あらすじ
国定自然公園の湖岸で、釣りをしていた男性が襲われ大怪我を負った。同公園内の動物園では、1カ月ほどまえスタッフ一人が殺害され、研究用の動物とその飼育係が行方不明になっていた。
二つの事件以前から、湖岸で正体不明の大型動物が目撃されており、不鮮明ながら映像も存在した。兵器使用を目的とした動物のウォーカロンか? 情報局の依頼を受け、グアトらは動物園へ赴く。
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匿名
初めて
隣の人と話すグアドに驚きました。それも世間話をするなんて。そんなことは無駄だと思っているのではと思っていて、この行動に驚きました。
Posted by ブクログ
「知識を得たい、謎を解明したいという思い」も、
「他者を自分の思い通りにしたいという欲求」も根本は同じ、という発想は無かったから新鮮だった。
久々のデボラ登場!最近はオーロラばっかりだったけど、そういや最初はデボラだったなと今更思い出した。
ヴァーチャルにお引っ越ししたい。
Posted by ブクログ
今シリーズのなかでは特に面白い作品だった。失踪した理由は囚われていたから、というのがバーチャルならではの実現性を持っていて良い。なかなかそういう発想にいたれなかった。また、飼育動物が飼育員を殺してしまうのも自殺なら納得できた。
アネバネもミニスカ姿で再登場。元気そうでなにより。
デボラもそろそろ絡んできそうな終わり方だった。
心のどこかで実はイェオリ、ビーヤ夫妻がハギリとマーガリンでしたみたいなミスリードがないかと期待していたが、いよいよその可能性も消滅させて良さそう。
Posted by ブクログ
このシリーズも終わりだろうね・残念なので☆5つにしようかと思ったけど、やめておこう~国定公園の湖で釣りをしていた137歳の男性が襲撃され大怪我をした。その近くの動物園では警備員が殺害されるという事件も起きている。ドイツの情報当局がグアトに協力を求めてきたが、日本の当局も了解済みだ。湖の中の島の宮殿の地下が研究施設になっていて、資金はウォーカロンメイカーのフスから出されているらしい。技術者はドイツのHIXというメーカーで働いていた者たちだ。調べて見ると、13人の技術者が退職していて、その後の足跡が辿れない。動物のウォーカロンの研究は何のために行われていたのか。湖畔のレストランで食事中、シャチが襲ってきた。宮殿に帰り着いて調査を再開すると、急いでボートで逃げ出したが、ミサイル2発が命中して、施設は大きく損壊された。自宅に帰ろうとしても10時間の待機時間を過ごすために水族館の上の寂れた遊園地では玩具じみた列車に恐竜がぶつかってきた。同行している警備のウォーカロンは超低周波と超高周波の音を出す機能を持っている。それがシャチや恐竜のウォーカロンを動かしたのではないか。137歳の技術者は失踪した13人の研究者をヴァーチャルの世界に送り出したのではないか?実際に訪れた国定公園へのヴァーチャルツアーに参加すると、クロヒョウが現れ、地下2階の実験室から研究室に戻って取り残された137歳の技術者に出会った。ギリシアのサーバーがこのヴァーチャル研究所の研究者たちを吸い上げようとしている。生殖能力に関する人工細胞と人工臓器の研究が行われていたのだ…。ロジとセリンとペネラピはフスの工場の隣の違法薬品工場に乗り込み、グアトはロジの映像を見ながら必要なアドバイスをトランスファーを通じて与える~そうなると、何かシリーズが残っただろうか?エッセイものはちょっとねぇ
Posted by ブクログ
諦めている暇もない。
なんだかもう、ほんの少し未来の話のようにすら思えてきた。醸成されている、ということなのだろう。しっかりと運営されている仮想世界があって、そこにいつでもログインできるような、感じ。そのうちにそちらだけあればいいんじゃないか、とか思い始めそう。
捜さないでください、ってやつです。
リアルとヴァーチャルって、現状だと本来の有り様から倒錯しているように感じる。
制約から自由になって、思考が純化されて、そういう場所であればいいなと思うんだけれど。
なんだかいまのヴァーチャルって、匿名性をいいことに放言を吐いたり、それを出自のわからないなんとかコレクトネスが批判したり(勿論こちら側も匿名性をいいことにしている)、ほんとに簡単なストレス発散の場になっているところが多いように思えて。
もっと、生きいきと使えているひとが増えるといいなぁ。そういう場所が。
それも極端に進めていくと、きっと閉塞して歪になってしまうのだろうけど。
あーあ、である。
☆3.8