【感想・ネタバレ】九龍ジェネリックロマンス 11のレビュー

あらすじ

この夏の九龍はどうかしてるぜ。脳内の過去の記憶を夏の終わりを体験する令子。ついに、工藤と鯨井Bの真相を覗き見ることに…。私に過去はないけれど、日常を重ねて絶対の自分になりたい。悲劇が、その先に待っていたとしても自ら選んだ未来なら後悔したりしないから次々と明らかになる事実を知って尚、明日に向かって進む理想的なラヴロマンスを貴方に――。

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切れかけの電灯、カビくさい路地裏、うるさい隣人。
そのどれもが何だか無性に懐かしく感じてしまう“九龍城砦”。
この作品はそこで働く男女のノスタルジックでビターなラブロマンス。

『恋は雨上がりのように』の著者・眉月じゅん先生の作品であり、
先生特有の繊細な心理描写と美しくもどこか儚げなヒロインは
本作でも私の心を掴んで離しません。

ガサツで無神経なあの人なんて、好きなわけない。でも少し気になってしまう。
そんなヒロインの葛藤だけでも、胸のざわつきが止まらないのに、
ノスタルジックな雰囲気が融合することでさらにグッときてしまいます。
ああ、なんて素晴らしきノスタルジックなラブロマンス・・・。

また、2人の恋が非日常を呼び寄せる展開も見逃せません!
これ以上はネタバレとなってしまいますが、
1巻を読んだが最後、続きを読まざるを得なくなってしまうので、ご注意を。
(私は徹夜で読みました。)

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ネタバレはありません。

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