あらすじ
2024年4月よりアニメ全国放送決定&シリーズ累計200万部突破!
猿との大戦後、正式に即位した金烏・奈月彦。山内の存続のため、大貴族四家に協力を請いつつ、娘の紫苑の宮を自らの跡継ぎとするべく動き始める。
下界への留学を控えた雪哉は、美しい夜桜の下で紫苑の宮としばしの別れを惜しむのだった。
滅びゆく山内の、新しい時代が始まろうとしていた――外界で忙しい日々を送る雪哉にある日、信じがたい一報が。
『楽園の烏』に至る20年間になにがあったのか? 戦慄の真実がいま明かされる。
シリーズ最大の衝撃作!
※この電子書籍は2021年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
衝撃の展開ながらもサクサク読める。
だが情報量が凄い。それぞれの思惑が絡み合って、統治するのって本当しんどいだろうな、という感想。
単行本の表紙も印象的だが、文庫本の表紙も印象的。
280ページの「あーあ。 だから、駄目だと言ったのに。」
何が駄目なのか。自分の読解力の低さが恨めしい。
己の性格上、忠誠を誓った行動が駄目だったのか、
己の性格上、他者の想い渦巻く中央に身を置く進路自体が駄目だったのか、
垂氷で生涯を終える事が、己にとっては一番の選択だったのか。。
長束の「お前は落ち込んだりしないのか?」という投げかけもしんどい。
浜木綿の「お前はだたの一度だって、奈月彦を選ばなかった」という言葉もしんどい。
冒頭の奈月彦から姫君へのセリフ。この臣下にあたるのが雪哉だと思うのだが。。
でも、雪哉の、逃げようという提案は。。奈月彦の時もそうだけれど、雪哉にとっては逃げる、という言葉が出れば、自分の選択に賛同する覚悟が聞ければ、満足なのだろうか?
治馬の言葉に納得していなさそうだし。
『「政を行うという事は、皆を助けたいと願いつつも、皆を助けられないことだ。…自分に出来ない行為を臣下に押し付けておきながら、自分ばかりが潔白でいようとする。…だから、共に考えよう。」』
奈月彦が記憶を持たない理由は明らかになるのだろうか?
前作短編の作者後書きにもあったが、メインキャラクター以外の八咫烏も一生懸命に生きており、だからこその展開。彼等は忙しくて、やること沢山だけれど、妹君はむしろ思いを募らす環境だよなぁ。。
滝本とのすれ違いがまた切ない。
『関係を改善したいと思っても、衝突などなかったかのようにしたのだからそれが修復されることはないのだった。』
藤波の最期の行動は、彼女目線であれば理解できるのだろうか、それとも、彼女自身にとっても意外な、衝動的な行動だったのだろうか??
滝本は彼女を抱えて、何を思っていたのだろうか?雪哉に言われる前から藤波の宮を選ぼうと、決めていたのだろうか?それとも、過去をずっと悔いていたのだろうか?
奈月彦が雪哉に相談したかったことは何だったのか。
山神と玉依姫はどうなったのか。
本当、父親は、多分東家からの働きかけもあったと思うけど、なぜにこういう性格になったのだろう??彼目線の物語があれば共感できるのだろうか??
皇后の凛とした姿しか知らなかったので、亡き後の取り乱す姿は少し意外だった。覚悟していても、理想はそういかないということか。
南家出身でなければ、雪哉に賛同しただろうか。
夜桜を見に行った二人が、袂をわかつことなくともに尽力するパラレルワールドを読みたい。。
やり方を決定的に間違っていた、と雪哉は言うが、奈月彦はどんな感想を抱いただろう??
完結して、また一から読み直したいけれど、しんどい完結だったら、読み返すのもまたしんどそう。。
CLAMP作品のようだ。。
Posted by ブクログ
悲しい。悔しい。はらわた煮えくりかえる。
真赭の薄と澄尾のことに喜んで読み始めたのに、まさか
こんな巻末になるとは思わなくて…
懐かしい名前がいくつか出てきて嬉しかったのに、あの
薄気味悪い女の存在はすっかり忘れてた。
長束のは慟哭かもしれないけど、私なら完全に怒号。
人も八咫烏もどこまでも堕ちていけるものだね。
この山内の存続が危ういという時に現状も全て奈月彦の
せいにする。金烏が変われば現状は変わるのか?
四家の負担は減らすことが出来ても、山内の危機は変わ
らない。あの愚かな紫雲の院くらいだろうと思っていた
のに…
奈月彦の遺言は、雪哉の行動を推測して敢えてそうした
のじゃないかな。浜木綿の発言も全て計画?
