これは、家庭内公認不倫を描いたマンガです。
と言ってこの本をオススメすると、たいていの人は「どんな特殊な夫婦が描かれているのだろう?」という少し野次馬のような気持ちでページをめくり始めるに違いない。
けれどそこに登場するのは、女好きなチャラい夫でもないし、ドライに腹をくくった妻でもない。ごく普通の共働き夫婦。
2人は自分たちで「家庭内公認不倫」というルールを作り上げたでにもかかわらず、妻は嫉妬を感じて夫にあたることもある。夫はルールを最初に持ち出した妻に対して、傷ついて他の人妻と付き合い始める…。
考えてみれば、夫婦であってもそもそも赤の他人であるのだから、性欲のリズムが常に合致するのは奇跡のようなものだ。となればそんな複雑なものを切り離して、家族の日常を穏やかに続けていくために「家庭内公認不倫」を選ぶというのは合理的に思えてくる。
けれどなぜか、ひずみは生まれる。
お互いの状況と、少しコミュニケーションが食い違っただけで、「普通ではない」関係性になってしまった2人の姿は全く他人事ではない。
夫婦の関係を守るためだったルールが、やがて夫婦に危機を及ぼし始めて…。
セックスとは何か?夫婦とは何か?そこには明確な答えはない。正しくあればあろうとするほど不毛になっていく。けれど、それぞれのケースで、少しでも幸せになれるヒントを見つけたい…と願うように読み進めていく作品です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2019年02月22日
とても好きな作品なので方々で評価を読むんだけども、どこででもおとやがクズ認定されてて納得いってなかったけど、3巻読んでわかった。おとやんクズだわー。
13話
いちこついに、ってところで「できた夫」おとやんからの助けてオーラ溢れるメール。しかし礼くんかわいいなぁ。礼くん「どうしたい?」って聞けるのプ...続きを読むロだな。いちこもちゃんと帰るの選んでくれてよかった。私だったらたぶん帰らない。
美月さんの「他人の夫を拠り所にするような女に」ってのが切ないな。ダンナがもうちょっと寄り添ってくれたらなぁ。
いちこのおとやんへの感情は結局なんなんだろうなぁ。
14話
フレンズ(って1人だけど)再登場。公認不倫がどうやって始まったかの巻。
おとやんに好きな人ができてもういちこのことは見ていなくてそれはショックで、でもショックを受ける権利はたしかにいちこにはない。自分でもわかってるいちこ。ああ読んでるだけで辛い。しかし「外の恋愛はそのうち終わるけど、家の暮らしは未来へ続く」って思うのが信じられん。外の恋愛を外で収められなくなる可能性は考えなかったのか。「いつのときもわたしもおとやんも別れるって言葉は出なかった」って、それ恋にはまってったらわかんないからね。そして美月さんは「荒唐無稽」な質問をおとやに。
15話
おとや「旦那さんには相談できない?」って、俺には言ってくれるなって同義に取れるよわたしには。おとや覚悟なかったのかー。なくてヒロくんと会ったりしちゃったかー。考えなさすぎだぞ。でも好きだけど。
そして美月さんとダンナさんとの馴れ初め始まる。なんでしるこサンド出してるの(笑)だから美月さん嫌いになれない。
その後おとやゼミ仲間と飲んでるところに不倫カップル現れ能面になるの巻。美月さんのダンナの転勤が決まるの巻。
16話
美月さんのダンナにはバレてます。「終わらせればおそらく不問」てー。
いちこはれんれんに風俗行ったこと言ってみたり。「よかったよー」とか言ってるけどキスしかしてないじゃん!夫婦の性の話がよくわかんないな。あんな小難しいこと考えてるからこんなことになるんだぞきっと。そしてどんだけいっても夫婦の安寧は見つからないし見つかって欲しくないと私は思う。
あとはターミネーター2人で観たり。「いちこちゃん 口あいてる かわいい」っておとや思うのね。やっぱりおとやにらぶはあると思うんだけどなぁ。
17話
おとやのこれ、なんかのパロディなのかな?面白い。マキちゃんの責任についてのツッコミが不倫だめなすべての理由だと思う。おとやのとこはまぁ公認だからいいけど、美月さんのとこは違うもの。
「一度結婚をしたら 恋愛を セックスを 他の人と一生一度もしないことが 幸福な夫婦なんだろうか」って、幸福かどうかは問題でなく、それが結婚するということだからだよ。できないなら、どちらかが傷つくならそれは結婚すべきでないんだと思う。ちなみに結婚してからそう考えるのは後出しジャンケンじゃ。
そしておとやと美月の馴れ初めターン。そして美月さんに会えなくなることにはそれほどショックを受けないことにショックを受けるおとや。
そんで、いちこはターミネーター中に考えてたの礼くんのことだったのかー!!私ショックだよ…そこはおとやに高まってよ…。
