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切れかけの電灯、カビくさい路地裏、うるさい隣人。
そのどれもが何だか無性に懐かしく感じてしまう“九龍城砦”。
この作品はそこで働く男女のノスタルジックでビターなラブロマンス。
『恋は雨上がりのように』の著者・眉月じゅん先生の作品であり、
先生特有の繊細な心理描写と美しくもどこか儚げなヒロインは
本作でも私の心を掴んで離しません。
ガサツで無神経なあの人なんて、好きなわけない。でも少し気になってしまう。
そんなヒロインの葛藤だけでも、胸のざわつきが止まらないのに、
ノスタルジックな雰囲気が融合することでさらにグッときてしまいます。
ああ、なんて素晴らしきノスタルジックなラブロマンス・・・。
また、2人の恋が非日常を呼び寄せる展開も見逃せません!
これ以上はネタバレとなってしまいますが、
1巻を読んだが最後、続きを読まざるを得なくなってしまうので、ご注意を。
(私は徹夜で読みました。)
Posted by ブクログ
読みやすさ★★★★★
学べる★★★
紹介したい★★★★★
一気読み★★★★★
読み返したい★★★★★
11巻。話が続いてもまだまだ面白い。キーとなるシーンの小出しの仕方がうますぎ。
衝撃を受けて、混乱して、考察して、ネタバレ後に納得して、切なくなって、の気持ちよさがエンドレス。
展開がめちゃくちゃ気になるけど、終わって欲しくない珍しい作品。
キャラの作り込みもいい。あらゆる登場人物の背景が分かってきて、どれも共感する。いい作品にはそれがある。
敵は敵なりの、モブはモブなりの、生き方や矜持があってカッコいい。全員主役級。
クーロンとクローンをかけてるのか?
九竜という特殊な舞台を選択したのも凄い。
行ったことのない私まで懐かしいと思わせる画術。
もうその時代の九竜、行ってみたいもの。
例えば1人のキャラに「ジェネリック」がいる場合の描き分けが抜群に上手い。
見方が変わると突然キャラが''容れ物''に見えてくる面白さ。
2つの世界線の構成、表現が凄い。
金魚目線。世の中は記号でできていて。世の中は仮想空間なのですよ。
80~90年代的な絵面が逆にクセになる。
顔の筋肉、ミリ単位の微妙な目線の動き。
読み手に表情だけで感情を伝える、その表現力。
少女漫画的に心理描写が繊細なのに、設定はSF的、セカイ系と壮大で、そのギャップがまたいい。
ネタバレも進んで来たので、そろそろまた一巻から読み返したい。
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