奈月彦も雪哉も好きだから、私の希望的観測なのかもし
れないけど。
雪哉が多くの民を死なせるような判断をするとは思わな
かったと思うし、真の金烏が自分のため、娘の地位のた
めに血を流すことを望むはずがない。
青嗣はいくらか雪哉を知ってはいたようだけど、理解は
出来てない。「宥めすかし、鞭を匂わせ、飴を与えれば」
陥落するって、誰のこと?と思ってしまったわ。
そんな人を奈月彦が信頼するはずないでしょう。
彼らが思い知らされる日が待ち遠しい。
明留…
Posted by ブクログ
読書メ二も記入。前作で金烏はなにをやっているんだと思っていたが、まさか金烏が亡くなっていたなんて、初めての女金烏の誕生かと思いきや先代金烏代とあせびの間に男の子がいた。年の差ありすぎ。最強だと思っていた金烏チームがバラバラになっていくのが悲しかった。
Posted by ブクログ
衝撃すぎて一気読みした。
紫苑の宮との桜の場面が綺麗すぎて、その後の出来事との落差か激しかった。
忠誠ってなんなんだ。あんなに雪哉は奈月彦と心通じてたんじゃないのか。
最後の目が死んでいく雪哉が悲しい。
それでも、姫宮を大事に思っていてほしい。そのために冷酷になっていったんだっていう雪哉でいてほしい。
どんなに腹黒くなっても、雪哉が一番の推しです。
Posted by ブクログ
夕闇の中、手鞠のようにまるまると咲き誇る紫陽花が、………「どうして」という文章の意味が理解出来ないまま読み進み事の次第が明らかになった後、またそこから再読。阿部先生「どうして」と言いたい。この巻は一番泣いた。暫くは続きが読めない。本当に衝撃です。
Posted by ブクログ
あせび、小梅など雪哉の少年時代を思い起こす八咫烏たちの登場に、年月の経過や雪哉の変化を痛感した。ラストの変貌は『主』で語っていた「反省はする、後悔はしない」の座右の銘の通りだなと思った。
Posted by ブクログ
「弥栄の烏」と「楽園の烏」の間に何があったのか。
楽園の烏で「???」となった謎の半分くらいは解き明かされます。
久しぶりに登場する藤波やあせび。
色々と驚きすぎてるうちに読み終わってしまいました。
表紙の幼い雪哉が切ないです…
Posted by ブクログ
最初の方はついに東京まで来たかww
なんてのほほんと思ってたけど、若宮死ぬんかい!
しかも藤波にかい!!おい!!おぉぉぉおい!!
浜木綿ももはや御乱心にしかみえない…
あと浜木綿に全て任せるってのもよく分からない…
心がないって言ってなかったか?嘘だね。バリバリ心動いてんじゃねーか。結局奈月彦はしっかり夫だったししっかりパパだったんかな。金烏としての心と自分の心の葛藤があったりしたんだろうか。
はぁ、雪哉…お前、どーすんだよ。
澄生は紫苑の宮なのか?ってかそうでしょ?
こりゃ次早く読まないと…結末どうなんのかな…。
Posted by ブクログ
千早の明留への友情にぐっときた。関係が雪哉に作られたのがきっかけだったとしても、千早は明留を友だと思っていたことに救われた気がした。
私の情緒は長束様と一緒に乱高下しまくりだよ…もうあの頃の雪哉はいないんだなあ。
奈月彦が雪哉に言おうとしていたことが何なのか気になる。
Posted by ブクログ
第二部、第二巻!
前巻が、第一部からかなり時間が飛躍し、一体何があったのか、と思うような展開だったのに対し、今回は「何故、雪哉が博陸侯になったのか」までの経緯がわかる話。
なるほど〜と前巻と話が繋がるものの、展開としては衝撃!!
え?!奈月彦ー!泣
え?!あのキャラ再登場?!
と、私の心の中は忙しかった(笑)
そして最後もまた匂わせ。
終章のタイトルが「答え」だから、冒頭の話と繋がるところもまた良い!
さーて、次は澄生の話になるのか。
そして未だ明かされない幽霊の正体に繋がるのか。
続きが楽しみで仕方ない!
