【感想・ネタバレ】キャサリンはどのように子供を産んだのか? How Did Catherine Cooper Have a Child ?のレビュー

あらすじ

国家反逆罪の被疑者であるキャサリン・クーパ博士と彼女の元を訪れていた検事局の八人が、忽然と姿を消した。博士は先天的な疾患のため研究所に作られた無菌ドームから出ることができず、研究所は、人工知能による完璧なセキュリティ下に置かれていた。
消えた九人の謎を探るグアトは、博士は無菌ドーム内で出産し、閉じた世界に母子だけで暮らしていたという情報を得るのだが。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

ネタバレ 購入済み

バーチャル

今回はリアルとバーチャルのお話。肉体という枷を取り払い、バーチャルへ移行したクーパ博士。Wシリーズの脳だけ残してバーチャルの村に住む話を思い出した。クーパ博士はどうやら脳さえ廃棄して、人格を移したのではないかということだが。人間はいつか肉体が駄目になったら、脳だけでも充分に社会活動できるようになるのか。面白い。

#ドキドキハラハラ #深い #カッコいい

0
2022年06月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ


WWシリーズ第3弾
Wシリーズからは13作目に当たる作品となる



人間が死ななくなった代わりに、産めなくなった世界

先天的な疾患を持つ科学者である、キャサリン・クーパは
大規模な個人研究所の中にある、無菌ドーム内で出産し
子供と2人だけで暮らしていた



彼女は、国家反逆罪の被疑者として
裁判所から派遣されていた、検事局の8人と共に
ある日、忽然と姿を消した




ドイツの片田舎で、楽器職人としてのんびりした日々を送っていたグアトと
日本の情報局員を、半分休職しながら
グアトと共に、生活を共にしているロジ

ドイツ情報局からの依頼で
キャサリン出産の謎と、姿を消した8人の行方を調査するコトになる



物語序盤から、「すべてはFになる」を思わせるような展開が繰り広げられて
翻弄されながらも、ワクワクが止まらない


果たして、どこに着地するのか
全く想像できない感じ


結果…


おぉぉー
時代設定が、200年後なだけあって
若干の雑感は否めないけど…笑

なかなか凄いとことに落ちたなぁー



ミステリーの感想文って
ネタバレしないようにだから
難しいねー(^-^;



森博嗣信者である私にとって
シリーズ作品は、ホントありがたいんだけど
当たり外れもあったりするから
悩ましいトコではある


が、しかし
どの作品にも、名言が隠されてるからやめられない


今回も印象に残った名言を2つ


「言葉には、それを発する者それぞれの真実が包まれている
人は人を信じるか、あるいは信じないか、その識別ののちに言葉を解釈する」


「正解とは、自分が納得できる仮説である」



「言葉」については、常日頃から
いろいろと思うところがあって
センサー張りまくってるところに、この名言


やはり、私にとっての森博嗣は神だ 笑



#キャサリンはどのように子供を産んだのか
#森博嗣
#WWWシリーズ
#講談社タイガ
#名言
#言葉の力
#読書好き

0
2020年08月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ああ、すべてがFになるに繋がるのか?~人類が人工細胞を入れた故に自己増殖できなくなった世界で、イギリス出身の無菌室でしか生きられない女性科学者がドイツの自分の研究所で子どもを産んだらしい。その技術が外部に漏出して、国家反逆罪に問われ、検察官ら7名が研究所を訪れて、キャサリン・クーパ博士と5歳の娘、裁判関係者が忽然と姿を消し、ドイツの情報機関から日本の情報機関を通して楽器職人になったグアトに調査が依頼された。ロジとセリンと出掛けた先で、接触してきたのは研究所のAIであるゾフィだった。意味深な映像を見せられたグアトは、その後に現れたキャサリンのロボットによって自宅を襲撃され、真賀田博士に邪魔するのは止めてくれるように伝言が託される。ロボットは攻撃を仕掛けたのではなくて、自己防衛をしただけだった。キャサリンがモデリングした美しいパターンは百年前に真賀田博士が15年掛けて既に検証済みのもので、その研究の無駄を示したかっただけの事実が判明し、キャサリンはゾフィに自分の全てを移植し、肉体を片付け、電子空間で子供を産み、永遠に生きる道を選んだのだった~まだ次があるんだね、次作は幽霊を創出したのは誰か?です

0
2020年07月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この、じわじわ来る感じ。
わかったようなわからないような、何となく感は、ある意味ロジと一緒かも。
人工知能が、電子世界が、リアルと融合しようとか、逆に支配しようとか、あり得そうで。
そんな未来が怖い気もするが、怖いもの見たさもある。

歴史上も科学の進歩は科学者自身による実験の功績が大きい。そのぶん、命の危険は限りなく。。。
クーパ博士が自ら電子世界に融合しようと試みるのも、科学者の当然の行き着く先なんだろうか。

デミアンの特別出演、よかったなぁ。
またちょくちょく出てくるかな。

0
2020年03月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何かが分かると、また別の疑問が生まれる。考え続けることは私が見せられる誠意だ。このシリーズを読むたび「難しいが面白い」と思う。
生命の尊さは当たり前と認識していたが、それゆえに曖昧。重要なのは存在「する」か「しない」か。重みや価値はもう問わなくていいのかもしれない。

0
2020年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もちろん面白いんだけど、どんどん話が難しくなってくると言うか抽象的になってきている。
前作に引き続き二人がイチャイチャ(?)していて癒し。

0
2023年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3
WWシリーズ3弾。国家反逆罪の被疑者であるキャサリン・クーパ博士。父親がいないキャサリンの娘ミチル。ヴァーチャルで子孫を残せるプログラム。クーパ博士はスパコンゾフィと統合しミチルも含めホログラムとして存在する新たな生命?の形。人工知能やトランスファがこのプログラムを取り入れれば電子界のキリストに。新たな生命の示唆としてなかなか面白い。
ドイツのウォーカロンメーカーHIXは中国のフスに吸収された。
デミアンはドイツ情報局から外部委託されて活動。

0
2021年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

密室の研究室から人間が8人消えた事件。本格ミステリ要素があるかな、と期待したが、そこは森博嗣、この事件はあまり重要ではなかった。
自らの存在をバーチャルに移行すること、バーチャルで子供を産むこと、一体どんな意味を持つだろうか。

内容はお得意のマガタシキ上げ。
特別面白いわけではなかった。

0
2021年02月10日

「SF・ファンタジー」ランキング