あらすじ
いまでは珍しくなった龍を捕るための船・捕龍船――そのうちの一隻が「クィン・ザザ」号だ。
伝説の龍・テュポーン戦で重傷を負ったギブスだったが、ザザ号のクルーの活躍もあり、なんとか一命をとりとめる。しかし、いままでのように龍を捕れなくなったギブスは、船に残るか降りるか、決断しなければならないと考え――。
一方、ギブスの治療のためにザザ号が留まっている砂漠の街・シシフスで、クルー達は空を望遠鏡で眺める不思議な女性に出会う。彼女は「天下り」を追っているという。100年に一度、はるか上空から巨大な龍が降りてくるという、「天下り」を。
これを追わない手はない!
新たな冒険が幕を開ける、第16巻!
ナウシカ+ラピュタ+ダンジョン飯…?
龍を獲り、その肉や油を売って生活する龍(おろち)捕りの人々の話。
異世界グルメものとしてのキャッチーさもありますが、それ以上に、世界観が素晴らしい。
ファンタジーとしてのリアルがしっかりと描かれているので、ためらいなくお話に飛び込んでいけます。
空飛ぶ捕龍船『クイン・ザザ』での生活風景が、またいいんです。読んでいると、幼い頃に抱いた冒険へのワクワク感や、憧れがよみがえってくるんです。
龍捕りの名手で変人のミカや、新人のタキタなど、個性あふれるキャラクターたちも魅力。生き物を殺すことに対する悩みや葛藤なども描かれていて、それがこの作品に奥行きを与えています。
もちろん、美味しそうな料理描写もたくさん!なぜか鯨カツが食べたくなります。
龍は強く大きく、襲われれば小さな街などひとたまりもありません。そんな龍を相手に戦う人々の勇気としたたかさに、思わず拍手を送りたくなる作品です。
感情タグBEST3
匿名
ギプスの腕の問題(もちろん解決するものではないが)を区切りが付き、一行は新たに旅立つ。
ところがタキタが龍に襲われ異変が。
16巻続いても絵柄が一巻目と変わらないクォリティなのが凄い。初期の頃はかなり線がきっぱりしていたので、柔らかい雰囲気に変わってはいるが。
スケールに圧倒
これまでもスケールの大きさに圧倒されたこともあったけど、今回はケタ違い!ワンダと巨像を初めてプレイした時と同じような鳥肌。タカタが今後、後遺症で何かの能力を得る可能性も捨てきれない。すでに次巻が待ちきれない〜!
ほっとしたと思いきや
ギブスが一命を取り留めたと思ったら、今度は100年に1度の龍の天下りとな?
そしてギブスを心配していたタキタがなんとも不思議な事態に。
やることは決まったが、それでどうにかなるのか!?