Posted by ブクログ
楽園の烏までの空白の20年間の一部が詰まってました……。
奈月彦がいないなー、金烏は二人の子供なのかなー、代替わりしたから、出てこないのかなーと悠長に構えていたら、とんでもなかったです。
これでもかってほど、多方面から精神を削ってくるので、読んでてきついです。それから逃れたくて、この先には安寧や希望が待っているはずだと思って、読み進めるのに、出てくるのは、不安や絶望という、容赦のなさ!
雪哉の立場や態度の理由がはっきり分かったわけですが、第一部第一巻から、ずいぶん遠くに来たなーと思いました。アニメのおかげで、おさらいできたのがよきです。
Posted by ブクログ
あー、あー、どうしてこんなことに。
ようやく芽生えた希望が、あっけなく崩れて。
ショックというか腹が立って、感想書きづらい。
さてさて、これからまたどうなっていくのか。幽霊の正体はあの人なのか。大天狗はもっと活躍しないのか。朔王はどうやって外界で成功したのか。雪哉は普通の八咫烏なのか。
色んな予想や謎が散りばめられていて、いつも続きがとっても気になるこのシリーズ。
早く続きを読みたい。
Posted by ブクログ
気力の持っていかれた今作だった。
奈月彦さんと明留がいなくなるのは、前作を読んで何となく予想していた。そう予感はしてても、衝撃は免れなかったが。ただ、その背景が悲しむ間を与えてくれなかった。金烏の死はメインではなく、目的遂行の過程でしかなくて。
如何せん崩御以降の展開が、相変わらず怒涛過ぎた。終盤になるにつれ“2人で夜桜見に行ってた頃で時を止めてくれ”と何度思ったか。雪哉が心を殺す瞬間を目にする度に、もういい止めてくれ、容赦がなかった。
近習時代に放った“自分の知らないところで勝手に死んで下さい”の通り、奈月彦さんは死んでしまった。
更に、浜木綿さんの“アンタは選ばなかった”も。2巻の『烏は主を選ばない』をこんな形で再回収してくれなくても。
ああ、垂氷の雪哉に、無性に会いたい。
Posted by ブクログ
今作は「弥栄」から「楽園」までの間になにがあったかを記すお話。
「弥栄」のラストに誕生した姫宮がすでに8歳になり、雪哉は変わらず金烏の護衛として務めている。ここに至るまで朝廷や雪哉の周りでは大なり小なり衝突や諍いはあったのかもしれないけど、山内自体はなんとか平和な世を保ってこれたんだなぁと想像。
そしてまさかまさかの澄尾と真赭がくっつき子供ができてるなんて(泣)久しく享受できなかったキャラクターの幸せに涙…
雪哉の遊学の決定、花祭りに姫宮と出向いた先で突如として呼び出されるも本性の伺いしれない東家当主との会談、小梅との邂逅、そして遊学直前の金烏からの謎の「相談事」…。
序盤の空気と打って変わって不穏な空気が漂い始めた矢先の金烏暗殺。勁草院時代の同窓、明留の死。しかも雪哉の遊学中というタイミング。
まぁ、1回ここで本を閉じましたよね、辛すぎて笑
金烏暗殺からは一気にミステリー的に。
雪哉が探偵役となり、なぜ金烏暗殺という事態に陥ったのかを紐解いていきます。
ここに来て直前に読んだ「外伝 白百合の章」の「おにびさく」と「なつのゆうばえ」がインパクトになるとは。絶対刊行順に「外伝 白百合の章」を先に読むことをおすすめします。キャラクターの解像度が上がるとともにどうにもままならない虚無感を得られます。
実行犯のひとりである滝本と藤波の宮とのエピソードは以前浜木綿を守った青嵐との関係を彷彿とさせる不器用ながらも確かな愛情を感じつつも、それに気づけた浜木綿と違い、最後まで気づけなかった藤波という皮肉なエピソードで胸が痛む。
金烏暗殺事件が解決し、今後の山内の未来を考えるフェーズに移行する流れで私は2回裏切られました。
長束の金烏代即位かと思いきやの金烏代捺美彦の隠し子の登場。
それに関わっていた東家と南家。(やっぱり東家、お前ーっ!ってなった)
そして奈月彦の遺言の内容。もうね、てっきり雪哉を黄烏に指名するものだとばっかり……『相談事』は…???!
遺言の内容と浜木綿の言い放った台詞は雪哉の心を壊し非道な人物に変わらせてしまうには十分な材料となったと思います。姫宮の心痛が辛い…。
この章は全体を通して読者に『真の忠誠とはなにか?』を問う話だったなと思います。
表紙の雪哉が烏の羽で目元が隠れているのが皮肉に感じられますね。