あらすじ
京での疱瘡の流行…受難が続く新九郎だが?
那須の姫、つるとの淡い初恋は儚くも散り、
傷心の新九郎。
しかし、その傷も癒えぬうちに、
京の都で怖ろしい感染症・疱瘡(天然痘)が流行し始める。
そんな疱瘡が猛威をふるうなか、
新九郎の弟・弥次郎が高熱で寝込んでしまう。
必死の看病をす義母・須磨。
新九郎は収穫期を終え次第上洛しようと
領地経営に励むがーーーー
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…う
須磨さま迄、逝って仕舞われた…
側室の存在に心痛められながらも
義理の息子を二人も育て上げた
偉大な御婦人が…安らかならん事を。
Posted by ブクログ
室町パンデミック。しかも病は複数で、衛生面は21世紀に遠く及ばず。家族を病に奪われ将軍家も病に倒れ、都に足止めを食らう中、待ったなしで進む政争劇の渦中に果敢に飛び込む新九郎。
今回、様々な事件を経た上に、7巻だけで1年半以上の時間が経過しているので、最終頁の新九郎が最初の頁と比べてかなり大人になっています。大人の駆け引きあり、アクションありと、物語はより一層面白くなってきているのですが、登場人物の名前と関係が相変わらず覚えきれないのが難です。
匿名
オヤジぃ
新九郎の父の妻、須磨死亡。領地から戻った新九郎が見たのはやつれた父親。
元々、領地経営に興味が無い父親のせいで新九郎は領地と京を行き来する事に。
馬小屋で合体した、つるは嫁ぎ先にて懐妊するも(あれ、新九郎の種じゃね?)と噂に。
まぁ、可能性は大だからねぇ。
聡明丸、ヤバそうな性格は幼少期から滲み出てる。
災禍は巡るのか。
今ここでこれを描かれるのは偶然か必然か。とにかく本作のキョウの都は病いだらけ。
日本を揺るがせた三代疫病がここに揃い踏み、蔓延しまさに塵芥のように人が朽ち捨てられていく。
将軍が病には打ち勝てぬと最初から諦観しているのも却って当世の姿勢としては潔いように思うしそれを認めない日野富子も当然の力強い足掻きだと思う。
兎に角全員が全員突き崩れていく人々を見ながらも病を乗り越えた次を見ようとしていて力強い巻。