あらすじ
好評「おさる」シリーズ第2弾!南の島にすむおさるの少年は、友だちも家族もみんなおさる。ある日、カニが耳をはさんではなれなくなりました。自分だけみんなとちがうなんて、いやですが……※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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Posted by ブクログ
おさるが降りかかった異変をおじいちゃん達と共有して楽になるという部分に注目したい。自分と同じような存在がいるということは意外と心の助けになるしそんな悩みが良くなるのはそれ自体を忘れていた頃なのだ。全く関係ないがカニやヘビとくっついてしまい合体する妄想部分が色々のバリエーション豊かで楽しい。また他の猿達にも他の生き物がくっついたのでは?という主人公の妄想が描かれる一連の部分も好き。
Posted by ブクログ
この1つの具体例のお話から、どういった抽象的な結論を持ってくるのかは、人によってかなり変わってくることと思います。
一人ひとりの性格と言うふうに言ってしまえば、簡単なような気もしますが、最後にカニは猿の耳から離れていってしまいます。カニは、猿が気にしなくなったなと思って離れていたわけでは無いはずです。タコもそうですし、きっと蛇もそうでしょう。では、悪い癖を持っていると言う比喩でもない気がします。癖は、気にして直そうとしないと治らないと思います。
最後に離れていくのですから、外見の話でもないのだなぁと思います。
別にこのおさるはいじめられていたわけではありません。ただこのおさる本人が気にして嫌だなぁと思っていただけです。と思うと、仲間外れにされる話でもないような気がします。
私は、このカニは、一瞬おさるに取り付いた、「ぼくって、みんなと違う考え方なのかな…」という不安な思いなのかなと思います。ちらっと意見を言ってみたら、えーなんかそれ違うんじゃないおかしいんじゃない、と言うふうに言われてしまう経験、それをカニと言うふうに表現しておられるのではと感じました。
みんなに自分の考え方を広めようとしたりしたこともあったけれど、でもなかなか広まらなくて。でも、ぼくも人と違う考え方を持ってていいんだ、としっくり心に馴染んだ時、カニという不安は離れていくんでしょうね。