あらすじ
舞台はアイスランド島、北緯64度のランズ・エンド。
17歳の主人公・御山慧には3つの秘密があった。
ひとつ、クルマと話ができる。ふたつ、美人な女の子が苦手。
3つ、その職業は、探偵――。
あるときは逃げ出した飼い犬を連れ戻し、
またあるときはひと目ぼれの相手を探し出す。
愛車ジムニーを駆りながら、
胸のすくような探偵活劇が、いま始まる!
若き魔法使いの成長を描いた『乱と灰色の世界』から2年。入江亜季の最新作は極北の大地が舞台の“エブリデイ・ワンダー”!!
見渡す限り無人の荒野を突き抜ける道路、その脇に横転しているジムニー。
運転席のドアをバカッと開けて顔を出し、「嘘だろ」とつぶやくサングラス姿の男。
まるで映画のオープニングのようなシーンからこの作品は始まります。
第1話では、横転したジムニーのシーンから、男がジムニーの中を整えて一晩過ごし、夜が明けてから道路を通る人を捕まえてジムニーを起こしてもらい、再び走り出すまでを、ただひたすら描きます。男がどうやら車と意思疎通をしているような様子や実在するのかどうかよくわからない女がウロウロする様子が合間に描かれるものの、ここがどこなのかも男は誰なのかもまったく説明されません。ロードムービーものなのかしら…と思わせておいて、この後いろいろなことが説明されていくのですが…本当に、少しずつ少しずつで、しかも、ロードムービーかと思えばミステリーのようで、ミステリーかと思えばラブストーリーのようで、ラブストーリーかと思えばサイコホラーのよう…先が気になってしょうがない!!
とにかく言えることは、これを読んだら絶対にアイスランドへ行きたくなる、ということです。ジャンル問わず、とにかくおもしろいマンガが読みたい!という方におすすめ。
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Posted by ブクログ
本屋でほしいものがなかったためふらっと購入(SNSでおすすめはされていた)。
圧倒的世界観に引き込まれた。そしてなにより不穏。若い男の子のハードボイルドというのもいい。おじいちゃんもいい味出してる。
一言で言うと「力」の物語なのでは?
力は人間を自由にするが、それと幸不幸はまた別の話。力のために盲目になることもある。
続刊が楽しみ。
北北西に雲と往け
スェーデンが舞台の探偵が主人公で、某高校生探偵も驚愕の、無機物と意思疎通ができる能力を持ってます。
ただ、ファンタジーよりではなく、リアルの中に少しファンタジーが点在しているタイプです、
画がとても綺麗で、登場人物にミステリアスなところが多く楽しむことができました。
おしゃれ
入江亜季先生の本は初めて読みます。
カラーだけじゃなくておしゃれな絵を描く人だなあと思いました。
おそらく機械の声が聞こえる青年の話。その能力を使って人探しや物探しのような仕事を受けている。
動物の声が聞こえる祖父とアイスランドで暮らしているが、日本に住む弟と連絡が取れなくなり事件に巻き込まれる。
可愛がっている弟はいかにも純心で可愛いようなふりをしているが、何とも胡散臭い。
物語が始まったばかりですが、キャラの個性があっていいです。探偵ものなのかなと思いますが、ミステリーというよりサスペンスな感じがします。読み進めるとどきどきして楽しいです。
続きが気になる
テレビ番組で芸人さんがおすすめの漫画を紹介していて、気になったので1巻を読んでみたら、続きが気になって5巻まで一気に読んでしまった。
アイスランドに行ってみたくなる様な景色の雄大さを感じる作画、登場人物も魅力的。主人公のケイがかっこよすぎるくらいなのに、女性は苦手みたいだし、気を許す相手には子供っぽい言動のギャップもいい。
匿名
17歳の御山慧は探偵である。
更に、不思議なことに車や家電など物から話を聞くことができるらしい…。
不思議な力を使って依頼をこなしていく。
ある日、伯父と弟と連絡がつかないことに気づき、祖父と共に急いで日本へ向かう。
家が売りに出されており、伯父夫婦は亡くなっていた。
更に弟は行方不明で…!?