関連を生業にしつつ、音楽好き・思想や文学をそらんじ、気怠く生きつつも(あるいは彼なりに模索をしつつ)女性と交わりつつ、そして世の中のフシギと対峙し、最終的に大団円を迎える、みたいな感じでした。そんな彼ですが、不思議とどういう背格好かとか、そういうのは記述がなかったんですよね。まあそれはそれで味がありました。自分を重ねて読むこともできました。

でも今回の天吾は家族構成、身体的特徴(柔道耳!)、大柄でスポーツも数学的センスも(実際は音楽センスも)あり、とにかく器用であることなど、非常に細かい設定であったと思います。よくも悪くも、自分を投影するキャラではなく、外から眺めるべき主人公でありました。

・・・
もう1人の主人公青豆はややラフな作りこみで、彼女の家族の話は余り描かれず、むしろ柳屋敷の女主人やタマルなど、遊び友達の中野あゆみなど、周囲の際立ったキャラとともに物語を彩り深いものにしていたと思います。

もう1人、やはり出色のキャラは牛河でしょう。本作で一番印象深いトリックスター(という程ではない!?)だったかと。実は司法試験合格者とか医者の家の子だとか。こういうのは初めて読んだときに記憶に残りませんでした。

でも彼のこと、他の作品でどっかで読んだ気がしたけどどこで見たんだろうと、気になって仕方なく、googleで検索したら『ねじまき鳥クロニクル』 (1994)で出ていました。そうそう、「僕」の元を離れた奥様の兄の綿谷ノボルの秘書としてでした。

・・・
その他、ふかえりの育ての親の戎野先生、編集者の小松など、かなりエッジのたったキャラが自然な形でそのポジションを占めていたと思います。

あと、17歳で文学賞を受賞したふかえり、あれは綿矢りささんが高校生で芥川賞を受賞したことの影響じゃないかとか、さきがけ・あけぼのってのもオウムの影響じゃないかとか、諸々想像させるところがありましたね。

・・・
もう一つ。終わり近くまで殆ど考えませんでしたが、タイトルについて。

本タイトル、もちろんかのディストピア小説の『1984』を承けたものでありますが、本作は「9」「Q」になっており、一種のパラレルワールドへ迷い込んだという設定です。実際にはパラレルではないとの説明がありましたが。

で、天吾と青豆は会えそうで会えないすれ違いを、結構延々と、最後の最後まで繰り返すのですが、最終巻の第三巻に至ってまだ会えないところで、私気づきました。
そう、この物語は年末までに終わらねばならない。なぜならば、タイトルがそうだから。85年を跨がないように、タイトルが84年となっている。

実は第一巻は4-6月、第二巻`は7-9月、第三巻は10-12月とサブタイトルが振られています。そしてキチンをけりをつけるべく、収束していったことに感心した次第です。

上手く表現できませんが、何というか、タイトルの制約を内容に反映させた?ような作りが面白いと思いました。

・・・
ということで村上作品でした。いやー長かった。10日間弱、読むのにかかりました。

ところで、私の初めて読んだ村上作品は『ノルウェイの森』(1987)でした。そして帯には『究極の純愛』とか何とか書いてあったと記憶します。

そこから20年を経て上梓された本作、これもまた『究極の純愛』と呼んでも良い作品であったと思います。

堪能致しました。

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2025年07月07日

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ネタバレ

青豆と天吾の章が交互に繰り返される。今後二人に接点はあるのか?

青豆
女性虐待する男の暗殺者。老婦人の元に仕えている。山梨の武闘グループの警察襲撃とそれに伴う警察の銃、制服刷新など1984年の一部記憶がない。ハゲが好き

天吾
予備校講師で小説を書く。編集者小松の提案で『空気さなぎ』の作者ふかえりの文章を書き換える。

ふかえりこと深田絵里は家族でコミューン「さきがけ」に暮らし、家族で一人だけ抜け戎野先生のところへ来た。さきがけは父がリーダーで、武闘派の「あけぼの」(山梨の襲撃事件を起こす)が独立、ふかえりが出た後は宗教法人になった。両親は見つかっていない。

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2025年07月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前から気になってたので手に取った
全6巻なのでまだまだ先見えない
天吾と青豆の接点が例の事件以外なし
この後どう展開するのか
空気さなぎとリトルピープルはなんなのかとか
ノルウェイの森があんまり面白くなかったけど
こっちは話が気になるので読み進めようと思った

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2024年11月28日

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