みんな私の中身なんか知りもしないし興味もないくせに。
そんな空虚感を感じながらも、
一週間に一回、彼女は誰かの「彼女」になる。
そうして、都合のいい女を演じる。
「幸せな家庭」を手にすることができなかった雪。
将来に何の望みも抱けず、メイクで火傷の痕を消し、己を偽る事で生き延びてきた。
そんな彼女の選んだ仕事は「彼女代行」。
最初は雪の客として出会った壮太だったが、次第に雪に夢中になってしまう。
しかし、家族に愛されて育った壮太に対し、雪は分かり合えないという実感だけが強くなってゆく。
偽りの関係、偽りの存在から発生した想いもまた、偽りなのか。
人と人との関係と男女の恋愛感情。
必ずしも深い関係だけが良い訳ではない。
心の距離について考えさせられる、ダークではなくビターな物語。
感情タグBEST3
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匿名
「若い頃無敵だった」「若い時が一番楽しかった」という人の、人生の幸も不幸も想像すら付かない。異世界を見ています。
エミの母親が「なんで戻ってきたの?」というシーンを読んだのがたまたま真夜中だったのですが、怖かったです…。
若さだけを切り売りした結果
その女は40超えて何も持ってなかった。今が良ければ〜の典型的な人生を送り、何も経験せず、流されるままに生きてきた人生のツケが今回ってきた。現実をの現代社会を生きるすべての女子の駄目な方の見本と言ってしまってもいいだろう。送れを取り返すのは並大抵の努力じゃすまない。
しかし、そんなことは本章の前座に過ぎない。本題は前章からのタイトル「洗脳」
宗教にハマり洗脳され、無駄に使われていく金と時間。気付いた時には手遅れだった。幸は残っているか?
Posted by ブクログ
「がんばりましょうね!私たちまだ若いんだし!なんでもできますよ!」と25歳が40歳の同性に満面の笑顔で云い放つ、「ここだけの話」という打ち明け話を「そういうことはいわないほうがいいですよ!」と否定する、その未来ちゃんの無神経さに気が付かず若いというだけのことにコンプレックスをつのらせる主人公。自分の人生にすら責任を持ちたくないのでスピリチュアルカウンセラーのいい加減な返答に右往左往する主人公。いらいらするのでさっさとこの巻で決着付けてほしかったけど続くのですね。連載はあまり追えていないけど未来ちゃんってタケちゃんと不倫してません?
刺さる
この巻、すごく怖い。
先の見えない人生送ってる人は読まないほうがいい。
江美の不安とか自信のなさとか後ろめたさって誰drも一つや二つや三つ心当たりがあると思う。
これ読むとその事がもう取り返しのつかないつかない事な気がしてしまう。
次巻では江美が救われる事を望みます。