あらすじ
過去の自分を思い出せない。ノスタルジー溢れるディストピア、九龍城砦で徐々に自身の謎に気付き始め、動揺する鯨井にはじまりの日である。と告げる楊明。秘やかに紡がれていく友情と工藤への恋愛感情…。美容外科界の風雲児、蛇沼も登場しついに物語は動き出す――。哀愁もまた愛おしく理想的なラヴロマンスを貴方に――。
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切れかけの電灯、カビくさい路地裏、うるさい隣人。
そのどれもが何だか無性に懐かしく感じてしまう“九龍城砦”。
この作品はそこで働く男女のノスタルジックでビターなラブロマンス。
『恋は雨上がりのように』の著者・眉月じゅん先生の作品であり、
先生特有の繊細な心理描写と美しくもどこか儚げなヒロインは
本作でも私の心を掴んで離しません。
ガサツで無神経なあの人なんて、好きなわけない。でも少し気になってしまう。
そんなヒロインの葛藤だけでも、胸のざわつきが止まらないのに、
ノスタルジックな雰囲気が融合することでさらにグッときてしまいます。
ああ、なんて素晴らしきノスタルジックなラブロマンス・・・。
また、2人の恋が非日常を呼び寄せる展開も見逃せません!
これ以上はネタバレとなってしまいますが、
1巻を読んだが最後、続きを読まざるを得なくなってしまうので、ご注意を。
(私は徹夜で読みました。)
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
何が本物で何が偽物か。そもそも九龍自体の謎もだいぶ深まってきた3巻。
鯨井Bは今の令子さんとは結構違う人だったのだなぁ。でもまったくの別人ではなくて、工藤さんの気持ちを考えると切ないなぁ。
Posted by ブクログ
鯨井と工藤の恋愛は、本物の二人の”ジェネリック”
な恋愛ということなのだろうか。
どういう結末を迎えるのか今のところ予測がつかない。