【感想・ネタバレ】10DANCE(5)のレビュー

あらすじ

天才ラテンダンサー・鈴木信也が荒ぶる闘志を解き放ち、本気で競技会に挑んだ。世界1、2位の選手相手にどこまで通じるのか!? 大歓声が沸き起こる会場の片隅に、人知れず熱い視線を送る杉木信也の姿があった――。鈴木と杉木との“恋”の進展も見逃せない熱望の第5巻。

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BL漫画であり、本格競技ダンス漫画でもある本作。その魅力について本気で語ろうとすると一晩でも足りないため、未読の方へのおすすめポイントを2つに絞って紹介します。

1つ目は、井上佐藤先生の写実的かつ華麗なタッチで描かれる、競技ダンスの美しさと迫力。ともに日本一の称号を持つ主人公の杉木と鈴木が、互いの専門を教え合うためにペアを組んで踊るのですが、そのダイナミックな美しさはため息もの……。最初こそ、コミカルな描写が目立ちますが、雪の降る公園で手を取り合ってダンスをする、まるで映画のようにロマンティックなワンシーンも。杉木の「僕ならあなたの好きにして構いません」「ただし大事に扱ってください」という決め台詞で昇天必至です。

2つ目はダンスを通して揺れ動く2人の心。2人とも基本的に異性愛者ですが、誰よりも互いの才能に惚れ込み、同じくらい競技ダンスに心血を注げる相手に出会ったことで、ライバル心が友情に、そして友情が恋に似た感情へと育っていきます。しかし、この感情を容易く「恋愛」と規定しないのも本作の萌えどころ。クソでか感情の矢印は確実に互いのほうを向いているのに、「プロダンサー」としての理性が、感情を名付けることを避けるのです。多くのBL作品は相思相愛の状態が物語の終着点になりますが、本作では一体どうなるのか……。展開の読めなさもBLファンを虜にする一因ではないでしょうか。

巻を重ねるごとにゆっくりと、しかし着実に盛り上がりを見せる『10DANCE』。世界トップクラスの大会を舞台にダンスは優雅さと迫力を増し、ステージが大きくなるほどに杉木と鈴木の関係は複雑さを増していきます。BLを嗜みながら本作を読まないのは、あえて「人生の半分損している」と言ってしまいたい。半ば脅すくらいの勢いで未読の人を沼に引きずり込みたい。絶対に後悔させませんので、まず1巻だけでも手にとってみていただきたい次第であります!

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激流 アンド こうきたか

序盤は、
いままでの10DANCEです。
激流、情熱 ... どきどきします。


最後の2話は、鈴木と杉木の恋愛。
これは最初読んだときは混乱しましたが、
2回目読むと、

そういえば、いままで10DANCEを読んでいて、
「杉木と鈴木って
受け攻めどっちをやるのかなー
またこれから読んでいけばわかるだろう」
くらいに考えていたのですが、

今回の話で、
このことが
重要な問題として表面化します。


個人的には、
キスとかは同じくらいの力で押し合って、
性交は杉木が先に上を、
その次に鈴木が上をやるのが一番リアリティがあるなあと思います。

杉木がたとえ受けをやっても、
鈴木が自分に夢中になっている状態に
酔えるのでは、と思います。

結局このふたりは結ばれると思います。



個人的にはDANCEのシーンが好きなので、
恋愛で終了した今巻より
DANCEで終了した前巻の方が
次巻にワクワクしますが、
まあ6巻は冒頭を試し読みして
バイブルを上げてから購入しようと思います。

5
2019年08月21日

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すごい

絵から息が聞こえるくらい、ダンスの絵が圧倒的でした……。読む私のドキドキとダンサーたちの心音も合わさって聞こえて…シンヤが神と重ねられるのも納得のシーンでした。
その分上手くいくだけじゃない2人の恋模様。
なるほどすべてが欲しすぎるが故の拒絶か。5巻まできてジリジリした二人の関係性から、私的に胸にストンときました。今後の展開に心から期待!!

