「孤独死への不安」という重々しいテーマを実にコミカルに描いている作品です。主人公の山口鳴海は、叔母の孤独死をきっかけに「一人できれいに死ぬ」ことを目標に終活を考えていきます。しかし、目の前に立ちはだかるのは結婚・介護・老後資金というかなりハードな課題ばかり。職場のエリート後輩の那須田にも「何も考えてこなかったからですね」と自身の無知を思い知らされる始末…。鳴海は易々と結婚に踏み切ることもできない(そもそも相手がいない)ため、きれいな孤独死に向けての学習を始めるのだった。
めちゃくちゃ重めの鬱マンガ…?と見せかけて実は、登場人物みなキャラが濃く、ネタ要素も多いです。それでいて、たしかに人間だれしも、家族がいてもいなくても死ぬのだから準備しなければいけないよなぁ。といつの間にか主人公を自分事のように追っていってしまう。結婚しない、子供をもたないという選択が当たり前の世の中であるからこそ生まれたテーマですし、令和の時代にぜひおすすめしたいマンガです!
感情タグBEST3
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相変わらず
iDeCoやNISAについての分かりやすい解説とか、「頼ること」と「依存」は違うとか絶妙なポイントを押さえてて相変わらず全体的に面白いのですが、この巻の最大の見どころはやっぱりノムネムですね。
「ブルジョワしかできないヒップホップがホンモノなはずねーだろ」「ワイらババアやさかい個人情報保護とかわからんわ」
何ていい話なんだー!!!(笑)
あとナスダくんがちょっと泥臭く人間臭くなってきててかわいい。
なんか不安定で暗いところにいるナスダックを、明るくて素直で根が良い子の鳴海ちゃんが引き上げて救ってあげてほしいなあ。
この二人、良いバランスだと思うので、できればひっついて二人で面白く幸せな老後を過ごしてほしい。そういう二人が見たい。