あらすじ
やおよろずの前で、全長5メートルはありそうな弱った竜を発見した芽衣。因幡いわく、田沢湖に棲む八郎太郎という竜神だという。芽衣は竜を草の縁へ連れて行き、一番大きな風呂の温泉を飲ませた。因幡によると、八郎太郎は元は人間だったという。愛しい人を救いたいという八郎太郎の願いを叶えるため、芽衣は天とともに秩父神社に向かう…。大人気シリーズ第10弾!
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Posted by ブクログ
芽衣と天の距離が深まりつつあります。今後がまた楽しみです。
元人間の竜や鶴と関わることで芽衣自身の問題と重ね合わせて、向き合っていく姿が印象に残りました。
Posted by ブクログ
今回も芽衣がおかしな神を招き入れる。
竜神らしい竜が渇き、芽衣に助けを求めるところから始まる。この竜は何者なのか?八郎潟の主である八郎太郎は元は人、芽衣と同じだ。
三湖伝説ってなんだ?その時の罪を背負い渇き続けるようだ。芽衣は八郎太郎を救えるのか?そして人でなくなりつつある芽衣は究極の選択を求められる。
八郎と芽衣の違いは、自分の命を投げ打つのかどうかだ。芽衣は全てを救おうとするところが気持ち良い。
次は怪しい老爺と出会う。この老爺は自分を翁と呼べばいいと言うが、神なのか?占い師なのか?
穢れと純粋な気持ちは表裏一体なのだろうか?他者のためにとった純粋な心には穢れが入り込むのは、少しだけ理解はできるが、なんか違うと思うのである。
災いの神二柱、大禍津日と八十禍津日(まがつひ)に穢れを押し付けたらいいと言われるが・・・。芽衣はどうなるのか・・・。
因幡と猩猩も健在で、芽衣の事を仲間のように親しみを抱いている。そしてイシコリドメは敵なのか仲間なのか?祝詞は本物なのか?アメノコヤネの力とは?
全て回収された。
神は頼られることで存在意義があると言う。頼られることに喜びを感じるものは神に近づいていくのかもしれない。そして最後に荼枳尼天が・・・。果たして天はどうなるのか、また次巻が楽しみである。