18話
表紙の礼くんたまらんのですけど。
お互いの誕生日は祝いあおうって約束をやぶるおとや。そりゃないよ本当に。たとえ最後でも、そもそも不倫してなかったらそんなことにもならないんだから、いやでもこの夫婦はいちこが悪いんだしでも…ってなるからやっぱり不倫だめ。しかもおとやん自分の誕生日なのに「会計も段取りも全部やるから」って、どう考えても後ろめたいからだろそりゃバレるよ。
そしてその日に礼くんの予約取れちゃういちこ。「わたしも楽しみを持てばこれから一週間おとやんをじめじめ恨まずに済むかもしれない」ってのは、良い対策だよな。正しくはないけど。いちこもおとやもお互いハードモードと思ってるから、夫婦内で完結できればそれはそれでいいんじゃないと思うけどね。
「二人の間の問題や欠陥を 掘り下げず対峙せずふんわりやり過ごせば 私たちの生活は存外平和で穏やかだった」ってそう、それで仮面夫婦になったとこ知ってる。
公認不倫とか、女性風俗とか、身近には感じられないけど、登場人物の感情はリアルに思う。
おとやん、うまくやっているようで、いちこと美月二人とも傷つけちゃった。
序盤から、美月の心にメラメラとしたものが出始めたことに、気づいていない始末。
フェードアウトし始めるし、していることはクズそのもの。...続きを読む
不倫は無キズでは終われないと思えました。
続きが気になります。
どんどん彷徨って、もうどうなってしまうのか全く分からない。いちこ、おとやん夫婦、美月、志郎夫婦それぞれの出会いや、おとやんと美月の不倫のきっかけなんかも挟まれて、読みごたえあった。
夫婦とは何だろうと考えさせられる作品です。登場人物にそれぞれ複雑な思いがあり、少しの考え方の相違で一気に崩れてしまう。結婚されている方には、是非読んでほしいです。
Posted by ブクログ 2018年12月15日
あのタイミングでぎっくり腰になるおとやん、ある意味最強ww
でもやっぱりいちことおとやん、仲いいなあって思う。いい夫婦なのに。
公認不倫がなんともいえない。美月もグイグイくるようになったし。
美月の夫は不倫完全に気づいててシンガポール赴任について来させようとしてる。
いちこは風俗の世界に足を踏...続きを読むみ入れそうだし。
終わり方がすごく意味深で続きが気になりすぎてる!!!
Posted by ブクログ 2018年06月16日
映画「アウトレイジ」のキャッチコピーが「全員悪人」だったが、さしずめこの本は、「全員クズ」。
しかし、クズなんだけどそれぞれの立場での言い分が分かる部分もあったりなかったりして、とても面白い。
それぞれの関係がどうなっていくのか、引き込まれる。
せっかく意を決して女風を予約したのに、まさかこのタイミングで二也がぎっくり腰になるなんて
神様は味方なのか?敵なのか?
ちゃんと家に帰って看護する一子ちゃん、妻として素晴らしかったと思う
それに引替え、自分が弱ってる時は妻の一子ちゃんに甘えて
恋人 美月の提案は当たり障りないように装ってフワッとかわ...続きを読むす、二也の態度はどうなんかな?
結局、誕生日まで嘘ついて美月と会って
結婚記念日にも、向こうの家族の事情と自分たち家族の事情のどっちを優先するのか揉めたのに
学ばないね、無神経すぎるし、さすがの一子ちゃんも傷つくよ
そこがプロじゃなくて素人なんだろうけど、ルールは守ってあげないとね
誰も幸せになれない未来しか見えなくて切ない
公認不倫に納得している妻とか、不倫相手に恋愛感情を持っているから、買春した妻よりましとか意味わからん
妻が許したからとか、不倫で恋愛で浮かれている夫が許されるのか? 最後に仕返しするならわかるけど、妻が自分が悪かったわ、、、って何それ
全然すっきりしない こんなんで幸せなの?
会うのはおとやんの優しさなのかどうなのか。
読み進めるごとに下衆味が増すおとやん。
迷走するイチコ。
かわいそうで見てられなくなりますが、どうにかイチコがしあわせになって欲しくて次巻も購入します。
続きにしてはこの巻の内容物足りない…
夫婦になると恋を忘れちゃうのかしら?
常に人ってときめいてるもの?それがいいもの?
三月の状況考えると気持ち分かる所もあるんだけど、やっぱり好きになれないわー
Posted by ブクログ 2018年09月25日
まあ、なんとなく…惰性で読んでいる感じですけれども、相変わらず面白いですよ!
それに今回も気になるところで終わっているような気がしますねぇ…。
なんとなく、登場人物たちの考えを受け入れがたい自分もいるのですが…この漫画が果たしてどんな終わり方を迎えるのか、見届けようと思います…さようなら。
ヽ...続きを読む(・ω・)/ズコー