1
2020年02月01日

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続きが気になる。

青年誌になっただけあります。競技会でのダンスシーンを丁寧に描かれてます。ほぼダンスでした。4巻は別冊付きを買ったのですが、今回は少し寂しいです。BL要素あるけど、プライドがあるので葛藤している切ない巻でした。私はリバ大歓迎なので次巻は別冊あると嬉しいです。

1
2019年11月14日

匿名

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ワイルドな変化にドキドキ

この物どちらが攻めで受けなのか考えながら読んでたのですが、色々目覚めた鈴木先生のワイルドな変化にドキドキ。からのキング杉木先生がどんどん受けっぽいセクシーさが出てきてそれもドキドキ。この後どうなるのか切ないです。

#切ない #胸キュン

0
2023年02月01日

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恋とは

二人の愛は深まるのに距離は離れていく熱くて悲しい話でした。
杉木は鈴木を神格化し理想を押し付けていたのかもしれません。
鈴木は杉木を愛しているために終わりを告げます。
こんなに愛し合っていても繋がれないところが妙にリアルでドキドキしました。

0
2021年09月28日

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いよいよ世界へ

鈴木先生&アキちゃんペアが、いよいよ世界戦へ進出。
日本チャンプとしてのシード権を放棄して、予選から踊っていきます。

世界チャンプのアルとのダンスバトル
熱い!
迫力満点で引き込まれます。

試合観戦後にスタジオに戻り、鈴木先生を待つ杉木先生。
今夜は来ないかな?… 終電まで… 始発まで…
待ち続ける姿が切なくて。

やっと会えた二人の笑顔が最高です。

#胸キュン #アツい #エモい

0
2021年05月22日

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最高!

ここまで二人の気持ちがはっきりしてるのにどちらが女役をやるかにこだわり?過ぎて結局くっつかないなんてどんだけツンデレなのさ!

0
2021年03月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

天才がその才能を開花させ会場を席巻する様を見るのは興奮するし気持ちが良い。
…でもなー…
その後が不穏ね。私の嗜好的にもね(笑)。

鈴木先生には可愛いさんでいて欲しい気持ちぐうわかる

4
2019年12月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

競技会シーンが圧巻でした。
これまでになく本気を出して世界の強豪ダンサーに挑む鈴木の姿がとても美しかったです。
真剣に試合に臨んでいる上に、楽しさまで感じてしまっている鈴木は、もう怖いものなしの大胆で柔軟な演技力を身につけてしまったようです。
覚醒した瞬間を目撃した5巻目でした!
何かが降りてきたような神がかり的ダンスを見せつけるシーンは、まるで観客になってそこにいるみたいな錯覚に。
…とにかく、すごかったです。

ただ、ラブ的にはちょっと辛い展開でしたね。…まあ、心のどこかでこうなるんじゃないかと予期していた部分はあったかな。
杉木は相手に色んな面で理想を抱きすぎで、鈴木は恋愛に関しては今のところ男としてイニシアティブをとりたいのかなって感じました。
特に杉木はダンスにおけるプライドも一因にあるような気が。
最初に決めなきゃいけないことでもないような気もするし、もっと自然に好きになったり愛し合って、上か下かは段々と関係を深めてからでいいしリバもあってよしと外野は思うのですが…
なんか、うまくいかない二人の関係が辛かったです。
そもそも、ヤンマガ掲載ってところにネックがあるのかなと勘ぐったり(笑)
BLシーンだけBL誌か同人誌で描くってのはダメなんでしょうか…?

3
2019年10月09日

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だから一般誌に

あー、なるほど。この二人はBLとして
はカップルにならないのね。ダンスのフロアでだけ魂が結ばれるというような、プラトニックで終わる関係なんだね。だから一般誌に移ったんですねー。
私はこの作品はダンス中心で、ダンスのために全てを燃やして、この二人が恋人同士になるのは最終回でいいと思っていた位なのですが
それでは今のBLの読者が許してはくれないから敢えて一般誌に連載の場を移したのですね。
私、一旦この作品から離れます。連載終了して、レビューを確認してから、続きを読むか決めます。
頭では納得はしたけれど、何かがしぼんでしまったので。

6
2019年08月23日

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