あらすじ
完全に詰んでる国家の運営、無茶ブリされました!
「さすが殿下! これが狙いとは!」
「どこまでもついて参ります!」
「殿下!」「殿下!」「殿下!」「殿下!」
『(一体どうしてこうなった!?)』
資源も人材も兵力もない弱小国家を背負うことになった若き王子ウェイン。
文武に秀で、臣下からの信頼も厚い彼にはひそかな願いがあった。
「国売ってトンズラしてえええ!」
そう、王子の本性は悠々自適の隠居生活を目論む売国奴だったのだ!
だが、大国に媚びを売ろうと外交すれば予期せず一方的に利益を手にし、隣国との戦争で程よく勝とうとすれば大勝利。
名声は上がるが売国は遠のき、臣民はイケイケ状態で退くに退けない!?
天才王子による予想外だらけの弱小国家運営譚、開幕! ※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
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Posted by ブクログ
国家運営物。
大陸の東西を山脈が区切っていて、山脈を通過できる最北端の街道を抑える弱小国家が舞台。
東を統べる帝国皇帝が倒れ、動乱の兆しが見え隠れする時代、自己評価が限りなく低い王太子兼摂政が主人公。
東の帝国の外交官を手玉に取ったり、
隣国からの侵攻を野戦にて、奇策を用いて撃退したり、
逆侵攻して、敵国の有力鉱山を占拠して、防衛戦を指揮したりする話。
機略縦横タイプの主人公の筈なのに、読み違えたり、他者の判断の見積もりを誤って窮地に陥ったりするけど、優秀な頭脳とご都合主義の強運で乗り切る感じかな?
イラストが好みじゃないけど、ライトノベルの戦記物では面白い方だと思います。
主人公最強系が苦手な方や、知将タイプの頭脳戦主人公がお好きな方にオススメです。